2月、3月のイタリアと言えばカーニバル!
イタリアで1番古いカーニバルとしてベネチアのカーニバルが有名ですが、
サルデーニャ島のカーニバルもベネチアに負けない古い歴史があります。
今回はサルデーニャ島のカーニバルの様子や現地の方の山車への情熱をご紹介しますね!
【2025年】イタリア・サルデーニャ島のカーニバルはいつ?
2025年のカーニバルは2月27日から3月4日辺りの期間にイタリア各地で行われます。
(場所によって日程の前後あり)
カーニバルの日程はパスクア(イースター/感謝祭)と関連しているので毎年変わります。
サルデーニャ島のカーニバルは1月17日(聖アントニオの日)から始まるのですが、
カーニバルイベントの期間としては、
・始まる日ージョベディ・グラッソ(giovedì grasso)と呼ばれている木曜日
・終わる日ー翌週のマルテディ・グラッソ(martedì grasso)と呼ばれている火曜日
この6日間を指します。
このカーニバルが始まる日(ジョベディ・グラッソ)は学校がお休みになる市町村もあるんですよ!
サルデーニャ島のカーニバルはどんな日?期間中に何をする?

カーニバルの語源はイタリア語でCarnevale(カルネヴァーレ)
carne(肉を)vale(さよなら)「お肉バイバイ♪」という意味なんです。
なんで肉を断つのか?
それはイエスキリストが復活するパスクアに向けて、
その前の40日間は浄化期間としてお肉を断ち節食し禁欲しましょうと言う期間なんです。
その、
「浄化期間(四旬節)の前にたっぷり食べて飲んで歌って踊って楽しもう♪」
と言うのがカーニバルの期間になります。
ですが、サルデーニャ島のカーニバルには、キリスト教以前からの伝統があるものもあります。
それについては次の「サルデーニャ島のカーニバルの種類」の章でお伝えしますね。
カーニバルの時期だけに食べれるお菓子もあります!
詳しくは別記事を見てくださいね。
サルデーニャ島のカーニバルの種類は4タイプ

サルデーニャ島のカーニバルはつの3タイプに分かれます。
- 子供のためのカーニバル
- 伝統的な衣装や仮面をつけたパレード
- 馬術競技のサルティリア
- 山車と共に踊りながら練り歩くパレード
詳しくお伝えして行きますね。
子供のためのカーニバル


カーニバルの日程にかならずあるのが、「子供たちの為のカーニバル」。
カーニバル期間の最初に1日行われ、
子供と一緒に家族で楽しめるゲームやショー、エンターテインメント、屋台などが用意されます。
子供たちは仮装やボディーペイントをして楽しむのですが、
この楽しい体験が大人になっても伝統を受け継いでいく素晴らしい機会になっていると感じます。
カーニバルの前、お店には仮装のためのドレスが並びます。
カーニバル文化のない日本人の私からするとハロウィンの前のような気分に。笑
(ハロウィンも日本の文化ではないけど・・・)
伝統的な衣装や仮面をつけたパレード
サルデーニャ島の伝統的な衣装や仮面をつけたカーニバル。
上記のYouTubeのマモイアダ(Mamouada)は島の内陸部のヌオロという場所で行われ、
サルデーニャ島の伝統的なカーニバルとして有名です。
サルデーニャ島の伝統カーニバルは
・古代から人間と動物との闘い
・農牧民と農民の古代儀式
・羊飼いによる牛のくびきの儀式
・狩猟や農業の成功
・飢餓などに苦しむことがないよう季節の周期への願い
・作物の収穫への祝い
など、祈りや儀式として始まりましたが、
その後キリスト教が到来し宗教的な意味合いを持つ伝統行事として統合されたそうです。
羊の毛皮やベル、そのほか動物に見立てた衣装が印象的ですね。
仮面も色々な種類がありますが、それぞれの仮面は特別な社会的意味を持っていて何世紀にもわたって受け継がれているものなのです。
仮面の代わりに顔を黒く塗っている場合もあったり、
衣装や仮面は地域によって独自のスタイルですが場所によっては恐怖感満載な仮面もあります。
子供がみたら夢に出てくるんじゃないかな。笑
馬術競技のサルティリア

サルティリアも元々は軍事訓練の馬術競技のレースとして始まりました。
サルティリアはベネチアのカーニバルと同じくらいの古い歴史があります。
サルデーニャ島のカーニバルで1番有名な物となっています。
一番の見どころは日本の流鏑馬のような競技なんですが、迫力満点です!
サルデーニャ島のカーニバルとして有名なサルティリアについては別記事をチェックしてくださいね。
山車と共に踊りながら練り歩くパレード



