イタリア旅行中、特に郊外を周ってみたい場合はレンタカーを借りると行動範囲が広がり便利です。
私が住んでいるサルデーニャ島もそんな場所のひとつ。
そこで今回はイタリア人の運転事情・道路や交通ルールについてお伝えしますね。
知っておくと役にたちますよ♪
イタリア旅行でレンタカーを借りるのは危険?

イタリアに住んでいると、危ない運転や強引な駐車を沢山見かけ精神的にヒヤヒヤする事が多々あります。
個人的にイタリアに旅行など短期滞在の場合、レンタカーはおすすめしません。
- 運転大好き!
- スリルもハプニングも楽しんじゃう!
- イタリア語が得意
と言うタイプの方以外は、現地ツアーや送迎サービスなどを利用した方が良いです。
そのほうが余計な心配が増える事もなくリラックスして旅を楽しめると感じます。
たとえば、
安い料金&細やかなツアー内容で話題の トラベル・スタンダード・ジャパン は車じゃないと行くのが難しい観光スポットでも専用車での往復送迎付きツアーが多いです。
海外オプショナルツアー専門のオンライン予約サイトの KKday も現地ツアーや送迎サービスが豊富です。
なので、そういったサービスを利用した方が安心ですよ。
サルデーニャ島の場合はサルデーニャ人ツアーガイドのSardiniaTabiに頼めば車でしか行きにくい場所もガイド付で楽しく見てまわれます。
んんん~でも!
レンタカーを借りてイタリアで運転を経験してみた~い♪
という方は、この先を良く読んでおいてくださいね。
イタリア人の運転は荒い!現地の運転事情

イタリア在住の私が感じる&体験しているイタリア人の運転事情についてお伝えしますね。
スピード出し過ぎ!140キロ当たり前

まず最初にスピード出し過ぎなイタリア人が多いです。
自動車運転を管理しているAutomobile Club d’Italiaのサイトによるとイタリアの速度制限はこんな感じです。
- 高速道路 130 km/h
- 主要都市外の道路 110 km/h
- 二次都市外道路・地方特別道路 90 km/h
- 都市部の道路・中心部の道路 時速50km/h
そもそも速度制限が日本より速い速度で大丈夫なように決まっているので仕方のない部分も多いですが、
それにしても飛ばし過ぎ!!
オーバーしすぎでしょ!
という感じにビュンビュンです。
先日義兄の後部座席に乗せてもらってたのですが、普通の道(真っ直ぐな田舎道)を140km/hでガンガン走るので、
怖くて吐き気が止まりませんでした。

窓も開いていたから余計に怖かった
あと、例えば80km/h制限の道を走っていたら、突然500mぐらいの区間だけ30km/hになり、
また80km/hになる場所も良くあるので気を付けてください。
(そういう所も殆どのイタリア人は80km/hのまま走っていますが)

ボクはちゃんと速度制限を守るイタリア人です
ウインカーを出さない・逆に出して曲がる人がいる
ウインカーを出さないでいきなり曲がったり車線変更をしてくる人が多いです。
めちゃめちゃ危ない!
しかも、もっと最悪なのは逆にウインカーを出してくる人がいます。
右にウインカーを出して左に曲がる、という感じです。
更に良くあるのが、ウインカー出したまま走ってる人!(義父もその一人・・・笑)
音楽を大音量でかけていたり、助手席の人との話に夢中でウインカーをしまい忘れてるんだと思います。
(義父の場合は耳が遠い)

車線変更したいのかと思いきや・・・ただ単にウインカーを出したままな人、多いです
★イタリアの運転ルールで、高速の追い越し車線(一番左側)を走る時はウインカーを出したまま走る、
というのもあります。(みんな守ってないケド)
煽り運転・割り込みt・無理な追い越し運転が多い

