サルデーニャ島でオススメの観光スポットのひとつの「ポルト・フラビア(Porto flavia )」。
今回はポルト・フラビアについて紹介しますね!
イタリア語でPorto(ポルト)とは港のことなんですが「ポルト・フラビア」は港といっても船が並ぶような場所ではありません。
岩の中にトンネルを掘り、そこから鉱石を直接船に積み込んでいたという…海に面した断崖の中に造られた不思議な港なんです。
鉱山トンネルの中をガイド付きのツアー歩いて見てまわるのですが、 歴史に詳しくなくても昔の人の工夫に「すごい!」と感じられますし、何と言っても目の前に広がる海の色と岩の迫力に思わず見とれてしまう場所ですよ。
ちなみに「ポルト・フラビア」という名前は、設計を担当した技師チェーザレ・ヴェチェッリさんが自分の娘の名前の「フラビア」からつけたことから生まれたそう。
そんなちょっと優しいエピソードも、この場所の魅力のひとつですね。
サルデーニャ島 ポルト・フラビアの歴史を簡単に説明!はじまりと終わりはいつ?
ポルト・フラビアが造られたのは、1923年から1924年にかけてのこと。
当時、サルデーニャ島の鉱山では、採掘された鉱石を港まで運ぶのに多くの人手と時間がかかっていました。
その不便を解消するために岩の中に直接トンネルを掘り、海に面した場所から鉱石を船に積み込めるようにしたのがポルト・フラビアなんです。

人の手で造られたとは思えないほどのスケールと工夫が詰まったこの場所は、当時としては画期的な技術だったそう。
ですが、鉱山の採掘量が減っていくにつれてポルト・フラビアもその役割を終えることに…。
1960年代には実質的に使われなくなり、1990年代には完全に閉鎖されました。
そして現在は産業遺産として保存され、ガイド付きのツアーでトンネルの中を歩いて見学することができるようになりました。
新しく生まれ変わってよかったです♡
ポルト・フラビアの様子を紹介!鉱山トンネルツアー体験レポート
ポルト・フラビアの鉱山トンネルツアーの様子をお伝えします!
ツアーは約1時間、約30人ぐらいのグループに分かれて見学します。
言語は英語かイタリア語の2種類になります。
残念ながら日本語はないのですが、もし日本語で説明を聞きたい場合は日本語ペラペラなサルデーニャ人ガイドのSardiniaTabiをおすすめします。
送迎から歴史の説明まで全て行ってくれますよ!
SardiniaTabiについては別記事を参考にしてくださいね。
日本語OK!サルデーニャ島観光にオススメな現地ガイドさんを紹介
☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆
ツアーに先駆け、まずは、コレ⇩を渡されます。w

意味あるのか、よくわからないけれど衛生的観念なのかヘルメットをかぶるまえにネットを装着。
それからヘルメットをかぶります。
他の鉱山ツアーに行った時は懐中電灯も配られたのですが、ポルトフラビアはなし。
洞窟の中に少し間接照明的にライトはあったけど、ちょっと私的には暗くて歩くのが怖かったでした。
私のiPhoneが古すぎるからなのか(ちなみに iPhone11)ライトが全然利かなくて夫にのスマホで照らしてもらって歩きました。
中の様子はこんな感じです。





ポルトフラビアの目の前にある岩「パン・ディ・ズッケロ」どんな岩?
ポルト・フラビアのすぐ近くに「パン・ディ・ズッケロ(Pan di Zucchero)」と呼ばれる大きな岩があります。
この左にある岩です⇩

地中海で最も高い海食岩(かいしょくがん)だそうで、高さは約133メートル。
海からまっすぐに立ち上がるような姿は、巨大な岩の塔のようで遠くからでもよく目立ちます。
パン・ディ・ズッケロがココにあることで、ミストラルの影響を受けずらく鉱山を乗せた船が運びやすい状態になったそうで重要な役目な岩だったんですって!
名前の「パン・デ・ズッケロ」はイタリア語で「砂糖のパン」という意味なんですが、 由来はパン・ディ・ズッケロと呼ばれていた昔の人が使っていた砂糖の塊に形が似ていたからだそう。
遠くから見た時にキラキラ光るところが砂糖がまぶされたパンのようだから、という説も聞いたことがあります。
青い海の上にぽつんと浮かんでいて白っぽい岩は、可愛らしくてお菓子のような不思議な存在感があって、こちらも写真撮りまくり対象になりますよ。(笑)
ボートで近くまで行ったり、クライミングツアーに参加して実際に岩を登ることもできるそうです。
ポルトフラビアのアクセス方法
ポルトフラビアのアクセス方法 駐車場やチケットについてお伝えしますね!
ポルト・フラビアはサルデーニャ島の州都カリアリから約80キロ、車だと約1時間半ほどの場所にあります。
アクセス方法は、公共の交通手段は無しに等しいのでレンタカーを借りるなど車になります。
周辺は断崖とエメラルドグリーンの海が広がって 道中も美しい景色が続くので、ドライブ自体がちょっとした旅の楽しみにもなりますよ。

