ペコリーノチーズを買うならイタリアの産地による違い、そして熟成期間による違いを知る事が大切です。
今回はペコリーノチーズの種類(産地や熟成度による違い)や食べ方、どこで売っているか?をお伝えしますね。
ペコリーノチーズはめちゃめちゃ美味しいので是非試して見てくださいね!
ペコリーノチーズは羊のチーズ

ペコリーノチーズは羊のミルクから作られたチーズです。

イタリア語でヒツジは「ペーコラ/Pecora」チーズは「フォルマッジョ/Formaggio」です
羊のチーズ「ペコリーノチーズ」は2,000年以上前のローマ帝国の時代から食べられていた
長い歴史のあるチーズでイタリア最古のチーズと言われています。
ペコリーノチーズの種類 (産地による違い)

ペコリーノチーズは大きく分けて3つの産地があります。
★ペコリーノロマーノ(ローマ産)
★ペコリーノサルド(サルデーニャ産)
★ペコリーノトスカーノ(トスカーナ産)

3つの特徴の違いについて書いていきますね
ペコリーノロマーノ
ペコリーノロマーノは熟成期間が長く設定されていて、その熟成期間は一般的に6ヶ月以上から18か月ぐらいです。
熟成期間が長ければ長いほど水分が抜けていきますのでよりハードなチーズとなり味わいも深くなります。
ペコリーノロマーノは熟成期間が長いため塩を沢山使うので塩分が強いチーズなので、
そのまま食べるよりもどちらかと言えばお料理向きのチーズになります。
風味が豊かで香りが強くスパイシーな感じのチーズです。

ローマ名物カルボナーラに使うのはペコリーノロマーノです
ペコリーノサルド
「サルデーニャは人間より羊の方が多い」と冗談で言われるぐらい!
郊外にはヒツジがあちらこちらに居るのですが、ペコリーノサルドはサルデーニャ島の名産です。
ペコリーノサルドはペコリーノロマーノより熟成期間が短く設定されているので塩分がロマーノより控え目。
・お料理に加えるのにも良いですし、そのまま召し上がるのも適しています。
ペコリーノロマーノは羊のミルクの産地の決まりは無いのに対し、
ペコリーノサルドはサルデーニャにいるヒツジのミルクでサルデーニャ島の中で作るという決まりがあります。
香りもそこまで臭くなく少なくミルキーで口当たりまろやかなチーズです。
ペコリーノトスカーノ
ペコリーノトスカーノは
・最長60日間熟成されたフレスコタイプ
・120日から1年ぐらい熟成させたスタジョナートタイプ
おもにこの2種類があります。
フレスコは柔らかくって白い質感にバターの様な甘い風味と干し草の香りがするのが特徴です
甘みがあって繊細な感じのチーズです。
ペコリーノチーズの熟成具合の特徴と違い

ペコリーノチーズは熟成期間によって
・「フレスコ」
・「セミスタジョナート」
・「スタジョナート」
の3種類に分かれています。
それぞれ特徴をお伝えしますね。

濃厚なチーズが好きな方はスタジョナートタイプが良いですよ
ペコリーノチーズ フレスコ

ペコリーノチーズ フレスコは熟成期間が20日から1か月ぐらいの物を指します。
ハードタイプのチーズではあるけれど熟成期間が短いので以下の特徴があります。
・柔らかくてミルキー
・弾力がありクセが少なくて食べやすい
ペコリーノチーズ セミスタジョナート

セミスタジョナートは熟成期間1か月から2か月ぐらいの物を指します。
(日本だと、セミハードと記載されている場合があります)
・フレスコよりうまみが熟成されてる感じ
・クセは少なく甘みがある感じ
・外側はハードだけど中はハードチーズとしては柔らかめ
セミスタジョナートは、旨味と食感に一度食べるとはまる感じです。
セミスタジョナートのペコリーノチーズをお家で作った体験談も、良かったら読んで見てくださいね。
ペコリーノチーズ スタジョナート

スタジョナートは2ヶ月以上熟成させたものを指します。
(日本だと、マトゥ―ロと記載されている場合があります)
中でも、ペコリーノロマーノが熟成期間が一番長い設定になっています。
味わいは
・香りが強め
・少し酸味が強い
・塩分は強め
はちみつやバルサミコなどをかけてワインのおつまみにすると最高です。
すりおろしてパスタやリゾット、サラダにトッピングしてもコクがでてとっても良い仕事をしてくれます。
ペコリーノチーズはどこで売ってる?

