私はイタリアに住み始めてしばらくたった頃、「10年後もイタリア語を話せなかったら嫌だな・・・」と思っていました。
さあ、10年経ってどうでしょうか・・・はい、見事に上達しておりません。(笑)
たまに海外に住むだけで、現地語が上手になると思う方がいらっしゃいますが、んな訳ありません…。
今回は海外に住んでもなぜ現地の言葉を喋れるようにならないのか?、について私が思うことを書いてみました。
海外に住んでも現地の言葉が喋れない理由について思うこと
海外に住んで現地の言葉が喋れるようになる人、そうでない人の違いについて実体験から私が思うことを書いていきます。
人間は必要で無いことはやらない
人が行動するときの理由は2つだけ!というのをコーチングで習ったのですが、それはこの2つ。
・痛みからの行動
・快からの行動
痛みからの行動は、
・やらないと怒られる
・嫌だけど仕事で必要だからやる
・嫌いだけど出来ないと認めてもらえないからやる
・不安だからやる
こんな感じで、本当はやりたくないけど必要がある、恐れや不安などから行動している何かです。
英語でいうところの「have to」 って感じですね。
快からの行動は、
・楽しそうだからやってみたい
・好きだからやりたい
・もっと上手になりたい
こんな感じで、やらなくてもいいんだけど好きだから行動したい何かです。
英語でいうところの「want to」って感じです。
最近つくづく人間は必要で無いことはやらないね…と思うのです。
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コレは言語学習においても同じ。
現地の言葉が必要な場合、好きじゃなくても楽しくなくても勉強します。
私は、最初イタリア語が全くわからず移住してきましたが、英語も日本語も通じないので仕方なく勉強しました。
けど、そこそこ通じるようになったら全く勉強してません。
だって嫌いだもん!(笑)
今の生活の中で、間に合ってるし…。
だから今以上のレベルのイタリア語になるにはイタリア語学習が「快」になる必要があるんです。
若しくは、「痛み」から行動しなければならない出来事が起こるかですね!(起こりませんように 笑)
海外で仕事をしている場合、そこで使えるレベルまで喋れないと支障がでるので嫌でも勉強しますよね。
快になる出来事は人によって違いますが、国際恋愛は言語学習において一番の「快」の行動なのかもですね。
・痛みで始めたけど快になるパターン
・快で始めたけど痛みになるパターン
どちらもあるけれど、「痛みが無いor足りない」「快が無いor足りない」ことは人間はしない…ということです。
同じメンバーだと通じてしまう
日本に住んでいても同じだとおもいますが、日々の中で会話をするのって同じメンバーが多いですよね。
・家族
・友人
・仕事仲間
・近所の人
・お店の店員さん
など、だいたい同じ人としか話していません。
これは海外に住んでいようが同じで、そうすると使う言葉ってあまり変化がないんです。
さらに顔見知りだと不思議なもので、相手の言っていることが理解しやすくなりません?
言葉にしていない部分で、この人はこう考えるだろうな…みたいなのが伝わって理解できちゃうから人間ってすごいなぁ…と思います。
私が普段良く喋っている人は、ハチャメチャな私のイタリア語でも華麗に理解してくれるし、なんなら相手が日本語を覚えて話してくれたりします。
周りに頭のいい人がいると、なんて有難いんだろう♡と思いますよ…(怠け者加速…)
なので、新しい環境や場面で新しい人と接する機会が少なければ少ないほど、現地語の喋れる度合いが変わってくるよな…と思います。
海外に住んでいるのに現地語を喋れない場合どうする?
海外に住んでいるのに現地語を喋れない場合、コンプレックスとなっている方も多いと思います。
まあ、私もその1人です。
どうしたものか…と思って出た答えを書きます!
新しい現地の人との交流を増やす
先ほど、同じメンバーだと使う言葉に変化がないと言いましたが、そこからの脱却です。
・新しい環境に行く
・新しいことをはじめる
今までとは違う新しいことをして新しい人との交流を増やす!
コレは、快としてワクワクする人もいると思いますし、痛みとしてやりたくないケド…という人がいると思います。
ワクワクする場合は、一歩ふみだしてみると新たな展開が待っています。
私は、最初イタリア人の友人と出かける回数をふやしたのですが、それだとすぐに限界がきました。
そんなしょっちゅうお出かけして遊べませんから。(笑)
だから、習い事とか仕事などでの出会いじゃないと新しい環境の継続は難しいです。
それで、私は仕事をしてみよう!と思いイタリアの美容室で働いてみました。(日本で24年間美容師をしていたので)
働いてみて、めちゃめちゃ色んなイタリア語を使うことになり痛みと快がごちゃまぜな感情を一杯感じました。(笑)
よく失敗したり恥ずかしい思いをすると上達すると言いますが、語学もそうですよね。
けど、一生懸命な人に人は優しいし協力的です。
一歩踏み出すのは勇気がいるけど、何か現地の人との新しい交流を持ってみるチャレンジをしてみるといいですよ。
諦める(明らめる)
私は日本に帰ると親に良く言われるのが、
「イタリア語は上手になった?」「TVとか見てても全部言っていることわかるの?」
こういった質問をされます。
そのたびに、嫌な気持ちになっていました。
なんでかというと、
・TVを見てても分からないイタリア語だらけ
・グループで話をしていると何を話しているのかもわからない時だらけ
まあイタリア語を上達していない自分に対して自分責めをしていたからなんです。
そこを両親にグサっと刺されて勝手に傷つくと言うね…。
けど、最近は「仕方ない!」と諦めて(明らめて)います。
だって、イタリア語を覚えることに興味がないんです。
今の所…。
生活の中で今の状態で間に合ってるし、私は1人で何かをしているのが好きで人との交流が好きなタイプでもないので…。
だったら、それでもいいよね!って思ったら「全然上達してないよ~♪」と笑って言えるようになりました。
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よく、
・人を傷つけた
・人に傷つけられた
という話がありますが、傷つくのって誰かに言われた言葉や態度を使って自分が自分で傷ついているんです。
も現地語が上達していない自分はダメだ…と思っている人がいたら、そのことについて何か言われたりしたら傷つくんです。
だから、自分を責めたらダメですよ。
今は今の自分のベストで精一杯やっているのだから!ホントに!