追い越し車線は140km/h級でガンガン来る人が多いです。
少しでもノロノロ(120km/hとかでも)していると煽り運転???って感じにピッタリくっついてきます。
なので追い越しが終わったらすぐに走行車線に戻らないと怖い目にあいますよ。
130km/hでも煽られる時も。(と言うか、追い越し車線はずっと走っちゃダメなんですよね・・・本来)
普通の道路でもスピードがちょっと遅いと(速度制限が80の所を80で走っていても)クラクションをならされたり、
めちゃめちゃ煽られる時があります。
いつも「そんなに急いでどこに行く~???」と思うのですが、
ちょっとも待ってられないぐらい、すぐに追い越しをかけてくる人とか、反対側から車が来てるのに追い越ししてくる人とか・・・
本当に怖いです。

そんな感じで追い越してきた人と信号待ちで一緒になると結局一緒じゃん!って可笑しくなる!
危ないので車間距離はとっておいた方が良いですが、あまり車間をとっていると強引に割り込んでこられますので、それも危ないので加減が難しい感じです。
クラクションをすぐに鳴らす
市街地でのクラクションは基本的に禁止です。
イタリの地域によっても少し違いがありますが日本よりは鳴らす傾向が強いと思いますね。
私達が住んでいるサルデーニャ島はまだマナーが良い方です。
ですが、ナポリに行った時はクラクションを鳴らしてる人がめちゃめちゃいてビックリしました。
ナポリに住んでいる友達がサルデーニャ島に遊びに来てくれたときも、ココは静かだね~!と驚いていましたしね。
ナポリは車間距離もさらに近くて、3人乗りのバイクやヘルメット無しの人もいてビックリでしたよ。
信号が変わって発進が少し遅れた時もクラクション鳴らされる時があります。
車繋がりで、ナポリのタクシーの体験談の別記事も読んで見てくださいね。
クラクションを鳴らし続けている車は結婚式の参列者

イタリアでは結婚式が終わり披露宴会場へ各自の車で向かう時に、皆でクラクションを鳴らしながら走る習わしがあります。
皆してプープーやっている時は結婚式です。(車のアンテナとかミラーに花をつけていたら結婚式)
その場合、たまたまそこで出くわした人も一緒になってプープーやっている場合もあるので、
見かけたら一緒にクラクションをプッツプププーとか鳴らして見てくださいね。笑
イタリアの結婚式に興味がある方はコチラの記事をどうぞ♡
車間をとらず駐車してくる・線を無視した駐車

縦列駐車の場合、前後ピッタリに駐車してくる人がいます。
本当に1センチぐらいの隙間だったりするので、縦列駐車するの上手だな・・と尊敬が先に来ちゃいそうな勢い。笑
どうやって出るの~?と思いますが、
バンパーを少しずつ前後の車に押し当てて車体は傷つかないように動かすんだよ!と教わりました。
そのためにもボロイい車の方が気兼ねなく使えるので安心だとも。
ですが、レンタカーにされたら嫌ですよね。
なので縦列する場所を選ぶ時は気を付けてくださいね。
イタリアで小型車が一番レンタルされているのですが、駐車のことを考えるとコンパクトが一番です。

白線がある駐車場は、日本でよくあるUになってる白線ではなく一本線な場合が殆どです。
そして、その白線を無視して駐車している人が多いです。
ちゃんと白線に従って駐車すれば、あと一台駐車できるのに・・・なんて思う事も。
そこ駐車スペースじゃないでしょ!てな場所にも平気で止めている人も良くいます。
こすってキズを付けたのに謝らないどころか、いい訳がすごい

コレは新車だったらどうなっていたのか・・・って話ですが、前に私達が古い車に乗っていた時の話。
おじいちゃんの自転車が私達の車の左後ろにぶつかってキズが付いたことがありました。
もう一つは駐車場でガリッと擦られキズが付きました。
どちらの件も全く謝らず、謝るどころかいい訳ばかり・・・・
結局少し口論になって、もともと古い車で他にキズもあったので面倒になって諦めたのですが、
レンタカーだったらそうもいきませんよね。
「在ミラノ日本国総領事館の安全運転のために」のページに事故になった場合の事も書かれています。
よく読んでから運転してくださいね。

