イタリアの猫はパスタを食べます。猫用のパスタが販売されている訳ではなく人間と同じものを食べる感じなんですが、それ以外にもイタリアの田舎に暮らしていると今まで日本で持っていた自分の価値観を色々と考えさせられる違いがあります。
この記事ではイタリア田舎在住の私が「イタリアの田舎猫の暮らしっぷり・自分の考え方が変わったこと」について書きました。
色々な価値観・考え方があるかと思いますが、猫も人間もお互いが心地よい距離感で共存できる形が一番ですね。
イタリアの田舎猫の暮らしを見て感じる事
ここに書いてあることは私の体験と私が感じた事なので同じイタリアでも都会の地域・そこに住むイタリア人の考え方によって変わってくると思います。
イタリアの田舎で暮らす猫の様子と一つの考え方として読んで見てくださいね。
外出が自由

イタリア田舎の猫たちは癒えの外と中と自由自在に行き来しています。
私は4匹の猫を飼っているのですが外に出していないんですね、それは「猫は外に出さないのが常識。だって外は危ないし帰ってこないかもしれないし」と思っていました。
ある日近所の方に「どうしてアナタの家の猫は外に出さないの?」っと驚かれ「猫は外に行くものだよ・・可哀そうに・・・」と言われビックリした事がありました。
私の頭の中では猫が外に行ってしまったら脱走って認識でしたし「もう戻ってこないかも・・・」って心配になりますが、ここの村の人たちは「なんでそんな事を心配するの?」ってぐらい猫は家に戻ってくるって意識なんです。それを聴いた時に猫に対する信頼感が全く私の持っている物とは違うな・・・と思いました。
田舎は車の通りも激しくないので家の外と中を自由にできたら猫的には一番理想的だよね・・・と思います。(とはいえ、うちの子は外に出していません)
でもですね・・・難点もあります。我が家の中庭にも近所の猫が来て寛いでいる時がありますが、おしっこやウンチをしていくので「おーーーい・・・」と思うときもあります。まあ見かたを変えれば畑や庭の草木の肥料になって丁度いいか!なんて思ってもいるんですけどね。
冬の寒い日や雨が降っていたら家の中に居ないと可哀そう・・・なんて人間は思うかもしれませんが、猫によってはそんな時でも外にいるのが好きなのか全然中に入りたがらな子もいますので、中に入りたければ入れるよう自由自在なのは猫にとって天国ですね。
所属の家がある

イタリアの田舎猫は「うちの猫」って感じより「所属はこの家」って言葉の感じが合うような距離感で飼っているお宅もあり、基本的には所属先の方のみがご飯をあげていたり世話をしています。
「最近いつも見かける道と違う場所にいるな・・・」っと思ったら所属先が変わっていて他のおうちの子になっていたり・・・笑 自由です

イタリアの猫はパスタを食べる

イタリアの猫はパルミジャーノチーズだけのシンプルな物からトマトソースのパスタなど結構どんな味付けのパスタでも美味しそうに食べています。ただ、キャットフードを与えるのが一般的ではあるので、猫の為だけにわざわざパスタを料理するわけではなく人間に作った分をお裾分けな感じです。
イタリア人夫の実家にも猫が何匹かいるのですが、パスタだけでなく人間が食べている物(例えばお肉やパン、甘い物なども)もらって食べたりしています。
私は猫に人間の食べ物を与えてはいけない!という考えだったので、それを見た時も「大丈夫??身体に良くないのでは・・・?」なんて思ったりしましたが、今はかなり考え方が変わってきました。
猫は長生きするために健康的に未来を見据えて生きることはしておらず今を生きています。だから目の前にある自分が食べたいと思った物を食べて・遊んで・眠って・行きたいところへ行って・・・それをしているだけで、長生きして欲しい、身体に良い物を、といのは人間側のエゴだよな・・・って思うんです。
とはいえ一緒に生きている猫は飼い主さんの事が大好きですから、飼い主の言う事も受け入れ願いを聞いてくれる生き物だよね・・・って感じで、こちらのエゴも受け入れてくれている悟ってる存在っておもっています。猫様は素晴らしいですね。笑
うちの日本から連れてきた2匹にもパスタをあげてみましたが、まあまあな食いつきでした。白飯感覚ですかね。
ノミ・ダニのお薬を使ってる?

ノミ・ダニ除去のお薬はこちらでも日本と同じく使われています。家の外と中を自由に行き来しているお宅が多いので人間と良好に暮らすために必要な事なのかもしれませんね。
イタリアの田舎猫は去勢・避妊をしてるのか

我が家の近所では避妊・去勢している率は半々ぐらいな印象なので発情期になると外が騒がしく、道の真ん中で愛をはぐくんでいる時に遭遇してしまう時もあります。
そして発情シーズンの数か月後には近所で子猫祭り(子猫大量発生)が始まるのですが、沢山子猫が生まれても大体の子は小さいうちに病気になって死んでしまいます。その様な命を見たくないですから猫に不妊手術をし繁殖をしないようにするTNR活動などありますが、そのことについても日本に住んでいた時と考え方が変わりました。
TNR活動は愛からくる活動でしかないと思います。
ただ、人間が猫の人生(猫生)に介入してコントロールしようとするのは人間のエゴかな・・・と感じる様になりました。
自分が猫だとして考えた場合、アナタの為なのよ・・・と勝手な人間の判断で自分の生殖器を奪われる・・・のは嫌だな・・・なんて。
弱い個体は物体としては亡くなってしまうけど、魂は生きていて輪廻転生するわけで次の生まれ変わりと繰り返すのであれば、悲しい事ではなく自然の流れ、なんて考えるようにもなりました。
この辺りは人によって考え方は色々ありますが、どの考え方も愛からくるものだと思っています。
ということで、発情シーズンの数か月後に子猫が増えるのですが、人間の介入がなくとも猫の数は一定を保っている状況です。
まとめ
イタリアだから・日本だから、と言うわけではなく都会と田舎の違いだったり、そこに住む人との価値観や考え方によって変わってくる事かなと思いますが、猫は人間の側で暮らす動物なのでお互いを尊重し合って丁度良い距離感で共存できることが一番ですね。
日本は猫まんまでご飯に鰹節・イタリアはパスタ!おたがい国民食なのが面白いですね。