
イタリア人はどんな感じでクリスマスを過ごすの?
日本のクリスマスは宗教的意味合いは薄くお楽しみイベントだったり、恋人たちの日という要素が強いですよね。
イタリアはキリスト教の国なのでクリスマスは宗教的な祝日で、イエスキリストの降誕を祝う日です。
今回はイタリア人のクリスマスの過ごし方&クリスマス時期にイタリアを訪れる際の注意点について、
私のイタリアの家族や友達を例にしてお伝えしますね。
・クリスマス時期にイタリアを訪れる予定の方
・イタリアで初めてのクリスマスを迎える予定の方
・イタリアのクリスマスが気になる方
そんな方々の参考になったら嬉しく思います。
クリスマスの事をイタリア語でナターレ(Natale)と言います。

メリークリスマス♪はブオンナターレ♪(Buon Natale)
イタリア人のクリスマスの過ごし方 食べ物や定番ゲームも紹介!

イタリア人のクリスマスの過ごし方を書いていきますね。
イタリア人といっても色んな人がいますし、地域や年代によっても違います。
なので、クリスマスの過ごし方も星の数ほど違いがあると思います。
あくまでも私(モカちーの)の目で見て感じているイタリア人のクリスマス、として紹介しますね。
クリスマスツリーとプレセーペ
クリスマスにむけて町の飾りつけやライトアップは12月8日の無原罪の御宿の祝日あたりから始まります。
各家庭のクリスマスツリーを飾る日も、この無原罪の御宿の祝日となります。
ですが年々、色々なことが早まっているのでもう少し早めから飾り付けがされているかもしれません。
クリスマスのデコレーションは、ツリーやライトアップの他に、
プレセーペと呼ばれるイエス・キリストの降誕の様子を表した模型も町のあちらこちらに飾られます。

イタリアの地域によって模型の素材に違いがあり面白いんですよ。
無限材お御宿りの祝日とプレセーペについて詳しくは別記事を読んで見てくださいね。
クリスマス休暇を取る
キリスト教の国イタリアではクリスマスは家族と過ごし、お正月(大晦日)は友達と過ごす方が多いです。
クリスマスに合わせて前後に長期のクリスマス休暇を取る方も多いですよ。
ちなみにお正月は元旦だけ祝日なので、大晦日まで働いて2日から仕事の方も多いです。
クリスマスとお正月が日本と逆な感じですよね。
イタリアの年末年始については別記事をどうぞ。
イタリアの年末年始の過ごし方 習慣やお正月の食べ物ってどんなもの?
24日のクリスマスイブは大晦日のような気ぜわしい感覚

日本ではクリスマスイブ24日の夜が1番盛り上がりますよね。
イタリアでは25日のランチをクリスマスのお祝いの場として家族で過ごすのが一般的です。
24日のクリスマスイブは夜はクリスマスのミサがありますし、次の日のランチの準備に向けてソワソワしている感覚を受けます。
なんていうんですかね~・・・日本の大晦日の夜の様な感じ?
25日にむけて、なんとなく気ぜわしい雰囲気を周りのイタリア人から感じます。
クリスマスイブの食事は質素 お肉は食べてはいけない
クリスマスイブの食事は質素です。
クリスマスイブの夜はCena di magro(チェーナ・ディ・マーグロ )と呼ばれ、質素な食事を取る風習があります。
お肉は食べてはいけないんです。
その代わりお魚や豆料理、パスタやスープを食べている場合が多いです。
我が家は下の写真のようなレンズ豆のスープを食べたりします。

確かに、宗教的な意味合いで質素な食事をしている側面はありますが、
25日のお昼に豪華なクリスマスの食事をするので、そのため調節する意味合いで簡単に済ませてる方が現実なのかもしれません。
何はともあれイエス・キリストの降誕を待ちわびる厳かな空気をとても感じます。
クリスマスケーキは25日のクリスマス当日以外も食べる
イタリアのクリスマスケーキはパネトーネとパンドーロ。
日本のような生クリームにサンタの飾りがついたクリスマスケーキではありません。
それと、クリスマスケーキは当日だけに食べる訳でなく11月頃から1月のクリスマス期間終了まで食べ続ける感じなところが日本と全く異なります。
パネトーネやパンドーロについては別記事をよんでみてくださいね!
パネトーネとはイタリアのクリスマスケーキ!特徴や食べ方・現地の味のバリエーションを紹介
パンドーロの食べ方 イタリア人がやってるクリスマス アレンジ
24日の夜はクリスマスのミサがある。

24日の夜23時半ごろからクリスマスのミサのために近くの教会に出かけます。
我が家の話しをしますと、義母(マンマ)は聖歌隊もやっていてとっても熱心な信者なのです。
が!他の家族はあまり熱心ではないので普段は教会に行きません。
マンマはいつもクリスマスの願いとして家族でクリスマスミサに来て欲しい・・・
と言っていますが夫も他の兄弟もマンマの願いは叶えてあげません。
キビシー・・笑

