私はイタリアに移住するにあたり日本で飼っていた猫2匹を飛行機にのせ連れて行きました。
車に乗せるだけで怖がって鳴きまくって大騒ぎの我が家の猫たち・・・
海外ペット輸送するにあたり、
・準備した事
・かかった料金
・使ってよかった物
・気を付けた事
・猫の様子
など、イタリアへ移住するため猫2匹を飛行機に乗せた体験談をシェアしますね。
大切なペット(猫)を飛行機に乗せる予定のある方の参考になれば嬉しく思います。
★2015年の話なので当時と色々なルールは変わっていると思います。その辺は各機関へお尋ねください。
猫を飛行機で海外に連れて行くためにしたこと
猫2匹をイタリアにつれていくにあたり、したことをお伝えしますね!
動物検疫所へ問い合わせ
まず、渡伊する予定の半年前ぐらいに動物検疫所に電話で問い合わせをしたところ、
イタリアへ輸出入するために必要な条件や書類について書いてあるメールをすぐに下さいました。
イタリアに行く飛行機が決まった時点で、再度動物検疫所の方に連絡をして検疫の書類を作成したのですが、
検疫所の方はスーパー親切、迅速、丁寧でかなり安心感がありましたよ。
とても丁寧に教えてくれたので書類作成は簡単でした。
分からない所を質問すると直ぐに返信頂け、
当日にスムーズに行くように事前に全て書類のチェックもして下さいました。
当日に何か見つかって飛行機乗れなかったら大変ですからね。
イタリア大使館に問い合わせ
動物検疫の方からの案内メールの最初に書いてあったのは、
「イタリア入国に必要な条件についてイタリア大使館や現地動物検疫当局に確認して当課までお知らせください」
との事だったので、イタリア大使館に猫の入国について問い合わせをしました。
イタリア語と英語とフランス語の検疫についてのルール?法律?が12ページ、
ズラズラと載っているリンク先が張り付いた返信がきたのですが、わからない所があったので質問しました。
・・・が! イタリア大使館は動物検疫の方の親切さと真逆の塩対応・・・・。
「リンク先を参照してください」のみで、ここですでに、これからのイタリア生活を想像させるような気分になりました。笑
マイクロチップとワクチン
2015年当時はペットにマイクロチップを入れる事はまだ珍しい部類だったので、まず最寄りでマイクロチップを装着してくれる獣医さんを探しました。
そして無事に2匹とも装着、そしてワクチンを済ませました。
猫をのせる事ができる飛行機を探す
航空会社によってペットはNGな場合もあります。
さらに、ペットを客室に持ち込めるのか?貨物室のみなのか?、自分の希望にあう航空会社を探す必要があります。
あとは、なるべく最短距離で目的地にいけるルートな飛行機を選ぶことも大切ですよね。
私はアリタリア航空(現在のITA)が最短、かつペット輸送OKだったのでアリタリア一択でした。
その当時のアリタリア航空のルールは以下の感じ。
・ペットの機内持ち込みOK
・ペットを機内持ち込みする場合、猫は指定サイズのケージに入れ座席の下に
・ペットを機内に持ち込めるのは飛行機1機に2匹まで
(既に1匹ずつ連れた人が2人いた場合、その便の予約はできない)
・機内持ち込みは1人に付き1匹だけ
・猫を機内に持ち込む場合の航空券の予約は電話のみ
・貨物室での輸送も可
・貨物室でもペットが乗る部分は空調を整えているとのこと
注【2015年の話ですのでルールは変わってるかも知れません。利用する航空会社にお尋ねください】
飛行機にのせるためのケージなどを購入
飛行機にのせるケージを早めに購入し、慣れてもらう為に部屋に置いておきました。
購入したケージなどはこの後の章を参考にしてくださいね。
猫を飛行機の客室に持ち込むか、貨物室に預けるか?で悩む・・・

