8月15日は日本人にとって終戦記念日であるかと思いますがイタリア人にとっては「フェラゴスト」と呼ばれる祝日です。
日本のお盆の時期と似た感じの街の様子、そしてこの時期にイタリアを旅行する場合の心構えについて書いています。
フェラゴスト/Ferragostoってどんな日?
フェラゴストは8月15日にイタリア全土で祝われる祝日です。この言葉はFeriae Augusti(ラテン語でアウグストゥスの休息)という慣用句から来ています。夏の間の過酷だった農業労働の終わり、そして収穫を祝う日として、労働者たちに休息を与えるべく紀元前18年に皇帝アウグストゥスが制定しました。
この日は5月のメーデー Festa del Lavoroと同じく「お休みをする日」との認識なので色々やろうとすると、「フェラゴストだから働いちゃダメだよ~」なんて冗談を言われたりします(^-^) 笑
ちなみに日本では祝日が土日になると振替になりますがイタリアは振替にならないので祝日が減る形となります(;’∀’) 2023年は8月15日が火曜だから良かったですね。笑
またこの日は聖母被昇天祭 (聖母マリア様が天国に昇ったとされた日)でカトリック信者が多いイタリア人にとって重要な祝日のうちの一つです。
イタリア人の過ごし方
7月8月は夏休みを取っているイタリア人が多いです。特にフェラゴスト前後を含んだ週に夏休みを取る人が多いので、すでに旅行先や別荘や避暑地で過ごしている人も多いですが、長期休暇を取っていない場合は家族や親族、友人と食事会をしたり海や山に行くのが一般的です。
実家から離れている人は家族の元へ帰省し、実家でゆっくりする人も多いので日本のお盆の感じの空気感と似ているなぁと思います。(*^-^*)
街の様子
お店
8月15日のフェラゴスト当日はお休みなお店が多いです。最近はスーパーなど午前中は開けていたり、中国系の雑貨屋さんや他国系のレストランなどはやっている場合もありますが、基本閉まっている事が多いです。 その日だけでなく、フェラゴストに前後して長期休業するお店も結構あります。
お店の入り口には何日か前から「フェラゴストは休みです」とか「何時までの営業です」などと張り紙があったりします。スーパーはフェラゴスト前日などは空っぽになるぐらい買いだめされている事も。
交通機関
出かける人が多いので高速道路は長蛇の列・・・テレビで交通渋滞のニュースを見る機会が増えます(;’∀’) そのニュースを見ると、ここでもやはり日本のお盆の交通渋滞を思い出します。
電車も注意が必要です。日本の様に混雑対策がなされていなかったり、沢山の人が並んでいたりしてもマイペースな感じに仕事をしているイタリア人が多いので、どこも色々長蛇の列になっている場合が多いです。 通常時でさえ電車の遅延が多いのでこの時期は更に酷くなる場合もあります。
美術館・博物館など
美術館や博物館などもお休みの場合がありますので事前にネットなどで確認した方が良いです。
海
フェラゴストを海で過ごすイタリア人はとても多いです。ですので海に行く場合は朝早めに行く様にした方がいいです。
特に人気のビーチは朝9時ぐらいになると駐車場を探すのがとても大変になりますし、その後浜辺でもパラソルをたてる場所を探すのにウロウロしなくてはいけなくなります(;’∀’)
この時期のイタリア旅行
イタリアは日本と違ってお店が1日中開いておらず午前中と夕方から開くと言う場合もあります。特にフェラゴストの時期は注意が必要。行きたい場所がオープンしているかチェックを良くした方が良いです。
開いていたとしてもこの時期は夏休みを取っているイタリア人が多いので人手が少なく色んな事が遅かったり機能してない場合もあります。
ハプニングにイライラしないで大らかな気持ちで過ごす心構えは必要かもしれません。それには余裕をもって行動する事が良いのかもしれません。
ですが、もっとお勧めなのが「色々と予定詰めて計画しない」若しくは「予定を立てない」これかな~っと感じます。
日本人は折角の休みだから、折角の旅行だから!っと色々詰め込みやすいですが、イタリア人は色々やらないでダラ~っと過ごすことが休みを満喫した証なイメージ。このフェラゴスト時期のイタリア旅行はイタリア人的なマインドで過ごした方がよさそうです。