イタリアの朝ごはんの定番は甘い物なんですが「なんで甘い物なの?」って思いますよね。
答えはズバリ!昔は朝食を食べると言う習慣が無かったから!ってことなんです。

ん?どういう事?
イタリア人の夕食時間は一般的に21時~22時頃で遅いです。(南イタリアの方が遅い)
遅い時間に夕食を食べるので朝はお腹が空かず朝食を食べる習慣が昔はなかったんです。
そこに近年朝食の重要性を説くお医者さんや栄養士さんの影響もあり朝食に対しての認識が変化してきました。
朝食を食べる習慣が無い=朝から調理をする習慣が無い=コーヒーと一緒に簡単に手軽に食べれる甘い物!
という図式で朝は甘い物になったとのことなんです。
甘いものは血糖値が上がってやる気が出るかもしれません。
ですが日本人にとっては「ひ~・・・朝から甘い物は・・・ちょっと・・・」って思いますよね。
私は今では慣れましたがイタリアに住み始めたばかりの頃はそう思っていました。笑

イタリア人のボク的には朝から魚とか・・・ムリ・・・
ということで、今回はイタリアの朝食について徹底解説していきますね!
イタリア人の朝食事情・どんな朝食があるのか?定番な朝ご飯など見て行きましょう♪

マリトッツォも朝ご飯に食べるのかな?
イタリア人の朝食事情 なぜ甘い物?定番は何?

イタリア語の記事(Gambero Rosso)にイタリア人の朝食事情についての調査データがありました。
ムリーノ・ビアンコ(イタリアの有名お菓子ブランド)が委託して調べられたものなのですが、
この記事の内容と私がイタリア生活の中で体験している事と合わせて解説して行きますね。
イタリア人は朝ごはんを食べてる?
9,000人のサンプルを対象に実施された調査によると、イタリア人で朝食を食べる人は全体の70%のようです。
食べないと答えた人の理由は以下。
- 食欲不振 (42%)
- 時間がない (39%)
- 習慣 (28%)
やはり夕食を22時頃に食べたとしたら、朝はまだ食欲がわきませんよね。
私の周りのイタリア人に聞いてみたところ、回答はやはり同じような感じでした。
イタリアはメレンダといって10時頃におやつを食べたりコーヒーを飲んだりしますので、
朝ごはんを食べない人は昼食前にメレンダを食べる人も結構います。

ボクは朝ごはんを食べてメレンダも食べる時もあります。
イタリア人は朝食はどこで食べる?

調査によると70%のイタリア人は家で作った朝食を好むとの研究結果が出ています。
イタリア人は平均して自宅で21.8回、バールで3.4回の朝食を食べているとのことなんですが、
私の周りのイタリア人に聞いてみても家で食べると言う方が殆どです。
バールの滞在時間の調査結果では20%の人は5分以内、残りの80%近くの人はテーブルでゆっくりと過ごしているとのこと。
イタリアのバールはカウンターとテーブルがあり、カウンターで立ち飲み(立ち食べ)の方は本当にマッハで1、2分ぐらいで去っていく方もいます。笑
イタリア人は行きつけのバールがあり、家庭の様に重要な場所との位置づけな人も多いです。
毎朝の挨拶がてら朝食(飲み物だけでも)通っている人もいるんですよ。

ボクは家で朝食を食べるけど毎朝バールにもよってオルゾコーヒーを飲んでるよ!
オルゾコーヒーはカフェインを控えたいイタリア人に人気です。
ノンカフェインで香ばしい味♡イタリア 大麦のコーヒー 【カフェ・オルゾ】
イタリア人は朝食に何を食べる?

記事によると朝食に毎朝同じ物を食べている人は全体の48%、同じ飲み物を飲んでいる人は83%とのこと。
バールに行ったときに周りを見渡すと、飲み物はエスプレッソかカップチーノ、カッフェラテの方が殆どな印象です。自分を含め私の周りのイタリア人も暖かいコーヒー系の飲み物を飲む場合が多いです。
温かい物と一緒に生絞りジュース(Spremuta)を飲む場合もあります。
食べるものは甘いパン(クロワッサンやペストリ―)のほかにサンドイッチやパニーノ、パンケーキなど色々ですが、イタリア人は温めて食べる方を好む、との結果も出ていました。
確かにパンを温めてもらっている人が多い様に見てて思いますね。
具体的にどんな種類の物を食べているのかは、次の章でご紹介して行きますね!
イタリア人は飲み物に浸して食べるのが好き!

