サルデーニャ島は世界的科学雑誌「ナショナルジオグラフィック」で、
100歳以上の長寿者が局地的に多い地域(ブルーゾーン)として選ばれ掲載された超長寿の島です。
日本も長寿と言われていますが100歳以上の方の割合は日本よりサルデーニャの方が圧倒的に多いです。
私の住んでいる小さな村にも元気なお年寄りが沢山いらっしゃいます。
この記事ではサルデーニャ島のお年寄りの長寿の秘訣だと思う暮らし方と食生活」について、
サルデーニャ島在住の私が見て感じる事を書きました。
【暮らし方】サルデーニャ島の人が長寿な秘訣


こちらの写真は、先日行ったお祭りでPierino Vargiuさんという写真家が100歳以上の方の写真の展示をしていた時の物です。
皆さん100歳越えとは思えない若さ!
自分の事は自分で行うし、中には自転車に乗るおじいちゃんもいてビックリしました。
サルデーニャ島の人々が長寿な秘訣になっていると思う暮らし方を書いていきますね。
お喋りが大好き

まずお喋りが長寿の秘訣だと感じます。
例えばウオーキング。
朝6時頃からウオーキングしている人が沢山いらっしゃいます。
私が朝7時とか8時にランニングをしに出発すると、もう引き返して帰ってきてる人ばかり!
歩く事は体に良い!と思うのですが、ここでポイントは歩きながらのお喋りです。
2,3人で歩いているお年寄りや年配の方が多いですが、
まあ、良く喋っています。
サルデーニャの人は3人いたら3人同時に喋り続けていたりして、賑やかです。
人の話は聞いてないかも。笑
あれだけ好き勝手に自分の話したい事を発していたらストレス発散になると思います。
体も心もスッキリです。
ウオーキングの時だけでなく、いつでもどこでもお喋りが好きな方が多いです。
お年寄りは広場などのベンチなどに集まって良くお喋りをしています。
家族そろっての食事

何を食べているか、はもちろん重要な事だと思います。
ですが、それよりも重要な事はコレだな、思う事があります。
それは家族集まっての食事を大切にしている事。
仕事の帰りが少し遅くなっても、家族の帰りを待って一緒に食べている家族が多いです。
仕事の朝の始まりが早い分、夕方には帰れる形態なのは家族団らんにとっても重要な社会システムだと感じますし、土日も家族や親族、友人が集まっての食事会の開催が多いです。
そして食べながら「美味しいね~♪♪♪」と、皆が何回も言うんです。
作ってくれた人へ美味しいよ~♪
すごいね♪
上手♪
と、声掛けが何度も皆からあり「いや~ほんと美味しい♡美味しい」と何回も言って食べるので、
美味しい物が更に美味しくって笑顔になって幸せだな~と感じます。
サルデーニャの人は褒め上手な人が多いです。(イタリア人が全般にそうかもしれません)
褒めた人も褒められた人も嬉し楽しくなりますし、
このマインドで食した物は何でも体に良い!と、いつも思っています。
食事のときも皆しゃべるしゃべる!笑
みんな一斉に何か喋ってる勢いな時が多いです。
海が大好き

サルデーニャの人に限らずイタリア人は海が大好き!日焼けが大好きです。
・海水の中に浸かる事
・適度な日焼けをする事
海は長寿の秘訣の内の1つだと思います。
おじいちゃん、おばあちゃんになっても夏は海に繰り出しビーチを満喫しています。
地元の穴場ビーチは年配の方ばかりなビーチもあります。
ここでもやっぱりポイントはお喋り!
ビーチでも皆さん良く話をしています。
【食生活】サルデーニャ島の人が長寿な秘訣

サルデーニャ島の方は肉も魚も野菜も果物も良く食べます。
お肉は子豚や子羊が名産物、そして魚介類はボッタルガ(からすみ)が名産物です。
サルデーニャの名産物は色々あるのですが、中でも長寿の秘訣になっていると感じる食べ物を紹介しますね。
サルデーニャ島の伝統料理については別記事も見てみてくださいね。
カルチョーフィ(アーティチョーク)

