イタリアの洗濯機は日本と大きく違います。
今回はイタリアの洗濯機の使い方について(洗剤を入れる場所・脱水の回転数・水温など注意点)を徹底解説します!
私がやらかしてしまった失敗談や、こうした方が良いよ!ということを書いていますので、
イタリア旅行やイタリア新生活で洗濯機を使う方は是非参考にして下さいね。
イタリアの洗濯機はドラム式が主流

イタリアで主流の洗濯機はドラム式です。
なぜなら、
イタリアのお水は硬水なので上から下へと叩き洗いをするドラム式の方が泡立ちが良く、硬水でも汚れ落ちが良くなるためだそうです。
ですが家電量販店に行くと縦型も少数ですが販売されているので、水流式もあるんだな~と思っていました。
ですが!ナント縦型もドラム式だったんです!


私はこの事実を知ってびっくりしたのですが、通常のドラム式は横にドラムが回りますよね。
縦型のタイプは縦にドラムが回るんです。
縦型は大きさが通常のドラム型よりコンパクト。
置くスペースに余裕が無い場合は縦型が良さそうです。
(デメリットはエネルギー効率のクラスがBやCな物が多い印象なのと容量が6キロと小さ目)
イタリアの洗濯機の使い方・手順

イタリアの洗濯機の使い方・手順は以下の感じです。
- ドアを開けて洗濯物をいれ、閉める
- 洗剤・柔軟剤を入れる
- 洗濯のモードを選ぶ
- (水の温度を選ぶ)
- (脱水の回転数を選ぶ)
- スタートボタンを選ぶ
- 終了したら取り出す(ドアはすぐ開きません)
3の洗濯のモードを選んだら、そのままスタートでも大丈夫です。
でも、水の温度や回転数などを自分の好みにしたい場合は4と5の工程が必要です。
例えば、
私の場合、スピードコースで洗濯する場合が多いのですが、
我が家の洗濯機のスピードコースのデフォルトの水の温度が40度&脱水の回転数が1,000なんです。
でも、私は水の温度は常温、脱水の回転数は1,200が良いので変更しています。
我が家の洗濯機の場合はボタンを押すたびに設定が変わっていくスタイル。
(水温はランプがついていない状態が常温)
どの洗濯モード、水温や回転数を選んだら良いのかなどは、読み進めていってくださいね!
イタリアの洗濯機の用語

イタリアの洗濯機に書いてある用語の意味は以下です。
洗濯機によってはマーク(絵)になっている場合もあるので、その場合は次の章を見てくださいね。
- Pre lavaggio-予洗い
- Lavaggio-洗い
- lavaggio a mano-手洗い(ちなみにドライクリーニングはlavaggio a secco)
- Risciacquo-すすぎ
- Centrifuga/Scarico-脱水/排水
- Anti piega-シワ防止機能(ドラムの動きがシワが出来にくい動き方になる)
- Apertura porta-ドアを開けて良いサイン
- Ingresso acqua-給水
- Rapido-スピードコース
イタリアの洗濯機のマークの意味(Candy)

こちらはCandyというメーカーの洗濯機のマークです。
メーカーによって違いがある場合もあるかもしれないですが、恐らく似たような感じだと思います。
- ①スマホから操作
- ②綿・綿混紡
- ③エコ洗い40度から60度
- ④20度洗い
- ⑤色柄物40度
- ⑥デリケートな物
- ⑦ウール・手洗い
- ⑧排水・脱水
- ⑨化繊
- ⑩スピード洗い14分・30分・44分
- ⑪コットンパーフェクト(コットンに最適)
- ⑫追加のすすぎ
- ⑬高温・衛生洗い&スピード洗い(59分)
- ⑭高温(60度)・衛生洗い素材ミックス
- ⑮高温(90度)・衛生洗いコットン
ダイヤルごとにお湯の温度設定・洗濯時間・すすぎの回転数など基本の設定がありますが、
自分の好みに調節することは、どのメーカーでもできると思います。
洗濯モードはどれを選べば良い?
イタリアの洗濯機は普通洗い(スピードモード以外)を選ぶと、洗濯終了まで3時間ぐらいかかります。
そう!朝7時に洗濯を開始しても干せるのが10時頃になります。笑
イタリアに住み始めたばかりの頃、ビックリしましたよ。
そこで、オススメな洗濯モードはスピードモード(Rapido)です!
例えば、
我が家の洗濯機だと、スピード洗いは14分・30分・44分と選べます。
私は通常、44分を選んでいて、汚れが軽いもので少量だと30分にしています。
ハッキリ言って通常モードで3時間かけて洗った場合と違いはありません!
※洗剤は少な目にしています
イタリアの洗濯機の洗剤を入れる場所