ちなみに私はクリスチャンではありませんし、神様は自分の中にあると思っているタイプです。
ですがマンマ孝行とクリスマスミサの雰囲気が好きなので毎年参加しています。
25日の0時は「おめでとう!」チークキスの嵐
クリスマスミサの時、夜24時を超えたら顔を合わせた人とチークキスでキリストの降誕の喜びを分かち合います。
普段チークキスはあまりしないタイプのイタリア人でもこの時はしている場合が多いですね。
おめでとう!はAuguri(アウグーリ)と言います。
0時すぎるとクリスマスプレゼントを開封!プレゼントはツリーの下
クリスマスプレゼントは枕元ではなくクリスマスツリーの下に置かれます。

イタリアでは家族全員でクリスマスプレゼントを交換し合います。
子供だけがもらえるのではないです。(まあ、日本もそうかな…笑)
クリスマス前はプレゼント選びで結構忙しいです。
0時が過ぎ25日になりクリスマスのミサが終わり、家に帰るとプレゼント開封が始まります。
(起きていられなかった家族は25日のランチの時に)
クリスマスに友達とは何もしないの?
これは私達の場合なので一般的なイタリア人は分かりませんが、
クリスマスのミサが終わって夜中1時頃から友達同士で集まる事もあります。
そこで友達同士でクリスマスのプレゼント交換をしたりお酒をのんだりします。
クリスマスは24日ではなく、25日のランチがメイン!家族と過ごす

日本では24日のイブの夜がクリスマスの一番盛り上がりどころですが、イタリアは25日ののランチが一番メインな感じです。
各家庭、家族や親せきが集まってお祝いの宴が始まります。
クリスマスに合わせて休暇を取る人が多いとお伝えしましたが、
クリスマスには進学や就職、結婚などで遠く離れて住んでいる家族も帰省し家族一同でお祝いします。
ホント日本のお正月と同じ感じです。
このクリスマスのランチがめちゃくちゃ長いんです。
お昼から始まって夕方まで食べたり飲んだり・・・
イタリア人はお喋り大好きですので大笑いしながらモリモリ食べて飲んでクリスマスをお祝いします。
クリスマスに、ケンタッキーは食べません。(笑)
北と南のイタリアでも違いますが、私の住んでいるサルデーニャ島では子羊や子豚を食べる場合が殆どです。
どんなメニューなのか気になる方は別記事もみてくださいね。
イタリアのクリスマス料理とお菓子 我が家のメインは子羊の丸焼き
クリスマスの定番ゲームはtombola(トンボラ)
イタリア人にとってクリスマスのゲームと言えばtombola(トンボラ)と言うゲームがあります。
コチラ⇩

トンボラはナポリ発祥のイタリア版ビンゴゲームのような感じなんですが、
イタリア人にとってトンボラをやらないとクリスマス感がでないぐらい定番です。
ちなみに我が家はジェンガもクリスマスにやる定番ゲームです。

こういった昔ながらのゲームを家族とマッタリ楽しむイタリアのクリスマスとっても好きです。
日本人がお正月に実家でマッタリするのと同じ感じがします。
クリスマ時期のイタリア旅行で役立つ注意点と服装ガイド

クリスマス時期にイタリアを訪れる際の注意点をお伝えしますね。
クリスマスは休みのお店が多い
25日(クリスマス)と26日(聖ステファノ)は祝日なのでスーパを含めお店は閉まっている場合が多いです。
観光地だと開いている場合もあるかもしれませんが、営業時間が短い場合もありますし、念のため食料品などの買い物は24日までに済ませてくださいね。
特にお水の買い忘れに注意してください。
イタリア スーパー買い物マナー エコバッグは必要?注意点は?
美術館など観光スポットも要注意
25日と26日は美術館や博物館などもお休みの場合が多いです。
公式サイトなど注意してチェックして予定を立ててくださいね
クリスマスに雪は降る?服装はどうしたらいいかな?
イタリアは南北に長細いので北と南でクリスマスの気温はかなり変わります。
私達の住んでいる南イタリア・サルデーニャ島のクリスマス頃の最低気温は5度前後、最高気温は18度前後ですので雪は山沿いを除いて降りません。
ですが北イタリアはかなり雪が降りホワイトクリスマスとなる場所もあります。
クリスマス時期にイタリアを訪れる場合は暖かい服装良いですが、
室内はあつい場合もあるので重ね着で調節できる恰好をおすすめします。
冬のイタリア旅行の服装については別記事も参考にしてくださいね。
イタリア在住者が教える!冬の気候とおすすめレディースアウター
【11月から4月】冬のサルデーニャ島旅行を快適に過ごすおしゃれな服の選び方
まとめ
イタリアのクリスマスは、日本のお正月のように家族と過ごす時間を大切にする行事です。
休暇を取り、ミサに参加し、食卓を囲み、ゲームを楽しむ、そんな穏やかなひとときが広がります。
もしこの時期にイタリアを訪れるなら、街のイルミネーションやクリスマスマーケットを楽しみつつ、現地の人々の暮らしぶりを体験するのもおすすめですよ。
文化の違いを知ることで旅がより豊かになり、クリスマスの温かな雰囲気を深く味わえるはずです♡















