イタリアのレストランで食事をするにあたってマナーってありますか?
Ciao♪イタリア・サルデーニャ島在住のモカちーのです。
この記事では
★一般的なイタリアのレストラン・トラットリア・オステリアなどでのマナー
★日本人がやりがちなレストランでのタブー(タブーまでは行かなくてもあまりマナーが良くない事)
についてご説明しますね。
ちなみにレストランでのマナーっていうとナイフとフォークは外側から使っていく・・・など作法やドレスコードなんて事がありますよね、ですがこの記事ではそういった事については書いていません。
なぜなら
イタリアに住んでて思うのはイタリア人って大らかでそんなにマナーがどうのこうのって堅苦しい人達ではないです。
というのもイタリア料理の基本はマンマの家庭料理です。
ですから高級レストランのフルコースの様にチョコンと皿にのって出てくるような食事はイタリア料理では無い!って考えの人も沢山います。
ボクはその考え!
マンマが作った大皿から各自のお皿に分けて「美味しいね♡美味しいね♡」ってワイワイ食べるのがイタリア料理の一番のマナーではないかなって感じるからです。
ですが文化の違いで日本では良しとされている事がタブーになる事はあります。
良く知られているのはパスタをズルズル音を立ててすすってはいけないって事ですが、他にも私がイタリアに住んで違いを知ったタブー的な事も書きました。
これを読むことで安心してイタリアのレストランを楽しめますよ♪
イタリアのレストラン・トラットリア・オステリアなどでのマナー
イタリアの食事をする場所はレストラン(リストランテ/ristorante)・トラットリア(trattoria/軽食堂)・オステリア(osteria/居酒屋)・ピッツエリア(pizzeria/ピザ屋)などがあります。
と言っても「リストランテ&ピッツエリア」なんて表示のあるお店もあります。
この4つの違いや他にもこんな食事処があるよっていうのは別記事に書いたので読んでくださいね。
ココで書いているイタリアレストランでのマナーはどの形態の食事処でも同じとして考えてくださいね。
イタリア レストランの種類 トラットリア・オステリアなどの違い・ランク
入店時
レストラン入店時にはあいさつをします。
日本はお店の方がいらっしゃいませ~って声をかけますが、お客さん側からはあいさつをしないですよね。
イタリアではレストランに限った事ではないですがお店屋さんに入る時にはお互いに挨拶をします。
ランチだったらBuon giorno/こんにちは、アペリティーボや夕食だったらBuona sera/こんばんはって感じで入店します。
無言でたたずんでいるとマナー違反・・・までは行きませんがあまり感じ良くないので挨拶をしたほうがスマートです。
カジュアルにCiao~♪でも大丈夫だよ
そうするとレストランの方が何人ですか?とかどこの席が良いですか?など聞いてくれます。
服装はなにを着ればいい?
ドレスコードは特に無いです。
ですがイタリア人はおしゃれな人が多いのでスーパーに買い物に行くのでも綺麗目な恰好をする人もいます。
かしこまって素敵なお洋服を着て行く必要はありませんしTシャツでもジーパンでも大丈夫なんですが少しお洒落をしていくと自分自身が楽しいかもしれません。
ボクもスーパーに行く時でも髪を整えて着替えてから行くよ。部屋着で出かけるのは自分が嫌だからね♪
とはいえ
日本人とヨーロッパやアメリカからの旅行者の服装を比べると他の国の方の方がものすごいカジュアルな服装、それこそビーチサンダルに短パンの方もいます。
なので日本人はお洒落な方が多い印象です。
お水は無料?
イタリアのレストランのお水は有料です。
お水は1リットルで3ユーロ前後な場所が多いよ。
席に着くと、まだメニューも見る前にいきなり飲み物はどうしますか?って聞かれる場合があります。
その時にとりあえずお水を注文しても良いですし、まだわからないので考えますってことで何も注文しなくても大丈夫です。
他の飲み物を飲むしお水はいらなかったら注文しなくても大丈夫だよ
お水は普通のお水(acqua naturale/アックア ナトゥラーレ)と炭酸入りのお水(acqua gassata/アックア ガッサータ 若しくはacqua frizzante/アックア フリッザンテとも言います)があります。
どちらが良いか聞かれるので選んでくださいね。
日本でも最近は炭酸入りのお水が流行ってきていますよね。
ちょっと余談になりますが
私はイタリアに来てから炭酸水が身近にあるので飲むようになりました。(スーパーでも安くペットボトルで売っています)
炭酸水を飲むと胃腸の動きが活発になって老廃物が身体から出て行く感覚があります。
食欲が無い時は食前に軽く飲むと食欲が出る感じがします。
炭酸水は沢山飲むとお腹の中で膨らむ感じがしてあまり食べられなくなっちゃうのでイタリアのレストランではガブガブ炭酸水を飲んではダメですよ!
そうなんです!