1(Ⅰ)ープレ洗剤
2(Ⅱ)ー洗剤
※(花のようなマーク)ー柔軟剤
洗剤を入れる場所はどのメーカーでも殆ど同じです。
2と書いてある場所に洗濯洗剤(液体・粉)、花の様なマークに柔軟剤を入れます。
私はずっと、1が液体洗剤を入れる所で2が漂白剤や粉系の洗剤を入れる所だと思い間違って使ってました。
が、特に大丈夫でしたのであまり神経質にならなくて大丈夫です。
重要なのは花マークの所は柔軟剤なので洗剤を入れないでくださいね。
イタリアの洗濯機の水の温度はどれを選べば良い?
イタリアの洗濯機は
・常温
・20度
・30度
・40度
・60度
・90度
など、水温が選べます。
各洗濯モードにはデフォルトの水温設定がありますので、変えたい場合は自分で選択する必用があります。
例えば、
さきほどオススメの洗濯モードはスピードコースとお伝えしましたが、
我が家の洗濯機のスピードコースのデフォルトの水温は40度となっています。
私は常温で洗いたいので、いつも設定を変えています。
お湯洗いはメリットもあるのですが、デメリットも多いので、オススメは常温です。
記事の下の方の章にお湯洗いの注意点を書いていますので、参考にして下さいね!
イタリアの洗濯機の脱水 回転数はどれを選べば良い?

通常、どのメーカーの洗濯機でも脱水の回転数を調節する事が出来ます。
水温の所でも説明しましたが、各洗濯モードはデフォルトの脱水回転数が決まっています。
脱水回転数は、
・0
・400~1,200までは100ごとに調節可能
こんな感じで細かく変更できます。

giriと書いてあるのが脱水の回転数の事です
オススメ脱水回転数は1,000若しくは1,200です。
我が家は元々MAX1,000の洗濯機を使っていて、新しく買った洗濯機は回転数1,200の物を購入しました。
1,000に比べて、1,200は
洗った物がかなり強力にねじれて脱水されるので衣類へのダメージを考えると1,000でいいかも?とも感じます。

冬の乾きにくい時期は1,200がいいかもしれません
洗濯機の購入時に回転数がMAX1400と迷ったのですが、1400は強すぎます!
これから洗濯機を買う予定の方はMAX1200の洗濯機で十分だと思います。
※デリケートな物は回転数を下げた方が良いのかもしれません。
イタリアの洗濯機のドアは終了後すぐに開かない

洗濯が終了後ドアはすぐに開きません。
多分日本のドラム式も同じですかね?
洗濯機によって開くまでの時間の差はありますが、
洗濯終了後、少したってからカチっと音がなってロックが解除されますので慌てず少し待っていてくださいね。

やっと洗濯がおわった~と思い目の前で待っているとロック解除まで結構長く感じます。
イタリアの洗濯物の干し方とイタリア旅行にあると便利な洗濯グッズ
イタリアは物干しざおではなく、ロープに洗濯物を干します。
夏のイタリアはサングラスをかけて洗濯物を干すほど日差しが強いですし、
乾燥していますので1時間もしたら乾いています。
冬のイタリアは湿度が高いのと雨が多いので洗濯物が乾きにくい点もありますが、部屋の中の暖房器具の近くに干しておけば薄手のものならすぐに乾きます。
イタリアでピンチハンガーを購入すると、しょぼいのに高いので日本から持ってくることをオススメします。
イタリア旅行の場合に便利な洗濯グッズはリンク先のコチラ⇩
・洗剤に触らなくて良いので手荒れの不安なし!
・脱水が楽々できる
・コンパクトにたためる
・汚れものを入れて置ける
中に洗濯したい物と少量の水と洗剤を入れてシャカシャカするだけ!
泡立ち綺麗に洗濯ができますよ。
サイズが5リットルと10リットルがあるのですが、個人的には5リットルがオススメです。
(10リットルだとシャカシャカするのも脱水も大変)
イタリアの洗濯機は通常モードだと3時間かかる&お湯洗いが主流

