海外に住んでいると「あ〜納豆食べたい…」と思っても近所の店には置いてない…海外でも都市部なら売っていますが、でも高い。
ど田舎海外だと入手は絶対にムリ!
そんな理由から、私は手づくり納豆に挑戦するようになりました。
最初は普通に、市販の納豆菌を使う方法で作っていたのですが、ある日ふとしたきっかけで知ったのが、ハーブでも納豆が作れるという話。
「え、ハーブで納豆ってどういうこと?」って思いますよね!私も最初は半信半疑でした。(笑)
でも実際にやってみたら、これがちゃんと発酵したんです!今は、庭にワンサカ生えているローズマリーで作るのがすっかり定番になりました。
ということで、今回はローズマリーをつかった手作り納豆の作り方をシェアしますね!
納豆は手に入る環境だとしても手作りローズマリー納豆を一度食べると市販に戻れなくなるかも!(笑)
是非作ってみてくださいね♡
なぜハーブで納豆が作れるの?
ハーブは畑や自然の中で育つときに、空気中や土の中にいる「発酵を起こす菌」が葉っぱの表面にくっついて育つそう。
その菌の中には、納豆菌と同じ仲間の「枯草菌」という強い発酵菌が混ざってることがあるんですって!
だから、ローズマリーを大豆にのせるとその菌が大豆を発酵させてくれ結果的に“納豆っぽい発酵”が起きる、というわけなんです。
ちょっと意外ですが、自然の力ってすごいですよね!
さらに言うと、ハーブもいらない…って話も聞いたことがあるのですが、それは試していません。

ということで、
ど田舎の我が家にはバジルやローズマリーなどのハーブがたくさんありますので、この事実をしってからローズマリーで作るようになりました。
実際にローズマリーで納豆を作ってみた感想
ローズマリー納豆は個人的に普通の納豆より好きになりました。
食べる前に、まぜまぜしていると、ほのかに優しくローズマリーが香るんです。
和と洋をミックスさせたような優雅な感じで、納豆の味わいは邪魔ぜずアクセントになっていて本当に美味しいです。

我が家はローズマリーとバジルとオレガノがたくさんあります。
バジルでもやってみましたが、私の体験だとバジルよりローズマリーのほうが発酵も安定したし香り方も好みでしたね。
オレガノはまだ試していないので、いつかやってみたいと思っています。
ローズマリーで作る手づくり納豆の材料
海外で納豆を手作りするために必要なものは大きく分けると以下の3つです。
- 大豆(乾燥大豆or缶詰めもOK)
- ローズマリー(納豆菌の代わり)
- 保存容器や発酵用に保温するもの(ヨーグルトメーカーなど)
大豆(乾燥大豆or缶詰めもOK)
海外でも私のように超ど田舎に住んでいると、乾燥大豆が近隣スーパーに売っていない場合もあります。
そんな場合はアマゾンなどネット通販で購入してくださいね。
乾燥大豆は面倒な場合は缶詰の大豆でも出来ます。(日本だと水煮が真空パックで売っていますがアレでも出来ます)
ちなみに北海道産とよまさり大豆、めちゃめちゃ甘みがあってふっくらして美味しくできますよ!
コチラ⇩
ローズマリー(納豆菌の代わり)
納豆を発酵させるために今回はローズマリーを使っていますが、私は最初、日本に一時帰国したときに納豆菌を買って持ち帰って利用していました。
下のリンク先のやつなんですが、小さな入れ物に粉末の納豆菌が入っています。
入ってるのは3gだけなんですが、1回に0.1gぐらいしか使わないので結構何回も使用できますよ。
納豆菌でやってみたい方は、こちらをオススメします。
保存容器や発酵用に保温するもの(ヨーグルトメーカーなど)
納豆を発酵させるには適正温度40度を24時間ぐらい維持させることが重要なんです。
そこで私は初め、ガラス容器にいれた大豆をクーラーボックスにいれ、そこに熱めのお湯を入れた500ミリのペットボトルをいれて40度を保ち、頃合いを見て冷めすぎたらお湯を入れ替える…といった感じで発酵を行っていました。
でも24時間、温度が40度に下がってないか確認しなくてはいけなので、けっこう面倒くさかったです(笑)
そこで、今はヨーグルトメーカーを使っています。
そしたら、もう超快適!
私が使っているのはガラス容器で小瓶になっているアマゾンや楽天で見ると下のリンク先のようなタイプです。
小分けになっているので発酵した後に納豆をそのまま保存が出来ますし、ガラス容器なので清潔で気に入っています。
ローズマリーで作る手づくり納豆の作り方

ローズマリーで作る手づくり納豆の手順をお伝えしますね。
1.容器などを煮沸消毒する
まず、使う容器やスプーンなどを全て消毒します。

納豆菌は強い菌ですが、他の菌が多いと負けてしまい、発酵がうまくいかなかったり変な匂いが出たりすることもあるらしいです。
納豆菌だけがしっかり働ける環境にするために必要な工程ですね。
といっても、私はそこまで神経質にやっていませんが、使う容器を煮沸消毒したり熱湯をかけてから使用するようにしています。
2.大豆を戻す
大豆を容器にいれ、約3倍ぐらいの水をで戻します。(100gの大豆なら水300㏄ほど)
ふっくら2〜3倍に膨らみますよ。
真冬なら大丈夫かもしれませんが、真夏の場合は腐敗に気負付けたいので冷蔵庫に入れることをオススメします。
3. 大豆を柔らかく煮る
指でつぶせるくらい、しっかり柔らかくなるまで大豆を煮ます。
圧力鍋があれば早いですよ。
煮ると結構時間がかかるので、炊飯器の保温モードで6~8時間ぐらい放置する方法でも柔らかくなるのでオススメです。
炊飯モードだと温度が高すぎて豆が割れたり焦げたりするので、 かならず保温モードにすることと、ときどき様子を見て水が減っていたら足すだけでOKなので楽ちんですよ!
4. 大豆をざるにあげて、水気を切る