カーニバルの定番は、山車と一緒に練り歩くパレードです。
イタリア全土で行われているスタイルで、サルデーニャ島でも島中の各自治体で行われています。
音楽がガンガンにかかった山車の後ろを、それぞれ自由に踊りまくるスタイル。
山車と一緒に練り歩くには参加申し込みが必要になるのですが、独自に仮装をして見学しながら踊りまくっている人も沢山います。
ストレス発散になりそうですね。笑
カーニバルで驚く事は山車が壮大で迫力満点なこと!
どんな感じで造られているのか、次の章で山車作りの様子をお伝えしますね。
サルデーニャ島のカーニバルの山車を作る様子

カーニバルの山車を作成する様子を取材させてもらったのは、
サン・ガヴィーノ・モンレアーレという町で4年ほど前からカーニバルの山車作りに参加しているマルコさん。
この町で最初の山車作りは1980年代に始まり、現在は5つのグループが毎年、情熱と献身をもって町に活気を与える壮大な寓話的な山車を創り上げています。
マルコさんのチームは20人ほどの有志で結成されているそうなんですが、
「え?その道のプロですよね?」
と、思わずにいられない熟練した張り子職人の技を持つ彼らですが、皆さん本職は別にあるとのことで驚きです。
皆さん、才能あり過ぎ!
毎年11月頃から翌年のカーニバルの山車のテーマ選びが始まるそうなんです。
2025年はナント日本(イタリア語でGiappone)に決定!
日本が好きだったり興味を持ってくれている方がサルデーニャには多いような気もします。
イタリアのカーニバルの山車にサルデーニャ人が作った日本の山車が練り歩く!って素敵ですよね。
制作過程はこんな感じ。


山車と一緒に練り歩くためには参加費用がかかります。
今回のテーマ日本(Giappone)の場合、参加費用は50ユーロ。
参加費には布代が含まれていて、仕立ては自腹でお揃いの衣装を作るんだそうです。
ちなみに仕立てはマンマに頼んでも良いですし(裁縫が超得意なら)、
仕立て屋さんにお願いすると65ユーロぐらいで出来上がるそうです。
日本円にすると、約20,000円弱ぐらいでカーニバルが楽しめる感じですね。
今回はテーマが日本なので衣装はもちろん着物です!

この記事を書いているのはカーニバル前なので、カーニバルが終わったらまた写真をお見せしますね!
カーニバルは各自治体で行われているので、近隣の町のカーニバルにも集結し合って盛り上げます。
どの山車が一番素敵だったか、コンテストがある町もあるんですよ!
ということで、
本当にカーニバルへの情熱がある有志によって伝統が守られている形なんだなぁと感じました。
誇りを持って楽しんでいる大人を見た次の世代が、この情熱を受けついて行くのでしょうね。
このマルコさん達のチームがあるサン・ガヴィーノ・モンレアーレは壁画アートやサフランの生産地としても有名な町です。
サルデーニャ島の州都カリアリから電車でも訪れる事ができますので、カーニバルの時期で無かったとしても訪れてみると良いですよ。
壁画アートやサフランについては詳しく知りたい方は別記事も読んで見てくださいね!
サルデーニャ島の伝統的なカーニバルを楽に見に行く方法
上記のYouTubeチャンネルはサルデーニャ島の各地域のカーニバルの仮面や衣装がまとめて見れます。
伝統的なカーニバルが行われている場所は車でないと行きにくい場所だったり、カーニバルの当日は交通規制も多いので自分達で慣れない場所の運転をするのは中々ストレスになるかもしれません。
※サルティリアは電車でオリスターノ駅から歩いて行けます。
サルデーニャ島の伝統的なカーニバルを見に行く方法で一番確実なのは、現地ガイドさんをお願いする事です。
私がオススメなのは、日本語ペラペラなサルデーニャ人ガイドのSardiniaTabiです。
ガイドは半日ガイドから1日ガイド、興味あることを伝えれば好みに最適なスケジュールを練ってくれます。
詳しいサルデーニャ島のカーニバルの歴史を教えてもらいながら楽しんでくださいね!
SardiniaTabiについて詳しくは別記事を読んで見てくださいね。
まとめ
イタリア・サルデーニャ島のカーニバルについてまとめて行きますね。
・カーニバルの日程はパスクア(イースター/感謝祭)と関連しているので毎年変わる
・カーニバルは四旬節の前にたっぷり食べて飲んで歌って踊って楽しむこと
・カーニバルは「子供のためのカーニバル」「サルデーニャ島の伝統衣装や仮面をつけたパレード」「山車と共に踊りながら練り歩くパレード」の3種類がある
・カーニバルの山車は情熱溢れる有志によって支えられている
2月、3月にサルデーニャ島を訪れてみたいかたはカーニバルに参加してみてくださいね!
サルデーニャ島へのツアーは見つかりにくいですが、
自分にあったツアーを比較検討できるので人気なのが「タウンライフ旅探し」です。
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