私がイタリアに住み始めてからイタリアの洗濯機で驚いた事をお伝えしますね。
洗濯時間が時間が長い
イタリアの洗濯機は洗濯時間がめちゃくちゃ長いです。
途中で「あれ?壊れた・・・?」と心配になるぐらい、何度もストップしながら3時間ぐらいかかります。
3時間後に洗い上げてから干す時間を考えると冬は特に乾かすのが大変なので気をつけてください。
汚れが酷かったり、しっかり洗いたい場合は良いですが、オススメはスピードモードです。
スピードモードで十分綺麗に洗えますよ。(洗剤は少な目にしています)
お湯洗いが主流

イタリアの洗濯機はお湯洗いが標準的で主流です。
なぜなら、イタリアはお水が硬水なので泡が立ちにくく汚れが落ちにくいんです。
お湯の方が水より泡が立ちやすいく汚れも落ちやすいので、
標準装備で20度から90度ぐらいまで温度が変えられるようになっています。

髪の毛をシャンプーしてても感じますが硬水はホント泡立ちが悪いです
もう一つの理由は硬水で洗濯をすると衣類がゴワゴワになります。
特にタオル類はすぐにバリバリ・ゴワゴワになるのですが、
お湯で洗う事により洗い上がりのゴワゴワ加減は少し和らぎます。
でもですね、お湯で洗うとフワフワになるわけではありません。(多少マシになる程度です)

イタリア人に古くから定番人気のフェルチェアズーラ。
どれを買えばよいか迷ったら選んでみてくださいね。
フェルチェアズーラは日本でも手に入ります。
イタリアの洗濯機は音がうるさい?
イタリアの洗濯機は洗濯時の音がうるさいです。
我が家の以前使っていた洗濯機はたまにゴゴゴゴゴゴゴ!!!っと暴れて歩き出す時があり、
一度洗濯機君が暴れすぎた後に水漏れするようになってしまい困った事がありました。
修理の方に見てもらったら洗濯機君が暴れすぎたため、
内部のホースが外れていただけだったんですが、ホースが外れるほど暴れる場合もあります。
ですが!それは昔の話しで最近買い替えた新しい洗濯機はとても静かです。
日本の洗濯機と音の違い(デシベル数)を調べてみたところ、
・日本ー約30dbから40dbほど
・イタリアー約70dbから76dbぐらい
との記載の物が多かったので、静かになったとはいえイタリアの洗濯機の方が賑やかなようです。
乾燥機は使うの?
最近はイタリアの家電量販店でも乾燥機の取り扱いが増えて行っている印象です。
乾燥機を使うイタリア人が増えているのかもしれませんが、
体感的や周りのイタリア人の話しから乾燥機を使っている人はいません。(私は田舎に住んでいるからかもですが)
イタリアは太陽のエネルギーが凄いのでお日様で干した方がパリっと気持ちが良いです。
でも、乾燥機だと柔らかく仕上がるので、それはメリットですよね。
イタリアの洗濯機でお湯洗いをする場合の注意点と失敗談

イタリアの洗濯機で私は色々失敗をしました。
とくにお湯洗いで色々失敗したので、その体験談と注意点をお伝えしますね。
ちなみに失敗経験から
★お湯洗い
・タオル類(たまに消毒したい時のみ)
・マット
★水洗い
・衣類は基本水洗い
・汚れが酷い衣類も酷い部分を手洗いで先に洗ってから水洗い
・カーテンなど
こんな感じにしています。
縮みと伸び
お湯で洗うと素材によって縮んでしまう事があります。
私は何度か衣類を縮ませてしまい失敗しました。
ウールやシルクの物はお湯はダメ・・・という知識はありましたが混合素材の物はあまり注意していなかったんです。
ですが、洗濯ラベルに60度までOKと表示されている物でも縮んでしまった時もあります。
さらに縮むだけでなく逆に衣類が伸び伸びになってしまった経験もあり。
これはお湯のせいなのか分からないですが、
お湯洗いを止めてから伸びがおさまったのでお湯のせいだと思っています。
色落ち

お湯洗いは色落ちが激しいです。
基本的に色柄物と白物は分けて洗った方が良いです。
私は靴下なら良いか、と思い、色柄物と一緒に白い靴下を洗ってしまったら・・・失敗。
まんまと色移りしてピンクのまだら模様の靴下に仕上げてしまいました。
お湯洗いに凝りてから、衣類は水で洗っていましたが夏場のイタリアは水道管が熱くなっているため水洗いでもお湯のような水が出てくる場合があります。
水洗いの時でも色柄物と白物の分別はとっても重要です。

