サルデーニャ島 カーニバルの街「マルビウ marrubiu」

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サルデーニャ島カーニバルの街マルビウ 観光・現地情報

2月・3月はサルデーニャ島のあちらこちらでカーニバルイベントが行われます。

今回は、2024年にイタリア文化省よりイタリアの歴史的カーニバルとして認定を受けた「マルビウ(marrubiu)」のカーニバルをご紹介しますね。

サルデーニャ島でカーニバルの体験をしたいと思っている方、マルビウに行ってみると素敵な想い出がつくれますよ♪

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モカちーの

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サルデーニャ島中西部オリスターノの街マルビウ(marrubiu)

マルビウはオリスターノ県の街で、広さは約64 ㎢、約4,700人の住民が住んでいます。

サルデーニャ島の州都カリアリからだと約80㎞、車で約1時間で到着出来ます。(電車の駅もあります)

1920年代から1930年代にかけて大部分が埋め立てられた沿岸の大きな潟湖(せきこ)、広大なカンピダーノの平地、そしてモンテ アルチの丘陵と山岳と、数千年にわたって人間と自然が一体となって育んできた多様な景観が特徴な街です。

※潟湖(せきこ)とは外海と切り離されてできた湖

マルビウは穀物、野菜、ブドウの実りが豊かなことに加え、ヌラーゲやローマ遺跡、中世のズラディリ教会、メトロポリタン教会など素晴らしい文化遺産がある街でもあります。

毎年11月終わりから12月に行われるマルビウの人々のクリスマスの日常を表したお祭りを訪れると、
伝統的な料理・伝統衣装や織物、伝統家具など、昔のサルデーニャ島の人々の暮らしを体験することができますよ。

詳しくは別記事をチェックしてくださいね。

マルビウのカーニバル「Su Marrulleri (スー マルッレリ)」

マルビウのカーニバルは1978年に設立、1983年にサルデーニャ語の単語「マルルビース(marru biesu)」と「アレリ(alleri)」を合わせ「Su Marrulleri (スー マルッレリ)」=「幸せなマルビウの人々」と名付けられました。

マルビウは2024年にイタリア文化省によりイタリアの歴史的カーニバルとして認定を受けた「カーニバルの街」なんです!

下の写真は1984年にマルルビーズ芸術家ジャン フランコ スピガ氏(別名スー ピラータ)がつくった象徴とする木像です。

マルビウのカーニバルのキャラクターシンボルにもなっているんですよ。

サルデーニャ島マルビウ
マルルビーズ芸術家ジャン フランコ スピガ氏(別名スー ピラータ)がつくった象徴とする木像
マルルビーズ芸術家ジャン フランコ スピガ氏(別名スー ピラータ)がつくった象徴とする木像。カーニバルのキャラクターにもなっています。

この像には2つの顔があり、1つは悲しげな顔(過去)、1つは喜びの顔(未来)を向いていて古代ローマの神ヤヌス (ラヌス・ビフロン) の顔と同じだそうです。

どちらの表情を受け取るのか、見る人の現在の感情を表してくれそうな像だなぁと感じました。

カーニバルはパスクワ(イースター)の前に行われますが、宗教的な意味合いの他、以下の目的もあります。

・自分自身のネガティブ感情からの逃避
・男女の役割の逆転
・健康的な陽気さで楽しむ

パスクアについては知りたい方は、別記事も読んで見てくださいね。

1980年代のサルデーニャ島マルビウのカーニバルの様子
初期のころのマルビウのカーニバルの様子。山車は今より小さ目ですが、衣装など凝っていますね。

マルビウのカーニバルは毎年、子供のためのカーニバルと2回の大きなパレードの計3回(3日に分けて)行われます。

パレードのメインの巨大な張り子の山車を見るために、毎年島中から何千人もの参加者が訪れるんですよ。

山車のテーマは、その年に流行った物、 映画、歴史、神話など、毎年様々です。

最初のカーニバルの山車(1970年代後半)は、木材、 布地、滑車、ゴム、紙などのシンプルな素材を再利用して作られていたそうなんですが、1980 年代半ばから 1990 年代前半にかけて、紙と接着剤 (ビニールまたは小麦粉) を混ぜたものを金属の骨組みの上に広げて作りあげる、現在の作り方は始まりました。

