イタリア生活 日本人とイタリア人の仕事への考え方の違い

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イタリア人仕事考え方 生活

イタリア人と日本人は仕事についての考え方が色々と違うと思います。

私は今まで、仕事に対して正確さ・スピード・効率性をとても重視していました.

が!その感覚が関わったイタリア人と合わなくっていつもイライラ。

相手への文句になっていた時期もありました。

ですが、違いを目の当たりにするたびに、
日本人として私が擦り込まれている常識などを考え直すきっかけになりました。

自分がどんな視点から見るかによって捉え方は変わってきます。

なので、どちらが良い・どちらが悪い、という話ではありませんが、

今回は日本人とイタリア人の仕事への考え方の違いについて思うことをお伝えしますね。

注:私の経験の中から、私の周りのイタリア人を見て感じる、私の考えなので一概にイタリアやイタリア人がこの様な訳ではありません。

この記事を書いた人
モカちーの

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イタリア人の上司や先輩に対する考え方 上下関係が無く対等

イタリア人は

上司だから
先輩だから
年齢が上だから、下だから

という事をあまり重要視しておらず、対等な話し方や接し方をしているように感じます。

もちろん仕事において上司や先輩もいるわけで、敬語的な話し方や尊敬や敬意を持っていることは同じです。

ですが先輩や上司の言う事は絶対!という感じが日本社会より低く、対等に自分の意見や主張する感じがあります。

目上のかたへの自分の意見の主張っぷりを見ていて、部外者の私がハラハラするような態度な時があるくらいです。

そのたびに私は日本人だなぁ・・・と感じます。

意見が合わないと結構激しく言い合うんですよね・・・。

相手がまだ話していても、イタリア人は話を被せてナンボの世界なので
どんどん被せて自分の意見を言い、全然お互いの話を聞いて無い様な時が多々ありますし。

でも心配ご無用で何となく話はちゃんとまとまっていて、
そのあとお互い後腐れない感じに接しているのでその切り替えの良さにビックリします。
(と言っても後腐れない様に見えているだけで相手の本心、腹の中まではわかりませんが。 笑)

ちなみにテレビの討論番組などでも、討論をしている方達が被せ合って話しているところにプラスして、
司会者までも混ざって全員が発言して被せまくりで話しているのを見ると笑っちゃいます。 

学校やお店屋さん、お医者さんなどでも感じるのですが、関係性のベースが常に対等って言う空気があります。

だから病院とか学校でも「先生様~!」な感じは無いし、
お店屋さんでも「お客様は神様です!」的な空気はないので店員さんが平気で不愛想だったりします。

名前の呼び方も、苗字ではなく名前で呼び合うところも、上下関係の垣根が低く感じますし、
仲良くなるとカーラ、とかテゾーロなど距離の近い呼び方を仕事上の関係でもしてくる人もいます。

ハグをしたり、身体の触れ合う距離感も日本人より近いことも心のバリアが解け親密感に繋がるように感じます。

イタリア人の残業に対する考え方 残業するのはありえない?

イタリアの一般的な会社の労働時間は最長1日8時間(週40時間)が基準、それを超えると残業代として何パーセントが上乗せして支払われる感じです。

システム的には日本と変わらない感じです。

ですが、残業に対しての意識が日本人と全く違います。

日本だと残業をする事は会社に貢献して頑張っている働き者、残業しない人は怠け者やずるい人
みたいな感覚もあるように感じます。

イタリアだと、残業をしてまで更に仕事を終わらせよう(進めよう)という考えが最初から頭に無いです。

それに残業をしている、という事は時間内で仕事をする能力が低い証になってしまい管理職の立場の人は管理能力が低いボスと言う事になります。

なので、ボスは自分の評価が落ちるので部下に絶対に残業をさせたくないようです。

日本は「遅刻したら上司に怒られる、とか上司が残業してるから定時で帰りにくい・・・」とかあるんだよ、と夫に話すと「なにそれ?笑」と奇妙がられます。

残業無しで夕方には家に帰れるので、家族と過ごす時間がとっても長くなります。

イタリアの仕事の昼休みや休憩時間は長い

職場によると思うので一概に言えないですが、昼休みに2時間近くレストランで食事をしたりすることもあります。

朝も仕事が始まる前に、上司も含めてバールでコーヒーを飲んだりしていてゆったりした感じ。

イタリア語でspuntino(間食、軽食)と言うのですが、しょっちゅうオフィスに何か買ってきて他の部署の人も集まってきておやつパーティー?をしていたり。

だからやる事がどんどんたまっていき、終わらなくなるんです。

ですが、効率が悪そうな状態でも悪いなりに結局仕事が回っているのを目の当たりにすると、
スピードや効率に捉われイライラしていた自分はなんなんだろう・・・と馬鹿らしくなったりしました。