炭酸水って沢山飲むと食欲を抑えられちゃいます。
だから食べ過ぎ防止になりますのでダイエットしたい方には最適です。
あと、冷やした炭酸水ってのど越しがめちゃめちゃ良いのでビールの代わりになりアルコール取り過ぎ防止になっています。(イタリアはビールもワインも安いのでつい飲み過ぎちゃうんです。笑)
日本だったら500mlの炭酸水を約18円で楽しめる【e-soda】が人気高いですよ~。
詳しくは公式サイトをチェックしてくださいね!炭酸水の効果について色々知れますよ♪
電源不要の炭酸水メーカー【e-soda】炭酸水飲んだことなかったら試して見てね! 食前に少しだけ飲むと美味しくご飯食べれるよ♪
パンの食べ方
大体の場合、お料理にはパンが無料で出てきます。
テーブルマナー的に言うとパンはちぎって食べましょうとか、良く聞きますよね。
でもですね、普通にかじって食べちゃったって大丈夫です。笑
楽しく美味しく食べるが基本マナー
イタリアはスカルペッタ(fare la scarpetta)といってお皿に残ったソースをパンですくって綺麗に食べる伝統があります。
このお料理は最高に美味しかったよ~♪って料理人に伝える意味があるんですが、一見お行儀が悪い感じがしますよね。笑
サルデーニャ島の薄焼きパン 【PANE CARASAU/パーネ・カラザウ】
パスタの食べ方
日本だとスパゲッティなどのロングパスタはフォークとスプーンを使って食べますよね。
イタリアではスプーンは使わないのでテーブルに用意はされていません。
どうしても使いたかったら頼めば持ってきてくれますし、楽しく食べるのが基本ですからスプーンを頼んでくださいね。
でも本場の食べ方に挑戦!って事でしたらコツはフォークで2本とか3本ぐらいのスパゲッティーをすくってお皿の橋でクルクルっと巻き付けると上手く一口サイズにフォークに巻き付いてくれます。
ショートパスタの場合はフォークでさして食べて大丈夫です。
お皿に残ったパスタソースはスカルペッタをしてね♡
イタリア有名パスタ 厳選7ブランド 簡単 プロの仕上がりに!
ピッツァの食べ方
ピッツァの食べ方ですが、ピッツァを注文するとフォークとナイフが用意されてます。
イタリアのピッツァは自分でカットするので日本のように当分にカットされていません。
食べ方はナイフでカットしてフォークで食べても良いですし、カットした後に手づかみで食べてもOKです。
ピッツァについては別記事も参考にしてね
ピザとピッツァどう違う?食べ方や常識 日本とイタリア8つの違い
手づかみについて
エビなども手づかみで殻をむいて食べて大丈夫です。
私達が住んでいるサルデーニャ島はマイアレットという子豚料理が名物なんですが子豚や子羊などのお肉類も手づかみで食べている人が多いです。
結婚式や何かパーティーのフォーマルな場でもそんな感じです。
何度も言うけど美味しく食べるのがマナー
料理のシェアは出来る?
イタリア人は基本料理をシェアしないんです。
ピッツァも1人1枚づつ食べるよ
ですが!旅行の時ってちょこちょこと色んなものを食べたいですよね。
なので注文する時にシェアしたいんですって伝える事はマナー違反ではありません。
シェアしたい旨を伝えると小皿を持ってきてくれたり初めから1人前を2皿に分けて持ってきてくれるお店もあります。
イタリア旅行ジェラートを食べよう♪スマートな注文の仕方とオススメな味
料理の写真を撮るのはOK?
お料理の写真を撮るのはマナー違反なんて声もありますが、全く大丈夫です。
お店全体の写真は声をかけてから撮らせてもらった方が良いと思います。
お料理と一緒に自分達の写真を撮ってもらいたかったら頼めば快く応じてくれるよ!気軽に頼んでみてね♪
デザートや食後のコーヒーは頼まなければダメ?
食事が終わるとデザートはどうしますか?カッフェは?って聞かれます。
お腹いっぱいで食べたくなかったら断って全くOKです。
申し訳ない気持ちになる必要はないからね
ちなみにカッフェ?のカッフェの意味はエスプレッソのことです。
夕食後にカップチーノを飲んだりするのはダメではありませんがイタリア人的にはカップチーノは朝の飲み物なので面白がられるかもしれません。
お会計はどこでする?
食べ終わっってお会計をしたいなって思ったら席に座ったまま店員さんに声をかけてくださいね。
Il conto,per favore/イル コント ペルファボーレって言えばいいよ
テーブルで支払いする場合が多いですがパターンとしてはこの3パターンです。
★声をかけると店員さんが伝票を持ってきてくれますので金額をチェックして紙幣を挟んで再度店員さんに渡す。おつりとレシートを持ってきてくれる。
★声をかけると支払いは現金かクレジットカードか聞かれます。現金ならテーブルで、クレジットカードの場合はクレジットカードの機械を席まで持ってきてくれる時とレジに支払いに来てくださいと言われる場合があります。
★声をかけると支払いはレジでお願いしますと言われる。
別々に会計はイタリア人はあまりしないので誰かが一括で支払ってその後に割り勘してね
イタリア旅行いくら必要?現金とクレジットカードどっちがいい? それぞれの問題点
チップは必要?
