パスクア(Pasqua)イエスキリストが処刑された3日目に復活した事を祝う日で、カトリック信者にとってクリスマスより重要な日です。
・英語(イースター/Easter )
・日本語(復活祭)
今回はイタリア・サルデーニャ島のパスクアの伝統行事や食べる料理、お菓子などをご紹介しますね♪

2025年のパスクアは4月20日です
イタリア・サルデーニャ島のパスクアはいつ?2025年は4月20日!

パスクアの日は毎年変わります。
春分の日の後、最初の満月から数えた最初の日曜日がパスクアと決められていて「3月21~4月25」の間で毎年変動します。
※イエス・キリストが復活したのは日曜日だったため
2025年のパスクアは4月20日(日曜)です。
パスクアはクリスマス同様、家族や親せきが集まり長~いランチを食べるのが伝統的な過ごし方です。
パスクアの前に行われるのがカーニバル!
サルデーニャ島のパスクア行事


パスクアの日はイタリアの大都市から小さな町まで、各地で行事が行われます。
私の住む町は住民2,600人ほどの小さな町ですが、教会でパスクアのミサが行われた後、
「復活したイエスと母マリアが再会する様子」が繰り広げられます。
午前中に開かれるこのイベントを見に結構な数の住民が集まってきます。
道の右方向と左方向からイエスとマリアの模型を担いだ信者が行進してきて真ん中で出会い大きな拍手となり、時間的には10分ぐらいで終わりです。(待ち時間が長いけど)
サルデーニャ島のパスクアに食べる料理


サルデーニャ島でお祝い事に欠かせないのが子豚の丸焼き(マイアレット)です。
マイアレットの旬は春から初夏にかけてですがレストランで1年中食べる事が出来ます。
外はカリっとしていて中のお肉は柔らか、味付けは良質なお塩のみ!手掴みでワイルドに食べる方が多いです。
直火でぐるぐる回しながら5、6時間かけ、ゆ~くりと焼き上げられていく様子が豪快ですよ。
サルデーニャ島のお祭り屋台については別記事も読んで見てくださいね。
イタリア・サルデーニャ島でパスクアに食べるお菓子

イタリア・サルデーニャ島でパスクアに食べるお菓子をご紹介しますね。
コロンバ
鳩は平和や繁栄の意味があるのでイエスキリストの復活を祝うパスクアのお菓子になったそうです。

パスクアには「コロンバ」と言うケーキを食べます。
スーパーで売っているコロンバは上記の写真の感じで箱に入っていて2月ぐらいからスーパーに並び始めます。
コロンバとはイタリア語で「鳩」の意味なのですが、
そうです!これは鳩の形!(そういわれれば・・・笑)


クラッシックなタイプは表面にアーモンドに卵白と砂糖で出来た「グラッサ」と呼ばれる粒粒でコーティングしてあります。
日持ちがするケーキなので日本の一般的なケーキよりは少しドライな感じですが、イタリアの歴史を感じる様なクラシカルな味がします。
日本でもコロンバを購入する事ができます。
イタリアのクリスマスのケーキ、パネトーネについては別記事をどうぞ⇩
イタリアのクリスマスケーキ パネトーネ食べ方 手土産にぴったり
uova di Pasqua 卵型のチョコレート・イースターエッグ

このゴージャスな包み紙の中は卵型のチョコレートなんです。
uova(ウオバ)は卵という意味でuova di Pasquaは「パスクアの卵」日本だとイースターエッグと言うと分かりやすいですね。
チョコレートをパカっと割ると中に丸いプラスチックの入れ物が入っていて、そこにおもちゃなどが入っています。
子供たちは大喜びです!
コロンバ同様、パスクア前には各メーカーから沢山の商品がスーパーに並びます。
イタリアの人気 伝統ドルチェ22種類 ギフトやパーティーにも
サルデーニャ島のパスクアのお菓子 フォルマジェッレ

コロンバや卵型のチョコレートはイタリア全土でのパスクアのお菓子ですが、サルデーニャ島独特なパスクアのお菓子はフォルマジェッレ(formaggelle)です。
フォルマジェッレはペコリーノチーズやリコッタチーズを使ったお菓子です。
パスクアの次の日はパスクエッタ(Pasquetta)の祝日

パスクアの後の月曜日はパスクエッタ(Pasquetta)と言って祝日です。
日曜日に食べきれなかったお料理などを持って、
家族や友人とピクニックや海に行ってマッタリするのがイタリア人のパスクエッタの過ごし方です。
パスクアに合わせて休暇をとる人も多いですし、レストランやお店も休みの場合があるので
この時期に観光で訪れる場合はマッタリとしたプランを立てた方が良いです。
サルデーニャ島の場合はパニーノを持って海かハイキングに行くのがおすすめですよ。
パスクエッタにヨーロッパコマドリ「ロビン」が見れるサルデーニャ島最大のハイキングエリアに行ったのですが、色んな種類の木々に滝、小川のせせらぎ、高台からの眺めがとっても良かったのでおすすめです。
サルデーニャ島 ヨーロッパコマドリ(ロビン)も見れるハイキングスポット
まとめ
カトリック教徒が大半を占めるイタリアにおいてパスクアはとっても大切な宗教的行事です。
パスクア前の金曜日はイエス様が処刑された日なので土曜日は復活前夜祭、そして日曜日復活祭なので毎日教会で行事があります。
個人的にパスクア前に感じるのは「日本の年末年始のような雰囲気」
パスクアに合わせて髪を綺麗にカットしたり家の大掃除をしたり、新しい時の始まりを感じます。
パスクアの前にあるのが、カーニバル。
サルデーニャ島のカーニバルといえば、サルティリアが有名です。