イタリア人の土日に対する考え方

日本は休日出勤を自主的にする場合とかありますよね。

その方が後々に仕事がスムーズにいくから土日も頑張っちゃえ!と無理をしている方も多いかと思います。

イタリア人は土日(休みの日は)ちゃんと休む!という考えが徹底していると感じます。

なので土日に家で仕事をしたり出勤したりはしない人が殆どだと思います。

その考えは自分自身にだけでなく他者に対しても徹底しているな、と感じます。

電話で確認だけ取るだけだから、と仕事の電話をしようとした時、「土日なんだからダメだよ!相手の事を考えて!」と言われた事があります。

1分で済む話なんだし、確認だけだから別に良くない?などと、以前は思っていましたが、
例え短い電話であっても相手の休日の邪魔しない姿勢が素敵!と、今は思います。

他に感じた事は、以前お義兄さんたちが小さなお店をやっていた事がありました。

売り上げが少なく困っていた時に私が「土日にお店開ければ良いんじゃないの?」と言ったんです。

何故かと言うとイタリアは土日は休みな店が多いので、
売り上げが少ないのなら土日に開けていれば売り上げが少しは上がるのでは?と思ったからです。

でも「土日は休みの日なんだから開けないよ!」と即却下でした。

更にイタリアのお店は朝から13時頃まで開けて、その後は夕方まで閉める場合もあります。

売り上げが少ないのであれば「途中の時間も開けるようにしたら?」とか「みんなと違う時間にお店を開ければ?」と提案したら即却下でした。

その時私は、「何か他の店と違うような事をしないと売り上げ上がらないんじゃないの~?」と感じましたが、
彼らにとって一番大切にしているのはお金では無く、自分達の時間ということを理解しました。

私達が生きている社会はお金がある事が幸せとイコールな思考を擦り込まれている人も多いです。

なんのために長時間働いているのか分からなくなっている様な方もいるなか、自分が大切にしたい事を一番に考え行動している所が素敵だな、と今は感じています。

売り上げが少ないと言いつつも経営していけている訳ですからね。

イタリアは有給が簡単に取れるし長期休暇(バカンス)が長い

まず有給ですが、周りの様子を見ていると気軽に有給をとっています。

イタリアは日本より祝日が少なく、土日が祝日と重なってしまうと振り替え休日にはなりません。

なので、そんな時も金曜か月曜かに有給をプラスして使ったり、
例えば水曜日が祝日だった時は木金と両方有給を取って5連休にしたりしています。

結構いきなり有給を取る人も多く、私の夫も「明日有給にした」なんて言うのを聞くと、
そんなにいきなり有給を取ったら迷惑にならないのかな?と思いますし、気軽に有給を取れるれシステムが凄いと思います。

長期休暇に関しても日本は多くの方が夏休みに1週間とお正月休みぐらいな印象ですが、
イタリア人は2週間から1か月ぐらいは夏休み(夏でなくても自分の都合の良い時に)を取っています。

お正月は日本の様にお正月休みの習慣はなくて、クリスマスの頃に長期バカンスを取る方が多いです。

日本だと周りを気にしてしまい、有給や長期休暇が取りずらい事とかありますよね。

日本人は休暇前後の仕事の流れなどを気にして自主的に控え気味に取る方も多いと感じるので、
この辺も日本とイタリアで社会の常識のすり込みが違うなぁと感じます。

そんな感じなので、バカンスシーズンは色々な物事が進まなくってイライラする事が多いです。

イタリア人の仕事への姿勢に思う事

夫をはじめ私の周りの人は「仕事のために生きているのでは無い」と良く言っていて、
それをちゃんと実行して生きているのが素晴らしいなって思います。

仕事以外の趣味を楽しんだり、ダラダラと怠け者な時間を楽しんだりしているのです。

仕事のために生きている訳では無いと言いつつも「仕方が無い」と、仕事におわれ、
自分の一番大切にしたい事をないがしろにしながら生きている人も多い世の中だと思うからです。

その状態って結局は自分が招いているんですよね・・・。

仕事が大好きで楽しくって夢中になっている人も勿論いますし、それはとても素晴らしい事だと思います。

ただ私の周りのイタリア人は自分の事と同時に家族をとっても大切にしている人が多いです。

・家族との時間
・家族の気持ち
・家族の意向

それに耳を傾け、

自分1人の好きや楽しいを追求するのではなく、家族と色々な事をお互いに分かち合いながら喜びにして生きている方が多いです。

なーんてイタリア人ってめっちゃ素晴らしいぢゃん!

って感じな書き方ですが

冒頭で書いた通り、物事は自分がどんな視点から見るかによって捉え方は変わますし同じ物事が良くも悪くもなる訳です

だからコレかなり肯定的に書いていますけどね。

イラつくときも沢山あります。

だけど、イラついて嫌な気分になったとして、その気分でその日を過ごすのは自分自身な訳です。

だったら楽しくなる様に受けとり1日を過ごしていきたいですね。

イタリア生活| 海外暮らしは辛い? 6つのイライラした案件

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