ただ、ポルト・フラビアの近くにつれ道がめちゃめちゃ狭かったりデコボコです。
さらに、標識が少ないので道が合ってるのか不安になる感じでイタリア感満載なところが難点です。(笑)

もう少し分かりやすく「コッチですよ~」ってサイン付けて欲しい…。
運転の気苦労をしたくない場合は現地ツアーを利用してくださいね。
イタリア旅行中にレンタカーを借りるのは危険?イタリアの運転事情
ポルト・フラビアのチケット購入方法と駐車場やトイレ情報
ポルト・フラビアのチケット購入方法やトイレや駐車場についてお伝えしますね。
チケット購入方法
チケットは公式サイト、もしくは現地で購入できます。
下の写真の左側の白い建物がチケット売り場。

私達は8月の観光シーズン真っただ中に訪れましたが、チケットは前日でも結構空きがありました。
それと、14時に予約をしたのだけれと、11時に変更したくてダメ元で現地で聞いてみたらあっさり変更OK。
夏にサルデーニャ島を訪れる観光客はビーチ目当てな人が多いからなんですかね。
もしかして冬の方が訪れる人が多いのかもしれません。
まあ、公式サイトで事前にチケットを買っておくのが安心ですね。
駐車場
駐車場は一応あるのですが、ちゃんとしてません…。
「え?どこに停めるの?ココで良いの?」的な感じで、もちろん枠線とか無いですしデコボコです。
料金は無料でした。
トイレ
トイレは綺麗ではないけど、チケット売り場の真横にあります。
無料で利用できました。

イタリアのトイレに便座が無い理由と使い方を解説!知っておくと役に立つ事10選
売店
チケット売り場の横には売店があって待合席の感じに椅子やテーブルが結構ありました。
待っている場所の目の前は絶景なので写真や動画を撮りまくりになりますよ。(笑)
夏は特にペットボトルのお水は持参するようにしてくださいね。
イタリア在住者直伝|暑い季節でも快適に過ごせる旅アイテム17選
ポルト・フラビアの鉱山見学ツアーの注意点!
ポルト・フラビアの鉱山見学ツアーの注意点をお伝えしますね。
スニーカーを履くこと
チケット購入時にも注意事項として「足が覆われる履物」とありました。
見渡したところ、サンダル履きの人もいましたし注意されて中に入れない…ということはありませんがスニーカーの方が安心です。
なぜなら中が結構暗いですし、デコボコしている所もあるので、歩いていてつまずきやすかったりします。
イタリア旅行の靴については別記事も参考にして下さいね。
イタリア旅行の靴選びのポイントとオススメ!夏も冬もスニーカーで大丈夫?
上着をもっていくこと
鉱山トンネルの中は夏も冬も約20度に保たれているそうです。
夏は外が暑いですが、汗をかいている所に20度だと寒く感じる場合もあるので上着を持って行った方がいいですよ。
夏のイタリア旅行におすすめな羽織るものについては別記事も参考にして下さいね。
暑いイタリア旅行でも快適!紫外線対策&着回し力抜群の万能ストールと羽織りモノ9選
リュックや軽い鞄でいくこと
鉱山トンネルの中は割と広さがあるので狭くてギュウギュウということはありません。
でも、中は暗いですし、デコボコの場所もあるので両手が空くリュックや軽量の鞄が良いですよ。
貴重品のみ持参してあとは車の中に置いていくのがベストです。
イタリア旅行の鞄については別記事も参考にして下さいね。
スリ多発のイタリア旅行でも安心!おしゃれで防犯性抜群なおすすめ鞄を徹底紹介
まとめ&感想
ポルト・フラビアは、サルデーニャの自然と歴史がぎゅっと詰まった、とても魅力的な場所です。
断崖に造られたトンネルを歩きながら、かつての鉱山の物語に触れ目の前に広がる青い海に心を奪われる…そんな特別な体験ができますよ。
公共交通機関が無いので車が必要になってきますが、カリアリから日帰りでも十分楽しめるので、旅のプランの候補にしてみてくださいね。
写真では伝えきれない景色や空気を、ぜひ現地で感じてみて欲しいです!
ポルトフラビアの近くにある町「ポルトスクーゾ」もオススメです。
サルデーニャ島の静かな港町・ポルトスクーゾ 観光スポットと街歩き
別な鉱山見学ツアー「モンテベッキオ」についてはこちら⇩を参考にして下さいね。