今回はサルデーニャ島の巨人の墓【Sa Domu ‘e S’Orku/サ ドム エ ソルク】をご紹介しますね。
サルデーニャ島には巨人伝説があり
巨人の墓「Tomba dei Giganti(トンバ デイ ギガンティ)」
と呼ばれる場所がいくつかあります。
巨人は本当に実在したの?
結論から言うと巨人が実在した訳では無くこのお墓は集合墓だったとの事。
うー-ん・・・でも本当は巨人って実在したんじゃない?
確かめるために?見に行ってみました!
サルデーニャ島「巨人の墓」-Tomba dei Giganti(トンバ デイ ギガンティ)
サルデーニャ島には巨人の墓と呼ばれる集合墓が約800か所あります。
巨人の墓はどれも接着剤的な物は使われず、石を高度なテクノロジーの元に積み上げ建設されています。
イタリア語で「Tombaトンバ」はお墓、「Gigantiギガンティ」は巨人・巨大という意味です。
この場合の巨人の墓の「巨人」は「多くの人が眠る巨大な共同墓/集合墓」ということになります。
巨人の墓の他、サルデーニャ島にはヌラーゲと呼ばれるものが島内約8,000ヵ所ほどあります。
ヌラーゲについては別記事⇩を読んで見てくださいね。
サルデーニャ島の巨人伝説 3メートルの巨人が実在していた?
1974年サルデーニャ島の中央部、モンテプラマと言う場所で人間くらいの大きさの巨像が見つかりました。
その後2014年まで行われた発掘では2~6メートルの巨象が28体も発掘されています。
それらはカリアリの考古学博物館、若しくはカブラス博物館で見る事が出来ます。
2012年には巨人の墓で巨大な顎の骨と歯と思われるものが発見され、
分析の結果それは人と同じ構造だと判断されました。
ですが、何故か途中で調査がストップ。
最後にはその大切な分析材料の歯を紛失してしまった・・・という、なんだか後味の悪い結末で終わる騒動もあったとのことです。
近所のおじいちゃんに話を聞いてみると
「巨人は絶対におった!」って方や
「マンモスとかの骨だっただけだよ~」なんて方も・・・
真相はどうなのでしょう。
個人的に巨象が見つかっているし、サルデーニャ島だけでなくアメリカなど他の国でも巨人の情報や伝説はあるので、巨人は実在したのではないかな~と思っています。
もし巨人が実在したのならヌラーゲやピラミッドも作るの簡単そうですね。
サルデーニャ島巨人の墓 Sa Domu ‘e S’Orku(サ ドム エ ソルク)
サルデーニャ島内のSiddiと言う場所にあるSa Domu ‘e S’Orku/サ ドム エ ソルクと言う巨人の墓をご紹介しますね。
場所
Sa Domu ‘e S’Orkuは首都カリアリから約80キロほどの場所にあります。
131号線を降りた後、この道で合っているのか心配になるような道をどんどん進んでいくと
デデーンと見えてきます。
見学自由
このお墓は中期青銅器時代に建設され、有史時代に使われていたとの事。
日本で言うと弥生時代から古墳時代の頃の建造物と言う事になりますかね。
現在管理されていないので誰でも自由に見学する事が出来ます。
1940年代まではかなり保存状態が良かったらしいです。
その後崩壊が始まったため、カリアリの考古学監督局によって部分的に修復が行われたとの事です。
巨人の墓の中では最も状態が良いと言われています。
中型の玄武岩で作られていて前方が半円形になっているタイプ。
お墓の長さは約15メートルで半円形の部分は約18メートル、かなり大きかったです。
埋葬室に入れる
埋葬室の中の廊下に入る事が出来るのですが長さは10メートルほど。
入り口が狭かったので入るのが少し怖かったです。
入ってみると高さが高く開放的でした。(高さは2,5メートルとのこと)
埋葬室には最大300の堆積物が建設後の時代から徐々に蓄積されたという仮説が立てられているようです。
骨片は見つかっていないとの事で、その辺も謎に包まれていますね。
他の巨人の墓は、ヌラーゲとBetilo/べティロと呼ばれる神聖な石も一緒に見れるTamuli(タムリ)もおすすめです。
詳しくは別記事⇩をどうぞ。
サルデーニャ島観光 巨人の墓とヌラーゲが見れる【Tamuli/タムリ】
まとめ
巨人の墓Sa Domu ‘e S’Orku/サ ドム エ ソルクは到着するまでの道のりでドキドキ。
広大な土地の中にデデーンと現る巨人の墓の姿に感動します。
管理されていないので、自分のペースで気になる所を思う存分みれるのでいい感じです。
埋葬室の中や上に登って辺りを見渡してみると、巨人が実在していた風景が胸の奥に描かれるかもしれません。
よーく探してみればもしかして巨人の痕跡を見つける事が出来るかも?
少し辺鄙な場所にあるのと歴史について学びながら見学したい場合、サルデーニャ島のガイドさんと一緒に訪れると良いですよ。
送迎してくれますし、歴史的な説明も日本語でしっかり教えてくださいます。
おすすめなイタリア人ガイドさんについては下記の別記事⇩も読んで見てくださいね。