私はイタリアで3か所の歯医者さんに行ったことがあります。
初めて行ったのは奥歯の詰め物が取れた時でその様子は
に書いたので興味のある方は是非読んでみてください。
2か所目、3か所目に行ったのはある日右下奥歯の歯茎にポチっと白い物が出来ました。
はじめは口内炎?と思ったのですが痛くもなんともなかったので放置していたんですが、ずーっとあるので気になり歯医者さんへ・・・
それがまさかのインプラントをする事態になってしまった。
この記事ではその体験談を書いていきますね(*^-^*)
歯医者さんってただでさえ嫌なのに海外だったら余計に不安ですよね。
もしイタリアの歯医者に行こうか悩んでいる方がこれを読んで少しでも楽な気持ちでイタリア歯医者体験をしてもらえたら嬉しいです。
長々と経緯を書いていますのでサクッと費用や治療期間を知りたい方はここをクリック!すると「治療にかかった回数や感じた事」「インプラント終了までにかかった費用」に飛べます。
ポチっと白い物の正体はフィステル
私が歯茎に白い物が出来たのは右下の奥から2番目の歯の歯茎だったのですが、その歯は高校生ぐらいの時に大きな虫歯となり銀色の被せもので処置をした歯でした。
でも下の歯って笑った時などに見えるし銀色なのが嫌で2009年に白い被せものに変える治療をしました。(これは日本でのお話です)
ある日「あれ?・・・なんだ?この白いポチっとしたものは・・・」と歯茎に白い物を発見。
でも触ってみても痛くも無いし口内炎かな?って思って気にしていなかったのですが、その日何気に「歯茎に白い出来物」でGoogleで検索したんです・・・(^▽^;)
そこでそれが「フィステル」と言う膿の排出口の可能性がある!と言う事を知りました。
イタリアの歯医者さんに行きたくないな・・・・(;´Д`)っと思ったのですが、コロナの状況もあるし日本で治療するってしても長期間になりそうだし・・・
仕方なくイタリアの歯医者に行く事にしました。
なぜフィステルができたのか?
これは2か所の歯医者さん両方に言われた事なのですが、フィステルが出来た理由はこの歯の治療をした時に根幹治療が不十分だった可能性(不十分であったりすると細菌が繁殖してしまう場合がある)
若しくは歯ぎしりや食いしばりなどで長年圧力がかかっていると歯根が折れてしまいそこから細菌が入り込んで炎症となる場合があるとの事でした。
そういわれて思ったのが、その歯ってたまに「ズーン・・・」とした感じに痛くなったりすることがあったんですよね・・・・
だけど、特にあまり気にしていなかったから「いつズーンってした?」とか「どれぐらいの期間ズーンってした?」って事には答える事が出来なくて、でもセラミックやジルコニアの歯は自分の歯とは硬さが違うとか聞くし結構圧力がかかったりして歯根に影響があったのかも?って感じました。

特に日本人は他の人種に比べると根管がとても細いのでその治療が難しいし根幹治療をしても再発する事が多いとの事で抜歯してインプラントにする事を勧められました。
抜歯するのは・・・うーーん・・・って思ったし、インプラント???・・・
金属を埋め込むのとか嫌だな・・・
って思ったけど、でも色々考えて思ったのは「経験してみるか!(*^▽^*)」って思ったんです。
もし不都合が起こったら取り除けば良いし♪って思い、怖いって感覚よりも体験してみたいワクワク見たいのが出てきて
やってみよ♪
って思いインプラント治療を決めました。
最初に行った歯医者さんは最先端な雰囲気!でも、違う歯医者さんに変えた。
イタリアの歯医者ってどんな感じ?私の体験談の時はPrivatoだけどPubblicoの治療もやっている歯医者さんへ行きましたが、予約に時間がかかったり何回も歯医者に通うのが面倒なのでお金がかかってもいいからPrivatoの歯医者さんに行こうと思いました。
(っというかインプラントはPrivatoの歯医者しか出来ないのかな?わかんないけどこの時はインプラントになる事態を想定していなかった)
何処の歯医者に行こう・・・って思ったんですが
ちょうど私が住んでいる隣町に数年前、立派な建物で大きな歯医者さんが出来ました。食料品の買い物の時にその歯医者さんの前を通ってたしチラシもたまに入ってきたりで何となくそこに良さげな雰囲気を感じていたのでその歯医者さんに行ってみました。