カルチョーフィ(アーティチョーク)日本ではあまり見ない野菜ですよね。
サルデーニャはカルチョーフィが名産物で、良く食べられています。
カルチョーフィはビタミン、ミネラルたっぷりのお野菜です。
カルチョフィについては詳しくは別記事も参考にして下さいね。
サルデーニャ島のアーティチョーク 【カルチョーフィ・サルディ】
バルバビエートラ(ビーツ)

バルバビエートラは日本ではビーツという名前で知られています。
食べる輸血とも言われているスーパーフードでサルデーニャ島では良く食べられています。
ビーツについて知りたい方は別記事を読んで見てくださいね!
美味しくって栄養満点!色の綺麗な映えるお料理が出来ますよ。
エクストラバージンオリーブオイル

サルデーニャはオリーブオイルも名産品です。
スーパーにもオリーブオイルは本当にびっくりするぐらい色んな種類が売っていますし、
調理油としてもオリーブオイル使用が多いです。
オリーブオイルはオレイン酸やリノール酸といった健康効果の高い脂肪酸が含まれていて、
悪玉コレステロールを減少させる効果があり、
・動脈硬化
・生活習慣病の予防
・便秘の改善
などに有効と言われています。
更にビタミンAやビタミンEも豊富という優れものです。
例えばサラダもドレッシングは使いません。
基本はオリーブオイルと塩のみ。
何かプラスする時は、バルサミコ酢やペコリーノチーズを使う感じです。
良質なオリーブオイルと良質な塩のみ!と言うのは身体に優しいと思います。

サルデーニャ産のオリーブオイルで日本でも手に入る有名な物は「サン・ジュリアーノ」。
サルデーニャ島北部で生産されていてオリーブの栽培、圧搾から瓶詰めまですべて農園自家製でとっても風味のあるオリーブオイルです。
若い緑のオリーブを使っていて、ろ過されていないので少しピリッと苦みがある場合もあります。
でも、その苦味はポリフェノールなどの抗酸化物質が豊富な印なんだそう。
長寿の秘訣なオリーブオイルを試して見たい方はリンクからどうぞ♪
その美味しさは食べたら分かります。
赤ワイン

サルデーニャで有名な赤ワインにカンノナウという品種があり、サルデーニャ全域で栽培されています。
活性酸素除去効果が高いポリフェノールがとても豊富で、味はベリー類やカシスの様な深みのある甘さで優雅です。
このワインを毎日に1、2杯召し上がっていることも長寿の秘訣だと言われています。

バールの前を通ると昼間でもおじいちゃんたちがワイングラスを片手にお話ししていたり、
でもおじいちゃん達はきちんとお酒のたしなみ方をわかっているので沢山は飲みません。
ここでもまた大笑いしながらお喋りを楽しんでいます。
リンク先のドリアノーヴァの赤ワイン(カンノナウ)はサルデーニャ島の家庭やレストランで飲まれていて美味しいので試して見てくださいね。
ペコリーノチーズ

サルデーニャ島には人間より羊の数が多いと言われるほど羊が沢山いて、羊のチーズが名産品です。
(ペコリーノサルド)
ペコリーノチーズは腸内環境を整える効果が高いと言われています。
腸を整えるのは健康の秘訣として最初に大切なことですから、ペコリーノチーズも長寿に一役買っていると感じます。
ペコリーノチーズをおつまみにカンノナウの赤ワインはめちゃめちゃ幸せ気分になれます。
まとめ
サルデーニャ島の人が長寿な秘訣!だと、私が思うことは以下です。
- お喋りが好き
- 家族そろっての食事
- 海が好き
- 肉と魚の両方食べる
- カルチョーフィ(アーティチョーク)
- バルバビエートラ(ビーツ)
- ペコリーノチーズ
- 赤ワイン
- オリーブオイル
何を食べるか?ということは、もちろん大切です。
ですが、長寿にもっと大切なことは
・言いたい事を素直に言え、お喋りを楽しめる関係
・人との繋がりや家族の絆など、孤独ではない感覚
・自分でやりたい!という意欲
こういったことが、健康的に長生きする事にとっても重要なことなのかも?とサルデーニャの長寿の方を見て感じています。
簡単なようで難しいことなのかもしれません。