2月に入るとイタリアはカーニバル(イタリア語でCarnevale/カルネヴァーレ)で盛り上がります。
カーニバルはイエスキリストが復活するPasqua(パスクア/イースター)の前の40日間の浄化期間(Quaresima/クゥアレジマ/四旬際)が始まる前にたっぷり食べて飲んで歌って踊って楽しもう!という期間。
その期間だけに食べれるお菓子があるんです。
今回はイタリア・サルデーニャ島のカーニバルの時期に食べるお菓子をご紹介しますね♡
カーニバルの時期にイタリアやサルデーニャ島を訪れる方は是非召し上がって見てくださいね。
イタリア・サルデーニャ島のカーニバルのお菓子はどこで食べれる?
イタリア・サルデーニャ島のカーニバルのお菓子は、
・スーパー
・パスティチェリア(菓子店・ケーキ屋)
・パン屋さん
・バール
・お祭り屋台
などで購入して食べる事ができます。
イタリア・サルデーニャ島でカーニバルの時期に食べるお菓子6種類
イタリア・サルデーニャ島でカーニバルの時期に食べるお菓子を紹介して行きます。
同じお菓子でも地域によって名前や形状が違ったりします。
見て行きましょう。
Frittelle(フリテッレ) Zippole(ジッポレ)またはZeppole(ゼッポレ)

Frittelle(フリテッレ)はドーナツ(揚げパン)のようなものです。
サルデーニャ島ではZippole(ジッポレ)またはZeppole(ゼッポレ)と呼ばれています。
呼び名が微妙に違うように地域や各マンマによってレシピや形状も色々です。

この長細い渦巻型はサルデーニャ島中西部の町オリスターノのもの。
パスティチェリア(お菓子屋さん)はゼッポレを求めてたお客様でいっぱいでした。


私の夫のマンマのレシピはオレンジやレモン、サフランやリキュールが入っているのですが、モチモチ弾力が凄くて食べる手が止まらなくなります。
特に揚げたてはヤバいです!笑

先日マンマと一緒に手作りをしていた時のこと。
揚げ始めと同時に家族が集まってきて、
揚げた側からどんどん食べて行っちゃうから揚げても揚げても出来上がらなくって笑っちゃいました。
ゼッポレのマンマのレシピを知りたい方は別記事⇩を読んで見てくださいね。
サルデーニャ島 カーニバルの揚げ菓子ゼッポレ マンマのレシピ
Chiacchiere(キアッケレ/キアッキエレ)

キアッケレは小麦粉とバターと卵で作った生地を薄く伸ばしてカリカリに揚げたお菓子です。
(オーブンで焼いたタイプもあります)
この名前ですがイタリア語で「お喋り」って意味なんです。
なんで「お喋り」なんて名前?
この名前はマルゲリータピッツァの名前の由来となったマルゲリータ女王が、
ゲスト数名とお喋りをしている時に宮廷の料理人にデザートを頼み出てきたお菓子でした。
イタリア語でお喋りをキアッケレと言うので、それがお菓子の名前になったんですって!

このお菓子の名前はイタリア各地域によって名前が違います。
キアッケレと呼ばれているイタリアの州は
ミラノ、エミリア北部、ウンブリアの一部地域、ラツィオ州南部、アブルッツォ州の一部、モリーゼ、プーリア、バジリカータ、カンパニア、カラブリア、シチリア
そのほかの地域だと、
・ローマではFrappe(フラッペ)
・トスカーナではCenci(チェンチ)やFazzoletti(ファッツォレッティ)
・ボローニャではSfrappole(スフラッポレ)
・ピエモンテ、リグーリアではBugie(ブジーエ)
など色々な呼び方がされています。
サルデーニャでもキアッケレと呼んでいますが他にはMaraviglias(マラヴィリアス)とも呼ばれています。
なぜ呼び名が違うのかと言うと、
先にこのお菓子が各地域にあって後からこのお菓子がカーニバルのシンボル的なものとなった為だそうです。
面白いですよね♪

キアッケレも各地域や各マンマによってレシピや形状も色々です。
イタリアの他の地域だとお菓子作りには通常小麦粉(tipo00)を使うレシピが多いですが、
サルデーニャ島はセモリナ粉を使う場合が多いです。
なので他の地域と比べると少し歯ごたえが強いかも。(と言ってもサクサク軽い食感のお菓子です)
Castagnole (カスタニョーレ)

カスタニョーレは小麦粉、バター(オイル)、砂糖、玉子、ラムやグラッパなどリキュールで出来た生地を丸めて揚げたドーナツです。
特にエミリアロマーニャで人気が高いそう。(最近はヘルシー志向でキアッケレ同様オーブンで焼いた物も多い)
味はリモンチェッロなどのリキュールが入ったタイプなど色々なタイプがあります。
カスタニョーレは美味しいし一口サイズなのでポンポン口に運びそうになって危険です。 笑
Capricci di Arlecchino (カプリッチ ディ アルレッキーノ)

カプリッチ ディ アルレッキーノは「おどけ物の気まぐれ」といった意味。
小麦粉にアーモンドパウダーも入った生地の中にジャムが入ったクッキーです。
Graffe (グラッフェ)

グラッフェは日本でも良く見かけるドーナツって感じです。
ナポリのレシピだとじゃがいもが入ったレシピが多いとの事。
フワフワでボリュームある昔ながらの懐かしい感じがする揚げドーナツはボリューム満点で食べ応えがありますよ~。
Bomba (ボンバ)

ボンバは「爆弾」って意味なんですが、中にカスタードクリームがたっぷり入った揚げドーナツです。
こちらも各マンマによってレシピにかなり違いがあり中身も違う場合もあります。
夫のマンマのレシピだと砂糖とイーストを大きなボウルに入れ均一なになるよう混ぜ、次にバターと卵を加えて最後に小麦粉を加えていくのですが、かなり弾力のある柔らかい生地でとってもボリュームがあって美味しいです。
爆弾級の美味しさとボリュームで危険です♡
イタリアの定番な伝統ドルチェについては別記事も読んで見てくださいね。
イタリアの人気 伝統ドルチェ22種類 ギフトやパーティーにも
まとめ
イタリアのカーニバルのお菓子は揚げ菓子が多く、生地は日本のドーナツよりもっと揚げパンに近い弾力な物が多いです。
ですが、別腹でホイホイ食べれてしまう美味しさ。
カーニバルの時期になるとスーパーやパスティチェリア(菓子店・ケーキ屋)やパン屋さん、バールなどに立ち並びますのでこの時期にイタリア旅行の際には試して見てくださいね♪
ここで紹介した以外にも、その地域ならではのカーニバルのお菓子もありますのでパスクア前の時期にイタリアを旅行すると特別感がたっぷり味わえてオススメです。
サルデーニャ島のカーニバルについては別記事も読んで見てくださいね。