特に相手が外国人だと逃げたりごまかそうとする人はいるから気を付けてね!
スマホで通話しながら・メッセージを打ちながらの運転

イタリアでもスマホで通話しながらの運転は禁止されていますが、結構みんなやっています。
路線バスの運転士さんでさえ、通話をしていたり・・・。
焼けにニコやかな運転手さんだな~と思ったら、イヤホンをして誰かと通話をしていたり。
ハンズフリーでの通話はokなんですが、バスの運転士さんはやめて~・・・って思いますよね。
乗り合わせた乗客が知り合いなのか友人なのか分かりませんが、走行中ずっとお喋りをしていたり・・・
なんてことも見かけます。
一番怖いのは、運転しながらスマホでメッセージを打っている人です。
私の経験だと、前の車が焼けに真ん中に寄ったり端によったり、クネクネしてたり、
めちゃめちゃノロノロしている場合はスマホをいじっている確率が多いので注意して近寄った方が良いです。

話に夢中になって注意散漫になってる人も多いにゃね・・・・
飲酒運転
飲酒運転はイタリアでももちろん禁止です。2024年には罰則が強化されました。
Nuovo Codice della Strada 2024: le nuove regoleの飲酒運転の記事によりますと、2024年は罰則が更に強化されました。
- 血中アルコール濃度1リットル当たり0.5~0.8mg/mlー573~2,170ユーロの罰金+3~6か月の免許停止。
- 血中アルコール濃度 1 リットルあたり 0.8 ~1.5mg/mlー800~3,200ユーロの罰金+6か月から1年の免許停止+最長 6 か月の懲役。
- 血中アルコール濃度1 リットルあたり 1.5mg/ml以上ー1,500から6,000 ユーロの罰金+1 年から 2 年の運転免許の停止+6 か月から 1 年の懲役。
でもですね、周りを見ていると結構みんな平気で飲んじゃっています。
ビール一本ぐらい・ワイン1杯なら・・・
と思うかもしれませんがアルコールが身体から抜ける時間って人によって違います。
異国で飲酒運転で何かあったら後悔しきれませんからね。

レンタカーを借りる場合はアルコールゼロが基本にゃね
イタリアの道路事情・交通ルール

イタリアの道路事情や交通ルールについてもご紹介しますね!
左ハンドル・右側通行

イタリアは左ハンドル・右側通行です。
右ハンドルで左側通行の日本とは逆なので特に右折・左折をする時は注意が必要。
最初は注意しているから大丈夫だけど、慣れてきたころに間違えやすいんですよね~・・・
あと、歩いている時も車が走ってくる方向の左右確認を間違えやすいので気を付けてくださいね。
(私だけかな・・・笑)
マニュアル車が主流
イタリアは殆どがマニュアル車です。
レンタカーもマニュアル車が主流なのでオートマ車を借りたい場合は早めの予約が良いですよ。
ただ、数が少ないので予約できない場合があったり、料金は2倍近く高くなる場合もあります。
レンタカーの予約は【Booking.com】 だとお得です。
値段・コンパクトタイプの車からSUVまで車種が豊富・受け取り時間の48時間前までキャンセル無料なのでチェックしてみてくださいね。
無料の駐車スペースと有料のスペースの見分け方

線の色によって無料と有料に分かれています。
- 白線ー無料
- 黄線ー住民など登録車輌・優先車輌のみ駐車できる場所(よって駐車できません)
- 青線ー有料です。パーキングメータで料金を払います。

左の写真の08.-13.00 16.00-20.00と書いてあるのはこの間の時間は有料です。
(この場合13時から16時までは無料)
青い線の場所は必ず近くにパーキングメータがありますので支払いしてくださいね。
看板に利用時間別の料金がかいてありますが、時間切れになって追加にこれないと罰金になってしまいます。
少し多めの時間で払っておいた方が安心ですよ。
路駐が多すぎる・駐車場を探すのが大変

イタリアは路上駐車がめちゃめちゃ多いです。
イタリアは車を買う時に車庫証明がいらないので、路駐が多いのはそのせいもあると思います。
自分の家に駐車場があっても面倒だから路駐している人もいます。
道の両端にびっしり路駐してある間を走っていて、対向車が来てすれ違う時など結構ストレスです。

ボクはすれ違いざまに路駐してある車のミラーにぶつけちゃった事があるから気をつけてね
歩いている時も徐行とは言えないスピードで走り抜けてくる車は結構いるので注意が必要です。
私はすれ違いざまに腕に少しぶつかった事があります。
ぶつかったと言うか、こすった感じだったので大丈夫でしたが、あと1センチ寄ってきていたらかなり痛かったと思います。

特に両脇に路駐してある道は歩く時も気をつけてくださいね
この印がある家の前は停めちゃダメ!