ペコリーノチーズは、
・大きなスーパー
・輸入製品を扱っているお店
・成城石井
・コストコな
どで、販売されていると思います。
でも、店舗によって無い場合もあるので、ネット通販を利用した方が確実です。
ペコリーノチーズの食べ方

ペコリーノチーズの食べ方をご紹介しますね。
カットしてそのまま味わう

1番簡単だけど王道な食べ方はカットしてそのまま味わう食べ方ですね。
はちみつ・イチジクジャム・バルサミコなどをかけて食べたりもします。
マスカットや洋ナシ、クルミと一緒に食べるのも美味しいですよ♡
個人的には、イチジクシャムとペコリーノチーズのスタジョナートを一緒に食べてみて欲しいです!
一瞬で幸せになる美味しさ♡
カルボナーラ/carbonara

ペコリーノを使ったパスタ料理で一番有名なのがカルボナーラですかね。
日本のカルボナーラのレシピは生クリームを使うレシピが多いと思います。
が!イタリア人は生クリームを使う事を嫌う人が多いです。
なぜなら伝統的なレシピに反しているから。
イタリアの伝統的なレシピに従って、
・グアンチャーレ
・卵の黄身
・ペコリーノロマーノ
この3つで作ってみるのも楽しいですね。
一つ注意点はペコリーノロマーノを使う場合は塩分が強いので、塩加減は考えて作ってくださいね。

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カチョ・エ・ペペ/cacio e pepe

カチョとはチーズの事なんです。(エ/eはandって意味)
そしてペペはコショウなのでカチョ・エ・ペペはチーズとコショウのパスタです。
もちろんイタリアでカチョテ・エ・ペペのチーズはペコリーノを使っています。
試して見てくださいね。
リゾット・ニョッキ・サラダ

リゾットやニョッキのソースにもペコリーノチーズのみでシンプルに食べる事が良くあります。
トマトソースでもバジルソースでもペコリーノチーズを削って加えるだけで味に幅が出るといいますか、奥が深い味わいになりますよ。
イタリアではサラダのドレッシングがあまり使われていないんです。
サラダには塩とオリーブオイルが定番で、そこにペコリーノチーズを削ってかけて食べる場合も多いです。
新鮮なペコリーノチーズを使うだけで他は何もいりません。

幸せ風味で口の中が満たされるよ
ちなみにチーズ削り器はOROSSOがおすすめですよ。
楽々~ふわふわ~って削れますしチーズが美味しくなります。
セアダス

セアダスはサルデーニャ島の伝統菓子なんですがペコリーノチーズを皮で包んで揚げて蜂蜜をたっぷりかけて召し上がります。
チーズに蜂蜜は癖になりますよ。
まとめ
ペコリーノチーズ食べ方や特徴をまとめて行きますね。
3つの産地
- ペコリーノロマーノ(ローマ産)
- ペコリーノサルド(サルデーニャ産)
- ペコリーノトスカーノ(トスカーナ産)
3つの熟成期間
・フレスコ-熟成期間が20日から1か月ぐらい/柔らかくてミルキー
・セミスタジョナート-熟成期間1か月から2か月ぐらい/外は硬いが中は柔らかくクセが少ない
・スタジョナート-2ヶ月以上熟成(ペコリーノロマーノが熟成期間が一番長い設定)/香りが強く酸味がある
フレスコやセミスタジョナートは白ワインが合いますし、スタジョナートは赤ワインにも合います。
とりあえずペコリーノチーズを試して見てくださいね。
一口たべたら豊で幸せな気分が口の中に広がりますよ~♡