サルデーニャ島では毎年5月1日に聖フィジオ祭(Sant’Efisio/サンテエフィジオ)が行われます。
このお祭りは1657年から途切れることなく続いているサルデーニャ島で最も重要な宗教行事で、島の各地域の民族衣装を見ることができます。
今回は聖フィジオ祭(Sant’Efisio/サンテエフィジオ)についてご紹介しますね♪
ゴールデンウイークにサルデーニャ島を訪れようと考えている方は必見ですよ!
サルデーニャ島のサンテエフィジオ(聖エフィジオ祭)はどんなお祭り?

サルデーニャ島の州都カリアリの街で行われるSant’Efisio/サンテエフィジオ(聖エフィジオ祭)は1657年から続く古い歴史のあるお祭りです。
2026年は370回目ということになります。
※サルデーニャ語では festa de santu Efis(フェスタ デ サントゥ エフィス)
この行事は、当時サルデーニャ島でも大流行していたペストを鎮め救済してくれたカリアリの守護聖人「聖エフィジオ」への謝意を表す巡礼の義として始まりました。
聖エフィジオについての簡単な説明
当時のローマ帝国ではキリスト教が迫害されており、キリスト教の指導者、信者は捕らえられ、教会は破壊、聖書が焼かれるといった状況でした。
聖エフィジオは現在のトルコに生まれ、ローマ帝国の軍人としてキリスト教弾圧のためにイタリアに派遣されたそう。
しかし、イタリアに向かう途中に不思議な体験をしたそうなんです。
その体験とは、キラキラと輝く十字架を空中で見たあと彼の手のひらに十字架の跡が残り、イエスキリストから天の声が届いたそう。
そこで、彼はサルデーニャ島に辿り着いたあとキリスト教に改宗、援護をする形を取りました。
もちろん、ローマ皇帝は彼の反旗を許さず殺害する命令を下しエフィジオは303年の1月15日にノーラの牢獄で処刑されました。
と、同時にカリアリの守護聖人となったわけです。
1652年頃、ペストが大流行し、カリアリ市民は守護聖人の聖エフィジオに祈りを捧げたところ、見事にペストは収まりました。
それ以降、聖エフィジオへの巡礼は戦争が起ころうが飢餓が起ころうが続けられています。
2020年にコロナ騒動が起こった際も、巡礼は行われたんですよ。(祭りとしてのパレードば中止)
サンテエフィジオ祭の見どころなど、どんなお祭りなのかご紹介して行きますね。
サルデーニャ島のサンテエフィジオ祭の開催日

サンテエフィジオ祭は毎年5月1から4日までとなっていますが、一般の人がイベントとしてパレードを楽しめるのは5月1日のみです。
と、言うのは本来の宗教的な行事としては、5月1日に聖エフィジオの像を乗せた山車はカリアリを出発し殉教地のノーラ(Nora)まで巡礼し、5月4日にノーラからカリアリまで戻ってくるところまで続くんです。
その距離が30キロぐらいあるので世界一長い巡礼パレードと言われているんですよ

2020年と2021年はコロナの影響で一般の人が見れるパレードは開催が見送られていたけど巡礼の義は行われました
ノーラ遺跡については別記事も読んで見てくださいね。
サルデーニャ島観光 カリアリから近いNora(ノーラ遺跡)は必見!
サルデーニャ島の聖エフィジオ祭の見どころは民族衣装!

サンテ・エフィジオの最大の見どころは、サルデーニャ島各地域の民族衣装をまとった何千もの島の人々の巡礼(パレード)です。
画像たっぷりでご紹介しますね。
煌びやかな山車
初めにトラッカス(traccas)と呼ばれる牛がひいた山車が通ります。
私のYouTubeにアップした動画をご覧ください。⇩
山車は花や果物で煌びやかに飾られていて、中に乗った人達は歌を歌っていたり花びらをまいたりとっても素敵です。
トラッカスもその村によって色々と違いがあるので「おおおおお~~~」と、自然に声が出てしまうぐらい美しく迫力満点です。
民族衣装
山車のあとに、島の各地域の民族衣装をまとった方達のパレードが始まります。