この印は駐車禁止のサインなんですが、自分の自宅前に路駐をして欲しくない場合など年会費を払って設置しています。
設置しておかないと、誰かが路駐してしまうので自分の車が停めれなかったり、出せなくなっちゃう場合があるんです。
このマークをみたらスペースが空いていても路駐出来ないので注意してくださいね。
ラウンドアバウト

ラウンドアバウト(英語で roundabout・日本語だと環状交差点)は円形になっている交差点で、イタリアは色んな場所にあります。

イタリア語ではロトンダ(rotonda)と言うよ
イタリアは右側通行なので時計回りと逆にグルグルと回ります。
進入の仕方は一時停止をする必要はありませんが近づいたらまずは徐行、そして左から来る車が優先(すでにラウンドアバウトの中にいる車)となります。
車が来ない事を確認して進入し、行きたい道へ流れにそって出る感じです。
信号の位置が分かりずらい
信号が上では無くて横について見ずらい時がありますので気をつけてください。
たまに壊れて作動していない信号もあります。
標識が見ずらい・小さい
標識が日本と同じ感じで大きく見やすいものもありますが、小さくて見ずらい時もあります。
この出口で降りるとココとココとココ(大型施設とか観光スポット)にいけますよ~的な看板も、小さくて読みずらいので見逃しに注意です。
デコボコ道が多い・石畳に注意

イタリアの道は穴がボコボコ空いている場所が良くあります。
私の周りのイタリア人に聞いた話では、安いアスファルトの材料を使っているのでトラックなど重たい車両が良く通る場所はすぐに穴があくとの事でした。
でも道が悪くなればまた工事してお金が稼げるからその仕組みなんだよ、と教えてもらいました。
真相は分かりませんが、確かにこの間舗装したばかりなのに、もう穴が開いてる!って所、結構あります。笑
あと、石畳を走る場合も、結構デコボコしているのでガタン!とくるので気をつけて走ってくださいね。
石畳を歩くと足がとても疲れます。石畳でも歩きやすい靴は別記事を読んで見てくださいね。
わざと突起が作ってある

道路にドッソ(dosso)と呼ばれる突起が設置されています。
コレはスピードを減速させる役割ですが、結構ゆっくり丁寧に走らないとガッタン!とくるので気を付けてくださいね。
ガソリンスタンドの機械が壊れている時がある

ガソリンスタンドはクレジットカードと現金と両方使えます。
でも支払いの機械が壊れている時があるので有人のスタンドを選んだ方がいいです。
日曜日などは働いている人は休みでセルフのみの営業な場所もあります。
そこで一度10ユーロをいれたら紙幣が機械にのみこまれたまま動かなくなったことがあります。
でも、誰もいなかったのでどうする事も出来ず・・・諦めました。
クレジットカードも作動しない場合も良くありますから、何かあった時の為に働く人がいる場所の方が安心ですよ。
機械ではなく売店のレジに支払いに行く所もあります。

サービスの形態としてはフルサービス(Selvito)とセルフ(Self)があってセルフの方がガソリン料金が少し安いです。
ガソリンの事はベンジーナ(Benzina)といいます
- ガソリンは緑色ーセンサ ピオンボ(Senza Piombo)←無鉛ガソリン(レギュラーガソリン)の意味
- ディーゼルは黒ーディーゼル(Desel)
まとめ
イタリアで運転する場合、日本との大きな違いは左ハンドル・右側通行なことです。
マニュアル車が主流なので運転する場合はきをつけて楽しんでくださいね。
レンタカーのご予約は【Booking.com】 で行うとリーズナブルな値段で予約ができおすすめです。
イタリア滞在中、
余計な心配をしたくない・安心してリラックスしたい方は【トラベル・スタンダード・ジャパン 】【KKday
】など送迎付きツアーを利用してくださいね!
ご自分にあった方法でイタリアで素敵な時間を過ごしてくださいね♪