その歯医者さんは外見も綺麗だし中も綺麗で受付のお姉さんも感じが良い感じでした。
初回は無料でレントゲンと3Dの機械で私の歯を見てくれて見積もりを立ててくれました。
その歯医者さんはお父さんと息子さんがやっていて息子さんの方が治療を担当してくれる感じだったのですが、お父さん先生の方も私の治療をどう進めていくかの話に加わって話してくれたんです。
その時になんだろ・・・・(^▽^;)
なんか、私はこの人達と合わないかも・・・ってのを感じたんです。
ちなみに私の夫も一緒にその歯医者に通いだしたのですが夫はその歯医者さんをすごく気に入っていてその後もここに通っているので人の感じ方は色々ですね。

でも、まあその時はそこで治療を受ける事にしたのですが
「治療をする前にまず歯茎の腫れが少しあるので抗生物質を1週間飲んで来週来てください。」
って事で処方箋を書いてくれて指示通り飲んで1週間後にまた行きました。
今日から治療が始まるかな~ってドキドキしていたのですが
ナント!
先生「うーんまだ腫れがありますね、もう少し様子を見ましょう。2週間後ぐらいに来てください」
私「抗生物質は?」
先生「抗生物質はもう飲まなくて良いです」
との言葉に・・・私は「はぁ~?????(◎_◎;)」って私は思いました。
だって
フィステル出来る原因が私の歯の中で起こってる→歯茎腫れる(ってか歯茎が痛いわけでも無いし見た感じ的に色も綺麗なピンクで腫れてるって自分では思えなかったけど)→治療前に抗生物質で腫れを抑える
って意味は分かりましたが
まだ腫れてるから今度は薬飲まなくて良いし様子を見ましょうって言ってたら一体どういう状態になったら治療始めるのよ・・・・(-_-メ)
1週間抗生物質を飲んだ意味は???
原因がそこある限り同じでしょうよ・・・(@_@;)
って思い、やっぱり最初に感じた違和感が私にとって正解で、この歯医者は私に合ってる場所ではないから別を探そう!って思いました。
私にとって納得の歯医者さんが見つかり治療開始
それで周りの人にも聞いてみたのですが結局はネットで色々見ていて「あ。なんかここが良いかも!」って感じた隣町の歯医者さんに行ってみました。
そこは最新式な感じでは無く田舎町の小さな歯医者さんって感じでしたが直感通り「ここだ!」と感じました。
なんでこの歯医者さんが好きって感じたか
その歯医者さんは古い建物で大きな部屋に1台だけ治療の椅子があってレントゲン室も無くレントゲンの機械も同じ部屋の中にあるのでレントゲンを撮る準備をしたら私だけを残して先生やアシスタントの方達は別室に避難するみたいな感じに最新式では無い感じでした。笑

