イタリア人と結婚するとマンマ(義母)との付き合いで問題が出てくる場合があります。
私の義母はステレオタイプのイタリア人マンマほどキョーレツではありません。
が、しかし
私は２つのことで、マンマにイライラ。嫌～な気持ちで悶々とした事があります。
それはこの２つ・・・・・
・マンマからメッセージが届き過ぎてウザい
・マンマがこちらの話を最後まで聞かず、予測して被せて話してくる
それが、少し考え方を変えて見たら気持ちが楽になってイライラしなくなったんです。
あ！イライラしなくなったって言うのは言い過ぎ。(笑)
イライラする事はあります。だけど、イライラを引きずらなくなりました。
今回はメッセージが届きすぎることに対してイライラを引きずらなくなった、その経緯を書いていきます。
イタリア人はマンマに限らず皆メッセージ交換が好き
イタリア人はお喋り好きな方が多く、メッセージ交換や電話が好きな方が多いです。
マンマにかぎったことではありません。
メッセージ交換も、ボイスメッセージで交換している場合も多く「日本人ではありえないなぁ」と感じることも多々あります。
リアルタイムでボイスメッセージ交換をしてる時もあるので「だったら電話したらいいのに・・・」と、つい思ってしまいます。まあ、違いがあるのでしょうね。
ちなみに、夫とマンマは毎日「おはよう」から「おやすみ」までメッセージ交換をしています。(笑)
イタリア人夫がマザコンだと思うエピソードについては別記事を読んで見てください。
嫁の私に毎朝晩メッセージを送ってくるマンマ
そんなマンマは私にも毎朝晩とメッセージを送ってきます。
毎朝、毎晩、届く「BUON GIORNO～」「BUONA NOTTE～」のメッセージを見る度に、私はムズムズしていました。
返事をすると「何してるの？」「私は今これをしててね、こうでああで・・・」と話が展開していきます。
う、うざい(;´Д｀)・・・・
私は自分の両親は勿論の事、友達とも要件が無ければメッセージのやり取りはしないタイプ。
なので、毎朝毎晩連絡が来るのが本当に苦痛で・・・。
だけどそんな気持ちを抱く自分に対して「私はなんて嫌な奴なんだ」と自己嫌悪したりしました。
が！、嫌って感じてしまうのは仕方が無い・・・嫌な物は嫌。
それで夫に伝えたんです。
「日本人は『便りが無いのは元気な証拠』ってことわざ？もあるぐらい、親とはそんなに頻繁にメッセージのやり取りをしないんだよ。それに私は友達とも頻繁に連絡とったりしないし、そういうの好きじゃ無いんだよね。だからマンマからメッセージが来るの、ちょっと戸惑う・・・」
夫は、
「嫌なら返信しなければいいじゃん」
と。
それはそうかもしれないケド、そういうわけにもいかないでしょ・・と思いましたが、マンマにも伝えてみよ・・・っと思い、夫に言った事と同じく日本人の性質を伝え「なのであんまりメッセージ交換好きじゃないんです、だけどマンマの事は大好きですよ」 と伝えてみました。
それを聞いたマンマは、
「あら、そうなの？でもイタリア人は違うから！おはよう、おやすみって挨拶のメッセージは私たちは家族なんだからするわよ♡」
との返事・・・
うううう・・・・(＠_＠;) 自分の信念を貫き通している・・・と思いました。
マンマからのメッセージや電話に対する自分の捉え方を変える
それから2つのことを考えてみました。
・どうしては嫌だと伝えてもマンマは続けるのだろう？(人が嫌がっている事をするのだろう？)
・どうして私はイライラするのだろう？
どうして嫌だって伝えてもマンマは続けるのだろう？
対人関係で問題がある時、どうして相手はそれをするのだろう？と、相手のことに思いをめぐらせがちですよね。
ですが、考えても私はマンマでは無いので分からないよな…と思いました。(笑)
だからそこは考えても時間のムダです。
しかも「あら、そうなの？でもイタリア人は違うから！おはよう、おやすみって挨拶のメッセージは私たちは家族なんだからするわよ♡」と言っていました。
理由はまさにそれで、家族だからって事だけなのかもしれません。
と言う事で、理由は分からないですが、
・マンマはメッセージをしたいからしている
・自分のしたいと思うことに従って行動していているだけ
・相手がどう思っているかは関係ない
と言うことになると思いました。
だとしたら
私も「返信をしたくないからしない」と言う自分の思いに従って行動しても、
そこに良いも悪いも無いんだよなぁ～と思いました。
なので、私が返事をしたい時はして、したくない時はしない。