パレードの先頭には町や村の名前が示されています。
下の写真はカリアリ⇩

開催情報によるとその年によって前後しますが、サルデーニャ島全土 92あるコミュニティから81が代表として選ばれ、約2800人の島民によってパレードが行われるそうです。
以下、美しい民族衣装の数々を見てくださいね。








馬に乗った騎士団や聖歌隊
徒歩でのパレードの後には馬に乗った騎士団や聖歌隊、民兵隊のパレードが始まります。



馬たちも煌びやかに飾られ美しく、そこに伝統衣装でまたがる姿に惚れ惚れします。
個人的には女性でさっそうと馬に乗っている方がめちゃくちゃカッコ良く見るのが大好きです♡



花びらが舞い上がるラスト
14 時頃には一般客に向けたパレードは終わるのですが、最後に花びらが至る所にまかれ素敵です。


サルデーニャ島のサンテエフィジオ祭はどこから見る?
サンテエフィジオ祭のパレードをみるには2通りあります。
・有料観覧席から見る
・沿道から見る
観覧席で見る(有料)

有料観覧席は椅子に座ってゆっくりと見れますし、屋根もあるので日差しや雨の場合も心配なしです。
場所によって値段が変わってきますが、30ユーロから45ユーロほど、チケットは1ヶ月ぐらい前からオンラインで購入することができます。
「sant’efisio ticket」で検索すると、チケット購入先がいくつかあるのでチェックしてみてください。
沿道から見る(無料)


沿道から見る場合は無料です。(私達は沿道からしか見たことがありません)
好きな場所に移動して観れますし、まあ無料ですし(笑)気軽でなかなか良いですよ。
沿道から見る場合は、早めに行って場所の確保をしたほうが良いです。
パレードが始まるのは朝10 時からです。
といっても大体時間通りには始まらないので10 時半過ぎに到着しても大丈夫ですが、べスポジをゲットしたかったら早めに行った方が良いです。
2月にサルデーニャ島を訪れるならサルティリアがオススメ。⇩
サルデーニャ島のカーニバル【La Sartiglia/サルティリア】行き方 見どころ 見学ポイント
サルデーニャ島のサンテエフィジオ際の食べ物やお土産
聖エフィジオ祭を見に来た際の食べ物やお土産について、ご紹介しますね。
民族衣装を着たお土産売りの方達と写真を撮りました。⇩

食べ物
Sant’Efisio/サンテ・エフィジオ(聖エフィジオ祭)には屋台が色々出ています。

食べ物はパニーノやバーガー、フライドポテトやカラマリフライなど揚げ物系、そしてお菓子類など色々あります。


サルデーニャ島の屋台にはどんなものがあるのかは別記事⇩も読んで見てくださいね。
イタリア サルデーニャ島のお祭り 屋台はどんな感じ? 人気の食べ物は?
レストラン
お祭りが開催されているマリーナ地区は沢山のレストランがあります。
ですが、聖エフィジオ祭のときにレストランで食べたい場合、事前に予約をしておかないとものすごい人で入れません。
この時、私たちはレストランの予約をしていなくて全然入れるお店が無く、やっと入れたのがこのアメリカンチックなお店でした。

カリアリのおすすめレストランについては別記事も参考にして下さいね。
お土産
サルデーニャ島伝統品のお土産屋台も色々出ていますよ。


お土産については別記事も読んで見てくださいね。
サルデーニャ島 お土産 おすすめ 18選 賢く買うならココ!
サルデーニャ島ホテル選び カリアリ観光に便利なエリアはここ!
●詳しい歴史やサルデーニャ島の最新情報などを教えてもらいながら楽しみたい方は現地サルデーニャ人ガイドのSardiniaTabiに連絡を取ってみて下さいね。聖エフィジオ祭が更に素敵な想い出となりますよ♪
SardiniaTabiについてはコチラ⇩の記事をどうぞ。
まとめ
5月1日はイタリアは労働者の日の祝日なのでイタリアはお店がお休みな所も多いです。
サルデーニャ島カリアリはSant’Efisio/サンテ・エフィジオがあるのでお店も開いています。
ゴールデンウイークにイタリア旅行を計画していたら、5月1日はサルデーニャ島まで足を延ばして是非聖エフィジオ祭を見てくださいね。

民族衣装もそうだけど他にもいろいろ感動の体験が待ってるよ~♪