初めて洗うお洋服は色が出やすい場合が多いので色移り防止シートを入れて洗うと安心ですし、衣類のくすみもかなり和らぎますよ。
電気代
お湯洗いのお湯は電気で作るので電気代が高くなるので要注意です。

気にしないで使ってると電気代めちゃめちゃ高くなります
シーツやマット類の殺菌
・タオル
・シーツ
・キッチンで使う布巾
・マット類
など、伸び縮みを心配する必要が無い物は高温で洗濯すると殺菌効果がありとても気持ちよく仕上がります。
コレはお湯洗いの利点ですね。

カーテンは縮んだら嫌なので水洗いしています。
洗濯機の除菌/カルキ除去

水洗いばかりしていると洗濯機から何となく嫌な臭いを感じる時があります。
特に冬場に多く感じるのですが、イタリアは冬に湿度が高いのでカビが生えやすいです。
部屋も一日中除湿器をかけている状態なので、洗濯機の中にもカビが繁殖していそうです。
それと硬水は洗濯槽やチューブなどにもカルキがとってもたまりやすいです。
(お風呂場や水回りも定期的にカルキ取りの薬剤をかけてケアしないとすぐに白くなります)
我が家はシャワーを使った後、シャワーボックス内や鏡に必ずスクイージーをして水滴を取るようにしたり水道の蛇口も使った後はタオルでふき取る様にしています。
高温で洗濯する事により、それらのケアをすることが出来るのでお湯を使う事も重要だと思います。
特に冬場はカビやカルキ取りの薬品を使って高温で回すと臭いもなくなりスッキリしますよ。

高温で洗濯機ケアの時に私は玄関マットやキッチンマットを一緒に洗っています
お湯洗いの時の洗剤の入れすぎに注意!

一度カルキ取りの薬剤と他の洗剤を多めに入れてしまい洗濯機をまわしたら・・・
写真ように大失敗してしまいました。笑
殺菌もしようと90度の高温で洗っていたので余計に泡がモコモコと膨れ上がったんだと思いましたが、
この後も止むことなく噴出し続け・・・
もう笑うしかありませんでした。
洗剤の入れすぎには注意してくださいね。
イタリア人から聞いたイタリアの洗濯機の購入アドバイス

先日、洗濯機が壊れたため新しい洗濯機を購入しましたのですが、
家電修理の仕事をしているイタリア人の友人から聞いた洗濯機の購入アドバイスを書きますね。
彼が言っていた事は
- 高い洗濯機は何か故障があった時に修理代がめちゃくちゃ高い。
- 安い洗濯機も高い洗濯機も使用できる年数や機能に実感的な差はさほど無し。
- 故障があった時に今の時代は修理するより買い替えた方が時間も金銭的にもベター。
- だから安いタイプで十分
との事でした。
まあ、価値観は人それぞれなのでわかりません。
私達は彼のアドバイスを元にイタリア人の書いてるレビューも読みまくってCandy/キャンディ製の洗濯機を購入しました。
- 価格-unieuroのセールで390ユーロ
- デシベル数-他と比較して静か
- 水量-他と比較して少量使用
- 8キロ以上
- エネルギー効率のクラス A
- スピードコースが14分・30分・44分と選べる
もしイタリア在住で洗濯機を探している方は、Candy/キャンディとっても使いやすくておすすめですよ♪
まとめ
イタリアの洗濯機の使い方についてまとめますね。
- 洗濯モードはスピードモードがオススメ
- 水温は常温洗いがオススメ
- 脱水回転数は夏は1,000、冬は1,200がオススメ
- 花のマークの所が柔軟剤入れ
- 通常コースだと洗濯時間が3時間かかるので注意
- 軽い汚れはスピードモードでも十分綺麗になる
- 汚れの酷い衣類は軽く手洗いして基本は水洗いのスピードボタン洗い。
- タオルや布類はお湯洗いのスピード洗いor通常洗い。
- 冬場は特にお湯洗いをする回数を意識して増やすandカルキ除去のケアの回数も増やす。
- 白物との分別はしっかりするand洗剤やシートの力も借りる。
- 水漏れが生じた時は内部ホースが外れているだけの可能性も。
イタリア旅行ならピンチハンガーと洗濯バッグがあると便利!
イタリア滞在時に快適にお洗濯が出来ます様に♡