イタリアのレストランはチップはいりません。
お会計にはレシートを見ると分かりますがコペルト/copertoといって席代とサービス料が含まれています。
コぺルトは1人€3前後な事が多いよ。
チップの事はイタリア語でmancia/マンチャって言うのですが、チップって心づけですし感謝の気持ちをお金に託すって事であって払わなければいけないから払う・・・って違うと思うんですよね。
だから、もし気持ちの良い接客だったり親切にしてもらって嬉しかった!楽しかった!って事があったらmanciaを渡してくださいね。
おつりが少額だったら、おつりはいりませんって形にしてもスマートだよ
イタリアのレストランで日本人やりがちなタブー(タブーまでは行かなくてもあまりマナーが良くない事)
食事の仕方って文化によって違いがありますよね。例えば私達日本人は器を持ち上げて食べますが、イタリアではお皿は持ち上げて食べません。(まあ持ち上げて食べていてもタブーってまではいかないですが・・・)
みんなで楽しく食べる事が一番のマナー! しつこいって?笑
だけど、コレはやると楽しくなくならせてしまう可能性が・・・って事を書きますね。
これは日本に住んでいる時は全然なんとも思ってなかった事なんですが一時帰国などしたときに日本の両親や友達を見ていて気付いたことで、私自身もやっている時があるな・・・って感じた事です。
なので私がイタリアではやらない様に心がけていることでもあります。
すする
スパゲッティなどのロングパスタをすすって食べてはいけない、という事は周知のマナーかと思いますのであまりやる人はいないかな?って思いますが気を付けてくださいね。
まあ日本では蕎麦やラーメンはすすりますからね・・・ついすすって食べたくなるかもですが、その時に出る音にイタリア人は結構敏感に反応します。
あからさまにズズズーってすすってなくても最後にちょっとチュルッってするのも嫌がる人もいます。
すするのは絶対にダメです
うちの場合ラーメンでさえ、すすらないで!って言われるんです。笑
すすらないでラーメン食べるの結構難しいしストレス! 笑
パスタの食べ方の所でも書きましたが、スパゲッティなどのロングパスタを上手く食べるコツは2本とか3本ぐらい少ない数の麺をフォークですくってお皿の端で巻き付けると1口サイズに綺麗に巻きあがりますので試して見てくださいね。
あとはコーヒーなどの飲み物も日本人は無意識的にすすっている場合が多いです。
なぜなら熱いお茶など、すする事ですこし冷ましつつ熱々で飲む文化ですからね。なのでカップチーノなどを飲む時も少し注意して飲んでみてくださいね。
あとは、表現が少し難しいんですがロングパスタではなくても食べ物をすすって口に入れている人が結構多く感じます。
これはこの章のはじめにも書きましたが日本に住んでいる時は気づかなかったのですが一時帰国して色んな方と食事をして感じた事です。
ズルズル~ってすするのとは違うのですがパクってした時に少しスルッって食べる人がいらっしゃいます。(意味が伝わりますように・・・)それは少し意識してみるといいと思います。
口をつける
先ほどイタリアでは器を手で持って食べないと言いましたが、お皿を持ち上げて食べるぐらいは大丈夫です。
といってもあまり持ち上げる必要性がないかもですけどね。笑
ですが、持ち上げたお皿に口をつけて食べるのはしないほうが良いですし、口をつけるとすすって食べる事にもつながりやすいのでやめたほうがいいです。
日本だとお茶碗に口をつけて食べますからね。
口の中で混ぜる
日本人ってご飯を口に入れて、その後におかずを入れ口の中で混ぜ合わせますよね。
口内調味というのですが、それはイタリアのみならず海外ではタブー・・・まではいかないかもしれないですが嫌な顔をする方もいるのでやめたほうが良いです。
なぜならまだ口に入っているのに次の物をいれるから場合によっては口の中の物が見える時があるからです。
あとは例えばパンを食べてまだ口に入っているのにコーヒーなど飲み物を飲む(で、口の中で混ぜ合わせる)って事も日本人はすると思います。
これも文化の違いですよね。
イタリアでは口の中に入れる前にお皿の上などで合わせてから口に入れます。
海外映画の朝食シーンでコーヒーにパンやクッキーを浸してから食べているのを見た事をありませんか?あれは口に入れる前に食べ物を合わせているからなんです。したがって、イタリアでは口内調味は少し意識して出来ればやらないほうがBetterです。
まとめ
イタリア人は陽気で親切ですからまずは気楽にBuona sera~♪って入店してくださいね。
イタリアレストランのマナーは食べる時の音や口内調味にすこし気を配るぐらい!あとはタブーはありません!チップも強制的に払う必要はありませんので素晴らしいサービスだったなって思ったら心づけとして渡しす感じでOKです。
パンを使ってスカルペッタもしてみてね