大豆が柔らかくなったらザルにあげて水を切り 触って熱いけど持てるくらい(40〜50℃) まで冷まします。
熱すぎると納豆菌が死んでしまうらしいです。
もし、ローズマリーを使わず、記事の上のほうで紹介した納豆菌の粉を使う場合は減菌水(水を5分ぐらい沸騰させて冷ました水)に納豆菌の粉を入れ菌液をつくり大豆にまわしかけます。
納豆菌は作り方や納豆菌の量が書いてある紙が付属してるのでそれを参照してくださいね。
減菌水で作る場合は大きな容器で混ぜ合わせてから小さな容器に入れ替えた方がしっかり納豆菌がいきわたりますよ。
5.ローズマリー(納豆菌)を入れて混ぜる
ローズマリーは洗うと菌がおちでしまうので、洗わずにそのまま使うのがポイントです。
大豆の中にローズマリーを差し込むように入れます。

私は容器の下にも入れて中間にも入れて上にも乗せるようにしています。
6. 発酵させる
容器に入れて、40℃前後をキープできる場所へ置き24時間ぐらい発酵させます。
私はヨーグルトメーカーの小瓶を使っていますが、大きな容器で作る場合も発酵中、豆に水滴が落ちないように上に殺菌した布巾をかけると良いです。

(ヨーグルトメーカーの蓋はしていますが、小瓶の蓋はしません)
先ほど、クーラーボックスにお湯を入れたペットボトルで40度の環境を作って発酵させたこともあると書きましたが、その時は布巾をかぶせて、ふわっとラップをかけてやりました。
発酵させる場所ですが、オーブンがある場合、ライトだけを付けてその中に入れておく方法もあります。
若しくは、真夏なら暖かい場所に置いておく感じでも出来ますよ。
だいたい 24時間前後 で糸を引き始めるので、まあ20時間過ぎたあたりから少しチェックすると良いですね!
白くなってきてるのが分かりますよ。
7. 冷蔵庫で寝かせて出来上がり
白っぽくなってますし、「わあ!納豆になってる♡」と見た目で、発酵が終わったのが分かります。

発酵してるのわからなかったら、チョコっとすくって糸の引きを確かめてくださいね。
発酵が終わったら冷蔵庫へ入れます。
この時点で、少しアンモニア臭がすることがありますが 1〜2日置くと消えますし、味もすぐに食べるより落ち着いてより「納豆らしく」なりますよ。
1度に沢山作った場合は冷凍することもできますし、食べる時は自然解凍でOKです。
美味しいカルボナーラを食べたい方は下の別記事も見てくださいね♡
卵黄とペコリーノチーズだけ!本場のカルボナーラレシピ 簡単に濃厚ソースが完成
手作り納豆をつくるコツと失敗談
私が手作り納豆をつくってみて感じたコツと失敗談をシェアしますね。
豆はやわらかくないとダメ
私はいつも煮る方法でやっていますが、煮ると皮がむけやすいので蒸した方がいい、との情報もあります。
どちらの方法だとしても、コツは大豆を指でつかんだときにつぶれるぐらい柔らかめにすることです。
かためで作ったときは発酵が上手くいきませんでした。
缶詰や水煮の大豆を使う際も、そのままだと硬いので煮るか蒸すかしてもうすこし柔らかくした方がうまく行きますよ。
発酵容器に入れるとき、大豆を重ねすぎない
大豆を容器にたくさんいれすぎて豆の層が厚ぼったくて発酵がまんべんなくいかなかった時があります。
重ね具合は豆が3段ぐらいまでになるよう、とどめた方が良く発酵すると感じました。
これは大きな容器で作るときも小瓶で作るときも同じです。
ローズマリーを中にも差し込む
ローズマリーで作る際、初期は上に乗せるだけにしていたのですが、豆の中にも差し込んだ方が発酵がうまく行きました。
その方がまんべんなく枯草菌がいきわたりそうですよね。
あと、さっきも書きましたが、ローズマリーは洗わないで使用してくださいね。
大豆以外のお豆で作る手作り納豆も美味しい!
私が住んでいるところだと、大豆は近所のスーパーに売っていないんです。
いつもあるのは、ひよこ豆、レッドビーンズ、ホワイトビーンズ、レンズ豆…とこういった感じなので他の豆でも挑戦してみたところ、同じように出来ました。(ひよこ豆とレッドビーンズのみ挑戦経験アリ)
下の画像はひよこ豆で作った納豆です。

豆の味わいがそれぞれ違うので、大豆の納豆とは違った感じでそれぞれ美味しかったです。
かけるのも醤油ではなく、オリーブオイルをかけて食べてみたりしましたが、洋風納豆って感じで良かったですよ!
大豆に限らず色んな豆で挑戦して見ると楽しいですね♪
イタリア野菜で栄養価満点!カラフルで可愛いご飯がつくれるビーツ(バルバビエートラ)もオススメです!
コチラの記事⇩
まとめ
日本にいたときは「納豆=買うもの」でしたが、海外に来てからは「納豆=作るもの」になりました。
そして今では、ローズマリーで作る納豆がすっかり我が家の定番!(我が家といってもイタリア人夫はたべないけど笑)
もし海外で納豆が手に入りにくくて困っているなら、ハーブ納豆はかなりおすすめですよ。
失敗しても試行錯誤する楽しさがありますし、是非手作り納豆に挑戦してみてくださいね♡