外国映画などでパンやクッキーを飲み物に浸して食べているのを見た事がありませんか?
調査結果では59%のイタリア人が浸して食べるのが好き!との事でしたが、実際イタリアに住んでいて周りを見ていると浸すの好きな人が多いです。
例えばクッキーを飲み物に浸したり、浮かべてそれをスプーンですくって食べたりします。
日本人の私からするとクッキーのサクッと感が楽しめなくなっちゃうから嫌だな…と思うんですよね。
サクサクとフニャフニャと両方楽しみたくありませんか?(笑)
コレは日本人ととても違う部分だな、と感じます。
それと、もうひとつ!日本人はパンを食べたら飲み物を飲む、という感じで交互に食べますよね。
でもイタリア人はパンだけ食べてしまって、あとから飲み物を飲む人が多くて面白いな、と感じています。
イタリアの朝食の定番はコレ!

70%のイタリア人が家で朝食を食べているとの事でしたが、定番なものを幾つかご紹介して行きますね。
ちなみに飲み物はこんな感じの飲み物が多いです。
- エスプレッソ(Espresso)
- カップチーノ(Cappuccino)
- 牛乳(Latte)
- 紅茶(Tea)
- 野菜ジュース(bevande vegetali)
- 生絞りジュース(Spremuta)
コルネット(cornetto)/ブリオシュ(brioche)

クロワッサンの事を南イタリアではコルネット、北イタリアではブリオシュと呼んでいるのが一般的です。
スーパーで買って家で食べるコルネットは、三日月形のパンと言う感じ。
日本人の思うクロワッサンの生地とは少し違い、サクサクした感じではないです。
家庭で食べる朝ごはんとして人気なブランドの1つはムリーノ・ビアンコ(Mulino Bianco)です。

コルネットの他にも甘いケーキのような物が朝食用として売られているよ


ビスコッティ(Biscotti)

ビスコッティはビスケットの事です。
ビスコッティは軽いタイプの物から、日本だとクッキーと呼ぶようなリッチな感じの物まで含めてビスコッティと呼ばれています。
ビスコッティは前の項に書いた通り、飲み物に浸して食べる食べ方がイタリア風です。
ムリーノ・ビアンコ(Mulino Bianco)のビスコッティはめちゃめちゃ美味しいので試してみてくださいね!
発売当初は売り切れ続出で中々買えなかったほど大人気のヌテラビスコッティもおすすめです!
食べてみて!イタリア発祥 ヌテラビスケット♡ヌテラb-ready
フェッテ・ビスコッターテ(Fette Biscottate)

フェッテ・ビスコッターテは日本で言うとラスクのような感じで、ヌテラやジャム、蜂蜜など好きな物を塗って食べます。
カリカリしていて、これ自体は甘くないのでバターを塗って目玉焼きなどと一緒に食べても美味しいと思います。
まあイタリア人は甘いものを塗って食べる人ばかりですね。
サクサク・カリカリしていて小麦の甘みがあって美味しいので結構クセになる、というかまた食べたくなる感じなので試して見てくださいね。

ボクは何も塗らずに飲み物に浸して食べる時もあります
トースト・サンドイッチ
普通のパンをトーストしてヌテラを塗って食べる方や、トーストに甘い物ではなくハムとチーズをのせて食べる方もいます。
トースターはポップアップタイプの物を使ってるお宅も多いです。
イタリアのバールの朝食パン

バールの朝ごはんのパンはどんな感じのものがあるのかご紹介しますね。
甘い系






お土産に喜ばれる♡イタリアの有名コーヒーブランドおすすめ6選
甘くない系






バールで飲めるコーヒーの種類については別記事も読んで見てくださいね。
まとめ
イタリアの朝食が甘い物なのは、朝食を食べる習慣が無い=朝から調理をする習慣が無い=コーヒーと一緒に簡単に手軽に食べれる甘い物!という図式
朝から甘いものが身体に良い悪いの話は置いておき、甘いものは幸せ気分になれますよね。
一日の始まりの朝、幸せ気分をお腹に入れてスタートするイタリアの朝食スタイルが好きです。
イタリアに来た際には美味しい朝食を味わってくださいね。
日本でもイタリア式の朝食を作る際は、美味しいカプチーノが簡単に作れるミルクフローサーが便利ですよ!
詳しくは別記事を読んで見てくださいね。