撮ったレントゲンはノートパソコンにそのCDRを入れて見るかんじで3Dの機械も無い感じでした。
ですがアシスタントのお姉さんたちが3人いらっしゃったのですが皆さんめちゃくちゃ温かくって好感がもて安心できました。
それと先生とアシスタントの方たちの繋がりの感じもとってもいい感じで
先生の説明も分かりやすいし信頼感が持て感覚的にここでやってもらおう♪って思えました(^-^)
治療に通った回数や感じた事
治療に通った回数ですが
①レントゲンを撮ってもらい見積もりを出してもらった。治療するか決めたら連絡くださいね、って事で後から電話で予約。
⇩
1週間後
②抜歯する
⇩
4か月間、抜歯した歯茎が平らに戻るのを待つ。
➂歯茎の状態を見てもらう(再びレントゲンを撮る)
⇩
1か月後
④インプラント(人工歯根)を入れる手術
⇩
3週間後
⑤様子チェック
⇩
2か月後
⑥歯の型を取る
⇩
3週間後
⑦クラウン装着で完了♡
ってな感じで9か月ぐらいかかりました。
治療している中で感じた事は全く痛くなかった事にびっくりしました。
抜歯した時は少し痛かったですが鎮痛剤を飲むほどでもなく、人工歯根を入れる手術をした時も
「めっちゃ緊張してます・・・・」
って先生に伝えたら
「全く痛くないから安心して。切ったりしないから血も出ないし30分で終わるよ。僕の腕を信じて!」
って言葉に信頼感が持てたし本当に30分で終わり血も出ず全く痛くありませんでした。
人工歯根を入れた後は3日ぐらいは反対側で物を噛むようにするぐらいの注意点とうがい薬を使用したぐらいです。
クラウンも入れ終わって終了した後も3日ぐらいは反対側で噛む様にって言われたぐらいで噛んでも何の痛みも無く大丈夫でした。
ですが3週間ぐらいしてからインプラントをした隣の歯がウズウズするような痛いような不快感が出てきて少し心配になりました。
でも身体が症状を出す時って良くなる方向へ進むために何かをしていて、それが症状として出ているって思うし、きっと抜歯した後8か月ぐらいも歯1つ分スペースが出来てそこにいきなり歯が入ったから隣の歯がバランスとるために調節して動いてるんじゃないかな(*^-^*)
って思ったら身体にありがとう♪って思えて安心できました。
それから2週間ぐらいして不快感は無くなりました。

インプラント終了までにかかった費用
レントゲンを含めた見積もりに€40
治療費として€1000
抜歯後に再度撮ったレントゲン代金€40
ジルコニアクラウン代金€800
合計€1960でした。ちなみに最初に行った歯医者さんも見積もりは€1900でした。
まとめ
イタリアだろうが日本だろうが信頼感を持てる事が治療において一番大切で重要な事だと思うので自分に合った歯医者さん(先生)を探すのはやっぱり基本だなって思います。
私がこの歯医者さんで治療中に面白いなと思ったのが『患者参加型治療?』みたいな感じな所でした。
っと、いうのは普通患者が協力するところって大きく口を開けるって事や痛かったら痛いと伝えるぐらいかと思うのですが治療中何回か
「モカチーノ(私の名前)これちょっと持ってて」
とか
「モカチーノここを押さえてて,そうそうBrava!」
とか
「モカチーノそこにあるやつ取れる?」
みたいな感じで手伝わされたのが面白かったです(≧◇≦) 笑
それと、これは歯科治療に限ったことではないけど、イタリア人って苗字では無く名前で呼んでくれるし治療中に例えば
「痛くない?モカチーノ」「モカチーノあと少しだからね」
とか声掛けごとに名前を付けてくれることが治療時の不安な心に安心感を与えてくれるなって思いました。
日本だと苗字を付けてくれることはあるかもですが名前はないですもんね。
それと
「もかちーの緊張してるでしょ?」
って言いながらアシスタントのお姉さんが私の手を握ってくれてて照れちゃいました(*ノωノ)
私は基本的に人口的な物とか薬とか嫌いなタイプだけど
インプラントやってみちゃいました~( *´艸`)
何事もチャレンジ♪
もし問題が出ればその都度考えて解決して行けばいいし良い経験が出来てやって良かった♪
って思っています。
イタリアで歯医者さんに行こうか迷っている方が自分に納得した歯医者さんが見つかって安心した治療が出来ます様に♡