現在まで、さまざまなアイデアや工夫、技術の向上、そして強い共同体意識 により、山車は年々大きなサイズとなり、複雑な動きが導入されるなど、毎年洗練され続けています。

山車の制作過程の様子

2025年のマルビウの山車のテーマは「中国」でした。

中国らしいドラゴンなどの製作過程の様子の写真を見てくださいね。

サルデーニャ島マルビウのカーニバル制作過程
サルデーニャ島マルビウのカーニバル制作過程

骨組みとなる車です⇩。巨大さ加減がわかりますでしょうか!!?運転する人の技術も素晴らしいです。

サルデーニャ島マルビウのカーニバル制作過程
骨組みの車です。山車の車の巨大具合がわかるでしょうか!?
サルデーニャ島マルビウのカーニバル制作過程
瓦を一枚一枚丁寧に貼っていました。

ドラゴン!

サルデーニャ島マルビウのカーニバル制作過程のドラゴン
細かいところまで、凄いですよね!

カーニバルのパレードの様子

カーニバルのパレードは近隣の街の山車も参加し、協力の元に行われます。

マルビウは街の中心に約3 kmの平坦なメインストリートがあるので、サルデーニャ島の中西部(メディアカンピダーノ地域)のカーニバルの締めくくりに欠かせない場所となっています。

近隣の街(アルブス、カリアリ、マンダス、グスピニ、ゴンノスファナディガ、 オリスターノ、サムゲオ、サン ガヴィーノ、サンルーリ、 テッラルバ、テンピオなど)の山車が集まり盛り上がりを見せます。

毎年「うわぁ・・・・・!」と声がでる作品(山車)ばかり!

先ほどの製作過程のドラゴンはこのような感じに!中国をイメージした赤いコスチュームを皆さん来ていました。
首が上下左右に動きます。

以下はその他の街の山車です。

沢山ありすぎて、全てはお見せ出来ないので一部のみ。(テーマを失念してしまったので、ご想像ください)

素晴らしい山車を作りたい!皆で楽しみたい!観客を楽しませたい!という情熱が素晴らしいですね。

山車はコンテストもあるので競争は激しくなりますね。

サルデーニャ島のカーニバルのコスチューム
カーニバル用にデザインと生地が統一され、各自オーダーメイド

山車の後ろには何百人もの人々が続き、山車が表すテーマの衣装を着て踊りながら練り歩くのですが、テーマに合わせた衣装は、パレード参加者が地元の裁縫師に依頼して縫い上げてもらうオーダーメイドなんですよ!

私はいつも、沿道で見るだけの人なんですが、テーマにあわせたお揃いの衣装で楽しそうに踊っている参加者を見て気分だけワクワクしています。

カーニバルを見に行くと、「踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らな損損!」の言葉を思い出しますが、私はいつも見る阿保のまま・・・損してますね。(笑)

踊る人も踊らない人も、お腹は空きます。

カーニバルにはサルデーニャ島の屋台(出店)もズラリとありますので、屋台フードも楽しむことができますよ。

どんなものがあるのかは別記事をチェックしてくださいね。

まとめ

カーニバルの日程はパスクア(イースター)と連動して日程が変化しますが、いつも2月、3月辺りです。

その頃にサルデーニャ島を訪れる計画をした場合、是非マルビウのカーニバルを見に行ってみてくださいね♪

2026年の日程はまだなので、わかり次第こちらの記事でもお知らせの追記をしますね!

・イタリア文化省よりイタリアの歴史的カーニバルとして認定を受けたカーニバルの街
・カーニバルの締めくくりに欠かせない場所で、近隣の街の山車が集まる
・サルデーニャ島中西部オリスターノ県にある
・州都カリアリから約80㎞、車で約1時間
・電車でも行ける(駅あり)

サルデーニャ島のカーニバルについては別記事も読んで見てくださいね。

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