飛行機に乗せるにあたり、一緒に機内に連れて搭乗したい!と思っていました。
ですが、機内に持ち込むには悩み事が色々とありました。
・1人につき1匹なので、私1人で2匹を機内持ち込みできない
・1匹づつ連れて2往復する?
・誰かに一緒にイタリアに来てもらって1匹ずつ機内に持ち込む?
・2匹とも5キロ越えで規定のケージサイズにパンパン
・シートの下で13時間我慢できるのか?
・イタリア着いてから乗り換えがあるので、その飛行機は機内での心配
・アリタリアが許可しているとは言え、もし機内に猫アレルギーの方がいたら?
などなど。
かといって、貨物室に預け離れるのは心配・・・
私が渡伊する予定の1か月前に夫が日本に来る予定だったので、
夫がイタリアに帰る時に1匹先に連れてってもらおうか?とも思いもした。
ですが夫が1匹連れて行っても。私が2往復したとしても、先に1匹置いてきた方が心配だし、可哀想。
た誰かにについて来てもらうのも私も向こうで新生活な訳で、
自分の事で精一杯になるだろうから一緒に来てもらった人のケア(観光に行ったりなど)出来ないし。
かなり悩みました。
ですが、季節は4月だったので乗り換え時に起こりやすいトラブル(暑すぎる、寒すぎる)も少ないし、
貨物室も動物が乗る場所は空調を整えてあるとの話だったので、貨物室に預け2匹同時にイタリアに連れて行く事にしました。
離れるのは心配ですし、悩みましたが結果良かったと思っています。
短時間なら良いですが、乗り換えありの国際線で機内のシートの下に入れておくのは可哀想だったと思います。
これは私の場合で、私の結果論なので人によってもも状況によっても違うので何とも言えませんから、ご自身とペットにとっての最良が見つかるといですよね。
猫をイタリアへ連れて行くのに必要だった書類
イタリ入国に必要だった書類は以下です。
〇輸出検査申請書
〇マイクロチップ装着証明書
〇狂犬病ワクチン接種証明書
〇処置内容証明書
〇EUが定める衛生証明書
★国によってワクチンや必要書類は違うので各機関にお問い合わせ下さい。
海外ペット輸送の書類作成で動物検疫所に質問したこと
海外ペット輸送の書類で、動物検疫所に質問したことは以下です。
書類を日本語で書いてよいのか?
日本語で大丈夫!
検疫所の方で英語にしてくださり最終的には【輸出検疫証明書】を発行して下さるとの事でした。
必要書類の【輸出検査申請】【処置内容証明書】【衛生証明書】は、いつ必要な物なのか?
基本的に日本を出る際に必ずやっておかなけばいけない処置は無いんですって。
ですが、相手国の条件を満たしていないと入国が出来ないトラブルになるので、
そうならない様に日本の動物検疫所では各書類を一緒に準備してくれている、とのでした。
猫を飛行機に乗せるために購入したもの

猫を飛行機に乗せるにあたり購入したものをシェアしますね。
ケージ
貨物室に預けるのに、
・1匹づつ2つのケージで預ける
・2匹一緒に1つのケージにする
これをとても迷いました。
うちの2匹は基本いつも仲良し。
普段仲良しでも非常時にはパニックになって喧嘩しまくりになる場合があるかもしれないけれど、
2匹の関係を考えると一緒のケージの方が頑張れるかな・・・・と思い大きなケージで2匹一緒に連れて行くと決めました。
このケージ⇩を購入しました。
ペットキャリーバッグ
空港まで猫2匹を連れて行くのに、ケージだと大きくてムリだったので折りたためるタイプのキャリーバッグを購入しました。
空港についてからキャリーバッグからケージに移し替えました。
水飲み器
ケージの中にカリカリを入れるかも迷いました。
ですが緊張状態にある場合、食べたとしても吐いたりする事になるかもしれないし、
食べて下痢をしてしまってケージ内が不衛生になっても可哀そうだなと思ったので食べ物は入れませんでした。
ですが、お水は必要!
飛行機が揺れてもこぼれて水浸しにならないように、リンク先の水飲み器を購入しました。
トイレは砂を入れるスペースも無いですし、飛行中の揺れや何かでケージ内が砂だらけになったら可哀そうだと思い、おしっこをしてもいい様にペットシートを沢山敷き詰めました。
ドーム型の猫ベット
・狭いほうが落ち着くかな?
・広いほうが良ければ潰せば広くなるし
・2匹が別になりたければハウスの中と外で別部屋見たくなるかな?
・もしかして貨物室が寒い場合もあるかも?
こんな感じの考えから、ドーム型の猫ベッドを入れました。
猫を飛行機に乗せるまでの当日の流れ
猫を飛行機に乗せてるまでの当日の流れをシェアしますね!
電車で空港までいく

私の場合ドアtoドアで約24時間の旅でした。
日本の家を出発する2時間前ぐらいにご飯を食べてもらい排泄も確認。
成田空港までペット用のカバンにいれて電車で移動しました。
動物検疫に行く