ママより先に自分がメッセージを送りたい時はするし、自分の心のままに行動する事にしました。
…ですが、私のイライラは消えませんでした。
自分の気持ちに沿って返信してもイライラ、モヤモヤ…
返信しなくてもイライラ、モヤモヤ…
どうして私はイライラするのだろう？
私がどうしてイライラするのか？…それは自分自身のことだからわかるよね、と思いました。
考えたところ、自分にパターンがある事に気が付きました。
・返信をしたくないけど、イライラしながら仕方な無く対応する時
・来たメッセージに良い感情は無いけど、イライラせず自動的に返信出来る時
・さわやかな気持ちで「BUON GIORNO～♡」と返信が出来る時
・先にこちらから「BUON GIORNO～♡」とメッセージしてあげよう思う時
その自分の感情の違いはどこから来るのかな？
と考えてみると、マンマが問題なのでは無く、その時の自分の状態に何かがあるからだと気づきました。
１つは「余裕」ということなのかもしれません。
自分の心に余裕がないと、人に何かをしてあげる事は苦しくなります。
例えそれがメッセージを返すなんて些細な事でもです。
・その余裕の無さはどこから来ているのか？
・何か頑張りすぎてはいないか？
自分の状態を見直して見ると思い当たる節がでてきます。
なので、最近はマンマのメッセージは自分の状態を見れるバロメーターになる、思っています。(笑)
自分の中を見直してみると、やらなくて良い事や考えなくて良い事まで抱え込んでいる場合があるかもしれません。
そんなときは、一つづつ引き算。
心や身体のスペースをつくっていくと余裕が出てきてイライラが減ってきます。
イライラは人の期待に応えてあげたい優しい気持ち
イライラしてしまうのは、
・マンマのメッセージ交換や電話でお喋りしたい気持ちに答えてあげたい自分
・出来ない(したくない)自分
２つの自分がいるからイライラする、ということ気が付きました。
人は与えたい生き物だと思います。だから返信をしないという行為は、相手が与えてくれているのに自分は返して与えてあげていない・・・と罪悪感で苦しくなっていたのかもしれません。
とはいえ、嫌だけどしている場合は我慢となりイライラとなって自分に帰ってきます。
イライラ=罪悪感=自分の優しい気持ちの表れ
こう思うようになり、私は自分を嫌いになることが減ってきました。
そのうえで自分がどうしたいか、その気持ちに従って行動すれは良いだけなんですよね。
私は、真面目に考えすぎてしまうタイプで…。
真面目に考え過ぎ！ 深刻に考えすぎ！ それは、いいことありません。(笑)
実母と正反対のマンマ
私の母はマンマと正反対なんです。
メッセージに関して言えば、「忙しいだろうから迷惑になりたくない」という感じで送って来ません。
小さなころから、本当はもっと一緒に居て欲しかったり構って欲しかったのに言えずに育ちました。
心のそこで、「私のことなんて関心ないんでしょ！」という怒りを抑圧していたんですね。
そこらへんも、マンマから、毎日メッセージがくることにモヤモヤする原因だと思っています。
実母から貰えなかったものをマンマが与えてくれている。けど、素直になれない。
そんな感じかもしれません。
今はマンマから挨拶メッセージがあっても、返信したくない時はしません。
1週間とか既読無視な場合も。
それでも、毎朝晩と挨拶メッセージが届きます。
そんなマンマに「この人は最強に自分のやりたいスタイルを貫いている・・・」とマンマの信念や強さを感じています。
嫁の私にまでマンマの愛を表現してくれて本当に有難い事でだな♡っと自分の状態の良い時の私は感じています。(笑)
最後に
日本人は相手の立場にたって考えなさい、自分より相手や周りの事を考えなさい、と教育されている人が多いため、我慢が多いと思います。
イタリア人は良い意味でも悪い意味でも自己中心的だと思うので、少し見習うと良いと思いました。
相手の気持ちを考える事は大切です。
でも、自分の気持ちを大切にして初めて心から相手の気持ちも大切にできると思うんです。
特に海外暮らしの場合、その辺がしっかりしていないと対人関係が苦しくなる場合が多いと思います。
色々な方面から知らず知らずに我慢がたまると自分でも気が付かないうちに大きなストレスとなり、ちょっとしたことにもイライラするようになります。
常に「今、何を感じているか…」それを自分に確認すること大切だと感じています。
嫁の私にまで夫と同じ熱量で関わってくれるマンマは偉大だな♡ありがとう♡