それに、そういう自分を責めるということは、向上心を持っている証拠です。
向上心を持っていない人は出来ていない自分を責めませんからね。
必要ないから今の状態なんだし、
・今より上達する必要が出て来た
・今より上達したくなる心の変化が訪れた
そんな時は自然に習得する行動をとりますし、変化するから大丈夫ですよ♡
無理やりやるとストレスが溜まるだけ!心にも身体にもダメージを受けるかもしれません。
海外に住んでいるのに現地の言葉が話せないのは喋りたくないのかも
私が夫と知り合ったとき、2人の共通語は英語でした。
まあ、私はイタリア語がわかりませんでしたし、夫は日本語がわかりませんでしたからね。
とはいえ、2人も英語が上手だったわけではありません。
それでも恋愛はできたし、結婚することもできました。(笑)
ということは、通じ合えるだけの英語力と相手を思う気持ちがあった、と言うことですね。
私は夫と知り合う何年も前から英会話を習っていました。
高額なレッスン料を払って英会話教室にも行ったことがあるし、スカイプでフィリピン人の先生からレッスンも毎日のように受けていました。
でも、ホント下手くそだでした…。
しかも!イタリア語ばかり話すようになったら英語が全く出てこなくなってしまって…。
自分のこと私って本当にバカなんだな…と思っていたんです。(現に学校の勉強はいつも赤点ばかりだったし)
ですが!最近わかったんです!
なんで、私はこんなに語学習得が苦手なのか…。
それは、
喋りたくない‥‥
コレです。
イタリア語を喋りたくないわけではなくて、人と言葉を交わすのが嫌だったんだ!と気づきました。
私は1人で何かをしているのが好きで、人とワイワイ交流するのは嫌いではないけれど、あまり好きではないです。
私は24年間美容師をしていたし、美容師はお客様とお話するのも仕事のうちで嫌ではありませんでした。
でも自分の話はしなくて聞き役なんです。
だからよかったけど、自分の話を聞いてもらうのが苦手です。
前は「社交的ではないのは良くないのでは…?」みたいな自己否定があったけど、これが自分のタイプだから良いんですよ、これで。
なので、
日本に住んでいて日本語だとしても喋りたくないんだから、イタリア語になったら喋りたいはずがありません!(笑)
「そっか!私、喋りたくないからなのか!」
これに気が付いた時、私にとっては世紀の大発見みたいな気分でした。
それまで、
・私って本当に頭が悪い
・私って本当に努力しないダメな人
・私ってホントに恥ずかしい人
なんて思ってましたから…
かといって、イタリア語の習得に全く興味がないからしかたない。
もし、これを読んでくださっているアナタも、一人でいるのが好きなタイプだったりしませんか?
だとしたら、それで大丈夫♡
イタリア語の甘い言葉♡友達以上恋人未満で使えるフレーズ13選
なぜイタリアに来たの?イタリアに住んでいる理由とイタリア語
昔、歯医者さんに行ったときに先生に「どうしてイタリアに来たの」と質問され、「結婚で、です」と答えたら、「Ah~per amore~♡」って言われたんです。
イタリア人らしい表現だな…と思ったのですが、そう!私がココ、イタリアに住んでいるのは「Amore、愛のため」なんです。
これも、言われた時に「そっか!」と気づきをもらった言葉でした。(笑)
私は夫と一緒に人生を歩むためにイタリアに住んでいる。
イタリア語を勉強するために、イタリア語を上手になるためにイタリアに住んでいるわけではありません。
楽しい生活を過ごすために言葉は必要なだけなんです。
これを読んでくださっている方は、イタリアに住んでいるのはなぜですか?
・国際結婚
・仕事の関係
・駐在したパートナーについてきた
・留学
・旅行
イタリアに住んでいる方の理由ってこんな感じですかね。
必要な分だけは必ず話せるようになっているし、なってない分は必要ないんだと思います。
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もし、留学でイタリア語を勉強しに来た!と言うことだったら、ココにいる間は真剣に取り組んで見るのは必要かもしれませんね。
けど、物事はやってみるまでわかりません。
「イタリア語を勉強したい」とおもって留学をしてみたものの、辛い気持ちで手につかないことだってあるかも。
だとしたら、方向を変えたっていいんですよ♡
やってみよう!って思えるところまではやろう!と言う場合、応援していますよ♡
まとめ
人生は辛いことを成し遂げるためにあるのではない!と私は思います。
物事は見る視点から見え方は変ります。
もし見方を変えて面白がれるなら深刻ではなく真剣に面白がって取り組んでみる!
嫌だったら逃げたっていーんですよ♡なんとかなるから大丈夫!
・海外に住んでいても現地語は上達しない
・喋りたい人は話せるようになる
人が行動するのは2つの理由のみ!
・痛みからの行動
・快からの行動
どちらの理由から始まるかはわかりませんが、必要な場合は必要なレベルまで習得できます!
…と、10年イタリアに住んでいて、イタリア語が下手くそな私の思う話でした。