フライトの3時間前までに検疫所に行き、診察や書類の最終チェックをしてもらいました。(来所日時は事前に連絡)
空港で猫をケージに移す

2匹を大きなケージ1つで貨物室に乗せることにしたため、ケージはあらかじめ郵便で空港に送っておきました。
猫の検疫が終わった後、ペット用のカバンからケージに猫を移動。
もし、ここで失敗して猫が空港内に逃げたりしたら大変な騒ぎになるので慎重に!
結構緊張しました。笑
猫をチェックイン

チェックインカウンターで猫を預けました、
ここから到着地まで猫たちには会えませんでした。
飛行機の中では2人がどうしてるか気になりました。特に乗り換えの時はケージちゃんと積み替えされたかな・・・とっても心配でした。
イタリアの動物検疫でまさかの展開!

イタリア国内の乗り換えも終わり、最終地でトランクが出てくるのを待つ場所で係の人がケージを運んできてくれました。
わ~!!!!
対面した時の安心した気持ちは今でも忘れられず!
他の乗客のイタリア人のお姉さん2人が「猫⁈♡運ぶの手伝うわ♡」っと運ぶのを手伝ってくれました。
イタリア現地の空港から家までの車の中では、成田空港に行くまでに使ったペットバッグに入れ替えて輸送。
バッグの中に手を入れてナデナデしていたら、おもらししちゃいました 笑
ケージの中のペットシートは濡れている形跡はなかったので、フライト中は我慢していたのかもですね。
イタリアのお家に到着後フードももりもり食べて元気いっぱい!
2匹とも喧嘩した様子もなく励ましあっていたのかな♡
良く頑張った♡ドキドキな旅は大成功となりました。
あれ?イタリアに到着後の動物検疫は?っと思われたかと思います。笑
なんと・・・・イタリアに着いてから誰にも検疫書類を求められず・・・。
猫を誰もチェックしようとせず。
書類見ないんかいっ!!!
折角用意したのにー!
猫いるよぉ〜???
猫ぉ〜・・・チェック無し?いいの?いいの?
流石イタリア・・・・
と、なりました。
全く猫の検査がなかったのは本当に謎だったのですが、普通はチェックがあるかと思います。
日本には無い味も?イタリアのキャットフード事情 ちゅーるもあるの?
海外ペット輸送の飛行機でかかった料金
海外ペット輸送の飛行機でかかった料金は2万円のみ!
(マイクロチップやワクチン、ケージなどの小物を買った料金は別)
動物検疫所は全て無料。
猫を貨物室に預けるのは1つのケージにつき2万円だったんです。
私は2匹を1つのケージで預けたので2万円でしたが、もし1匹づつ2つのケージで預けると4万円との事でした。
その辺は利用する航空会社によって違いがあると思うので、確認してくださいね。
猫が飛行機に乗ったあと、ストレスでハゲた!

ハプニング無く無事に事が済みましたが、しばらくして片方の猫が円形脱毛症になってしましました。
頭や背中に合計7つもおハゲが出現しました。

飛行機でのストレス、いきなり住む場所がイタリアになり彼らの感じる空気や音も変わっただろうし、
とてもストレスだったと思います。
フードも日本からもカリカリは持っていきましたが、
ウエットは初めからこちらの物を与えていたのでそこにもストレスがあったのかも・・・?
でも動物は生きる力を持っている!
心配な目で見るのではなく、彼らを信じ彼らは大丈夫!という気持ちで接していたら回復していきました。
まとめ
猫を飛行機にのせて海外に連れて行った体験をまとめます。
・まずは動物検疫に連絡して情報を入手
・連れて行く国(輸出国)の情報をチェック
・ペットOKな飛行機を探す
・ケージなど購入
・機内に一緒に乗り込むか、貨物室に預けるかが悩みどころ
飛行機にペットをのせる事は、かなりのストレスをあたえると思います。
だから、イタリアに一緒に来て欲しい私の想いに付き合ってくれた2匹の猫の勇敢さに感謝の気持ちがいっぱいです。
この猫輸送体験は2015年の話なので色々ルールは変わっている場合もあると思いますが、
これから海外に連れて行く予定な方の参考になれば嬉しいです。
そうそう!【ペットの窓口 おこまりマッチング】ってご存知ですか?
私は最近知ったのですが「ペットでおこまり中の方」と「解決できるプロ」をマッチングするサービスなんです。
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