今回はサルデーニャ島の伝統的な薄焼きパン【PANE CARASAU/パーネ・カラザウ】をご紹介しますね!
サルデーニャ島にはいろんな伝統的なパンがあるのですが、その中で一番有名なのがパーネ・カラザウでレストランで食事と一緒に出てくるのですが、パリッパリで美味しくて食べる手が止まらなくなります。
サルデーニャ島のお土産としても最適ですよ。
サルデーニャ島の伝統薄焼きパン パーネカラザウ

Pane carasau(パーネ・カラザウ)はとても歴史のあるパンで発祥はサルデーニャ島東部にあるヌオロのバルバギアと呼ばれる地域です。
パーネ・カラザウはなぜパリパリ?
パーネ・カラザウの材料はデュラム小麦粉、若しくは大麦粉または全粒粉を混ぜた小麦粉に酵母、塩だけを使い高温の薪オーブンで数秒間焼きます。
そうすると風船の様にぷく~っと膨らんで中が空洞の状態になるのでまだ熱いうちにそれを上下1枚ずつに切り分けます。そして長期保存を可能にするため切り分けた物をもう一度オーブンで焼いてパリパリに仕上げます。
パリパリなのは長期保存させるためなんです。
名前の由来は?
パーネ・カラザウの名前ですがPANE(パーネ)はパンの事でCARASAU(カラザウ)はサルデーニャ語でcarasare(カラサレ)=トーストするって意味の動詞なので2度焼きをしたパンって意味になります。
羊飼いのパン/楽譜パンの別名
パーネ・カラザウは薄焼きでパリパリしてるので歯ごたえがよく食べる時うるさい(音がする)のでcarta da musica(五線紙/楽譜)とも呼ばれています。
さらに羊飼いが移牧の際に携帯したためil pane dei pastori(羊飼いのパン)とも呼ばれています。
パリパリだから携帯している間に粉々にならなかったのかな?って思っちゃいましたが・・・笑
サルデーニャ島の薄焼きパン パーネ・カラザウの食べ方


イタリアでレストランに行くとパンが出てくるのですがサルデーニャでは普通のパンと一緒にパーネ・カラザウが出てきます。
そのままちぎってパリパリと食べても良いですしオリーブオイルや塩を少々ふって食べるのもとっても美味しいです。
チーズやサラミと一緒にアペリティーボのお供にも良いですしヌテラなどのチョコレートペーストを塗って食べても美味しいです。
なんかですね~パーネ・カラザウってあるとチマチマちぎって、パリパリとついつい食べちゃうんですよねぇ。
サルデーニャ島の美味しいオリーブオイルとサルデーニャ島の海塩をガリガリっとソルトミルで削ってかけて食べると素材の味が豊かで美味しくってホント幸せ~って思います♡
薄いのでお魚やお肉などの下に敷いても使えますしラザニアパスタの代わりにもなりますしアイスクリームの付け合わせのビスケット替わりなどにも出来るしアイデア次第で色んな使い方が出来ます。
パーネ・カラザウを使った伝統料理【Pane frattau/パーネ・フラッタウ】
パーネ・カラザウを使ったアイデア料理は沢山ありますが、伝統的なパーネ・カラサウを使った料理はPane frattau(パーネ・フラッタウ)です。
これは羊飼いが移牧に携帯していた残りのパーネカラサウを水に浸しペコリーノチーズや野生のハーブなどを使いスープを作っていた所から発祥した料理なのですが、レシピはパーネ・カラザウにトマトソース、ペコリーノ チーズを何層にも重ね、卵を添えた料理となっています。
サルデーニャ島の伝統料理については別記事も読んで見てくださいね。
ワインやビールなどサルデーニャ島の飲み物についてはコチラ
パーネ・カラザウに似た他の種類

サルデーニャ島のスーパーのパン売り場には沢山の種類のパーネ・カラザウが売っています。でも似たような感じで名前が違う物があるので違いをご説明しますね。
Pane pistoccu(パーネ・ピストク)

パーネ・ピストクはサルデーニャ島の中東部オグリアストラ地方の代表的なパンでパーネ・カラサウとの違いは厚みです。
パーネ・カラサウが約1mm程なのに対しパーネ・ピストクは厚さが約3~4mm。
食べ方もパーネ・カラサウは通常乾いた状態で食べられるのに対しパーネ・ピストクは濡らしてから食べる事が多いです。
Pane guttiau(パーネ・グッティアウ)

パーネ・グッティアウはパーネ カラサウを作る工程の2度焼きする前にバージン オリーブ オイルで味付けしてから焼き、熱いうちに塩を加えた物です。
味わい深いのでおつまみとして食前酒やグラスワインにとても合います。パーネ・グッティアウを買わなくてもパーネ・カラザウをオリーブオイルに浸して塩をふりトーストすればパーネ・グッティアウになりますがグッティアウを買った方が早いですね。
Pane lentu(パーネ・レントゥ)

パーネ レントゥは2度焼きする前のまだ柔らかいパーネ・カラサウです。
2度焼きしていないので長期保存せず、すぐ食べる用のパンです。中東などで食べられているピタパンと同じ感じですね。ポケットになっている部分に色々と挟んで食べる事が出来ます。

Spianata(スピアナータ)

スピアナータは思いっきりピタパンと同じ感じです。
少し厚みがあって中が空洞になっていてお好きな具材を中に挟んで食べる事が出来るパンです。

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まとめ
★Pane carasau(パーネ・カラザウ)は羊飼いが携帯できるよう長期保存を目的に2度焼きしたカリカリのパン。
★パーネ・カラサウを使った伝統的な料理はPane frattau/パーネ・フラッタウ
★スーパーにはパーネ・ピストク(少し厚みがある)、パーネ・グッティアウ(味が付いている)、パーネ・レントゥ(2度焼きされていないタイプ)、スピアナータ(ピタパン)と言う色んなタイプが売っている。
お土産用に買う時は箱入りの物もありますので壊れず日本へ持ち帰れますよ♡